【CD】序曲「1812年」 4景

P.I.チャイコフスキー
序曲「1812年」 4景

演奏:陸上自衛隊東部方面音楽隊
陸上自衛隊第1音楽隊
陸上自衛隊第12音楽隊
陸上自衛隊第1特科隊

株式会社白樺録音企画
(SRK-109)
※R盤です。
【収録曲】
1. 序曲「1812年」(東部方面第54回定期演奏会)
2. 序曲「1812年」(第3回「大砲と吹奏楽の饗宴」)
3. 序曲「1812年」(第2回「大砲と吹奏楽の饗宴」)
4. 序曲「1812年」(第1回「大砲と吹奏楽の饗宴」)

 クラシックの曲は同じ曲でもCDやコンサートプログラムごとに表記が微妙に違ったり、全然違ったりということがあります。
自衛隊音の演奏でお馴染みの曲で言うなら「序曲「1812年」が「大序曲「1812年」」や「祝典序曲「1812年」」や「荘厳序曲「1812年」」になったり、「ラッパ吹きの休日」が「トランペット吹きの休日」になったりとか、まぁ、そんな感じです。
こういうのは原題の訳し方の加減なのですが、昨今は「だったん人の踊り」→「ポーロヴェツ人の踊り」、「モルダウ」→「ブルタバ」のような、民族的背景に配慮しての曲名表記の変更などもあってなかなかややこしいことになっています。
 なぜこんな話をいきなり書きだしたのかというと、iTunesにとりこんだ曲を曲名でソートさせても同じ曲がかたまらないのでちょっとキレかかっているからです。(笑)
わたしのiTunesには例にだした「1812年」が27曲入っていますが、曲名でソートをすると序曲と大序曲と祝典序曲となにもついていないものの4つに分かれます。
バカたれーっ!!
同じ曲でかたまってくれないと不便なのでヨミを統一表記するようにしているのですが(曲名自体はCDの表記と同じにしておきたいので)、いちいち入力するのがめんどくさいちゅーねんっ!ヽ(`Д´)丿

 そもそもなぜ「1812年」がそんなに必要なんだ? という話ではあるのですが、別に集めたくて集めたわけではなくて、CDを収録曲ではなく奏者で選んでいたらこんなことに……。
これに記念行事で録画してきた自衛隊音の演奏が加わるのですから、パソコンはともかくとしてiPodの容量がもったいなさすぎます。(^^;
 そんな感じで「ついでに集まった」感の強い「1812年」ですが、たった1枚だけ「1812年」のために買ったCDがあります。
それがこの「序曲「1812年」 4景」です。
自衛隊が本物の大砲を使って「1812年」を演奏するということで話題になった「大砲と吹奏楽の饗宴」が3回分と東部方面音楽隊の定期演奏会で「1812年」の演奏が収録されています。
4つの「1812年」なので「4景」です。
「1812年」以外の曲は収録されていません。
 「大砲と吹奏楽の饗宴」の1回目、2回目と定期での演奏は別のCDとして既に発売されているので、そっちを買った人は購入を悩むところかもしれません。
わたしは定期演奏会のCDは買っていないので、半分が未聴ならいっか……という感じで購入しましたが、東音定期の演奏がなかなかおもしろい演奏で、わたし的にはこれだけでも1,500円は惜しくなかったなという感じです。

 ぴぎーさんは原典版とかシェバリーン版みたいな分け方ではなく、単純に
  1.管弦楽か吹奏楽かそれ以外。
  2.大砲が実音かバスドラムかそれ以外。
  3.合唱がついているかついていないか。
で分類しています。
一応
  2の大砲の実音が録音かライブか。
  3の合唱がロシア語か日本語かそれ以外。
と小分類もあるのですが、そこまで厳密にわけちゃうと収拾がつかなくなってしまうので……て、そこまで分けるから30曲以上もiPodに入れておかなきゃならないようになるのか。(^^;

 東音定期の「1812年」はぴぎー分類だと「吹奏楽で大砲はバスドラムで合唱つき」となるのですが、大砲と合唱がなかなか凝っているのです。
まず冒頭の合唱ですが、これが歌ではなくてヴォカリーズになっています。
合唱の分類で「ロシア語、日本語、それ以外」と分けていますが、「それ以外」については「露、日以外の言語での歌唱」というものしか想定していなかったので、ヴォカリーズは正直びっくりしました。
そういうやり方もあったんだなぁと。
 そして大砲。
確かに大砲みたいに聞こえるのだけど、バスドラってこんな音だっけ? ……と思ったら、皮を片面はずしてあるのだそうで。(更にPAで音量をあげているらしいです)
「1812年」は東音に限らず凝った演奏がいろいろあっておもしろいですね。

「大砲と吹奏楽の饗宴」は「自衛隊観閲式より」となっていますが、厳密には観閲式と同日にやったのは第3回だけです。
第1~2回は観閲式関連イベントということで観閲式とは別の日に行われています。
というか「大砲と吹奏楽の饗宴」というコンサート名というかコンサート名の修飾文はどこからでてきたのかしら?
第3回?
少なくとも2回目までは「自衛隊の大砲を使ったコンサート」というタイトルしかついてなかったと記憶しているのですが。
第1回の開催は後から知ったので観覧に関する詳細はわかりませんが、第2回は「入場自由・整理券不要」となっていたので、誰でも聴きに行くことができた演奏でした。
当日の告知ページに「本日決行!!」の赤文字がでていたのをいまだに覚えています。
当日まで告知ページのチェックをしているわりには、その日は堺まつりに行っちゃったぴぎーさんですけれど。
 3回とも105mmのりゅう弾砲を使っているのですが、録音の加減かPAの加減かはわかりませんが第1回だけ空砲の響きが全然違います。
派手な音がお好みの方には第2回がお勧め。
自衛隊のりゅう弾砲を使った「1812年」は終曲に原曲にはない大砲が1発加わるのですが、第2回は曲が完全に終わって拍手がでたあとにも祝砲(花火みたいな音ですが)があがるので、華やかな「1812年」がお好きな方には第2回がお勧めです。
 
 観閲式は陸海空の持ちまわりの3年周期で、今年が陸の観閲式の年になります。
今回もやるのでしょうか?
もしやるなら今回は配信もありそうですよね。
「1812年」やって欲しいなー。


 このCDにご興味をお持ちになった方はこちらへどうぞ。

吹奏楽大全集
珍品・逸品コーナー :SRK-109 チャイコフスキー「序曲1812年」4景

http://wind-music.shop-pro.jp/trackback/24812746

| 音源・映像 | 03:36 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊日曜コンサート

OCATで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊の「日曜コンサート」を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
日曜コンサート

2013年6月9日(14:00開演)
OCAT
ポンテ広場
【演奏曲目】
  • プログラム
    • ディズニー・マーチ集(T.リケッツ(編))
      ミッキー・マウス・マーチ~ティ大佐のマーチ~ステップ・イン・タイム~小さな世界~ジッパ・ディ・ドゥ・ダ~スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャ­ス
    • フックト・オン・アニメヒーロー (小島里美(編))
      行け行け飛雄馬~鉄腕アトム~鉄人28号~マジンガーZ~宇宙戦艦ヤマト~狼少年ケン~あしたのジョー~ハリスの旋風~ゲゲゲの鬼太郎~魔法使いサリーのうた~ウルトラマンの歌~おしえて~天才バカボン~ガッチャマンの歌~行け!タイガーマスク~アタックNo.1
    • タッチ(芹澤廣明)
    • 残酷な天使のテーゼ(佐藤英敏)
    • おどるポンポコリン(織田哲郎)
    • サザエさん(筒美京平)
    • Happy Go Lucky! ドキドキ! プリキュア(清岡千穂)
    • ウィーゴー!(田中公平)
  • アンコール
    • ユーロビート・ディズニー・メドレー(磯崎敦博(編))
      ミッキーマウス・マーチ~小さな世界~ジッパ・ディ・ドゥ・ダ
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊


 協力会主催の演奏会は不特定多数向けに告知しちゃいけないという不文律でもあるのかと思う今日この頃。
いやほら、京都のあれとか大阪のあれとかこれとか、なぜか限定的な告知しかださないでしょう?
なんでだろう?
 今回は会場であるOCATの公式ページのイベント情報ですらモバイル向けサイトの方しか情報がでていなかったみたいなのが不運でしたね。
大阪地本も「まもるくん参加予定」なら時間も書いておけばいいものを。
気がきかないのか親切みがないのか……。(^^;
 そんなわけで、前述のとおり会場は空席目立ちまくりでした。
ポンテ広場みたいな形状の場所だと会場の上の階から観ている人たちがいるものですが、そういうのもほとんどなく。
しかもアニメソングばかりのプログラムなのに、観客は見るからに高齢者の方が多いですし。
が、がんばれ中部方面音楽隊。(^^;

 こういう形の演奏会で演奏がどうのこうのは野暮な話なので……というのは以前に書きましたが、今後はもうずっとそのスタンスで行こうかと。
とりあえず演奏曲についてだけざっと。
 「タッチ」「残酷な天使のテーゼ」「ウィーゴー!」が歌つきで、「サザエさん」はお馴染み指揮体験コーナーです。
あと大阪地本のマスコットまもるくんが「おどるポンポコリン」を振りました。
まもるくん普段からMy棒(たこ焼きつき)を持ってますから、いくらでも指揮やり放題です。

 「ディズニー・マーチ集」、「小さな世界」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャ­ス」の間に挟まっている曲がわかりません。
これって多分原題が「A Disney March Spectacular」というものだと思うのですが、楽譜情報を見ていると「ジッパ・ディ・ドゥ・ダ」の一部かな? という気はするのですが、「ジッパ・ディ・ドゥ・ダ」のメロディーって「ジッパディドゥーダー ジッパディドゥーエイ!」の部分しか浮んでこないわ……。(T◇T)
 「フックト・オン・アニメヒーロー 」は60~70年代のアニメ主題歌を集めているので、「全曲わかった人」と尋ねられてもうかうか手をあげられません。
全番組リアルタイムで見ていた人は確実に50代以上なので、手をあげたら自分の年齢を宣伝してるようなものです。(笑)
わたしはさすがに再放送で見たものが混じってますけれど。
曲目紹介のさいに「ハリスの旋風」を「はりす の せんぷう」と読んでいらっしゃいましたが、あれ、「旋風」と書いて「かぜ」と読むのですよね。
なんかもう、「ハリスの旋風」を当たり前のように「はりすのかぜ」と読める自分に思わず涙が……。(/_:)
うん、でもさすがにリアルタイムで見ていたわけじゃないですよ?

 「ウィーゴー!」の写真なのですが、わかります?
ちゃんと目の下に傷があるんですよ。
演奏の前に描いていらっしゃいました。
実は左腕にも×が書いてあるのですが……腕?

 アンコールは「ユーロビート・ディズニー」で。
久しぶりに聴きました。
わたしはこの曲の演奏は中方音の演奏が一番好きです。
中方音の音を聞きつけるとなんか他が物足りないというか。
ただ、中方音はくまのプーさんの部分をやってくれないのですよ。
プーさんもやって~。ヽ(`Д´)丿
 さすがにユーロビートは旬を過ぎちゃった感じなので、これからもあまり聴くことはなさそうです。
そしてパラパラの方は「あまり」どころかもう絶対に見れないだろうなぁ。(笑)

 ぴぎーさん、実は副長の棒が好きなので、副長の演奏が聴けただけでそもそも満足しちゃっているところがあるのですが。
演奏も実直すぎると面白みにかけてしまうのですが、個性が強い棒というのもミリタリーバンドくささが薄れるような気がするのですよねぇ。
個性的な棒は面白くて、聴いていると楽しいのですが、もともとミリタリーバンド的な演奏が好きで聴き始めた自衛隊音なので、硬過ぎず柔らかすぎずでなおかつミリタリーバンド的な演奏を定期的に聴いておかないとなんだか欲求不満気味になっちゃうのです。
 そうそう、どうでもいい話ですが、今日の演奏を観ていてまたタンバリンが叩いてみてたくなっちゃったわ。
なんでそんなにタンバリンが気になるのかしら、わたし?(^^;

| 陸上自衛隊音楽隊::中部方面音楽隊 | 07:57 PM | comments (2) | trackback (x) |


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【演奏情報】宝塚記念(GI)

JRA:さあ、最強馬を決めようじゃないか。【第3回阪神競馬開催日イベント】#宝塚記念(GI)はファンファーレ生演奏
http://www.jra.go.jp/news/201305/052702.html#1_5

第3音楽隊:演奏予定
http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/3band/yotei.html

 JRAのページを見ると「詳細は陸上自衛隊第3音楽隊ホームページをご覧ください。」となっていて、3音のページを見ると「詳しくは→」でJRAのページが案内されています。
どーせーちゅーねん!(笑) 

 演奏というには微妙かもしれませんが、競馬のファンファーレです。
しかも阪神競馬場に入るのに入場料が必要だったりします。

 競馬は好きな人にわたしが自衛隊音楽隊好きなことを話すと大抵「確かに(競馬場の)ファンファーレは自衛隊がうまいな」と言われます。
競馬のファンファーレは本当にいろいろなところが演奏をしていて、NHK交響楽団の金管メンバーのようなプロの演奏家や大学の吹奏楽部のようなアマチュア演奏家まで様々です。
様々すぎて、たまにエライ演奏になることもあるようです。(笑)
そんな中で安定した演奏の自衛隊音は競馬ファンにも結構評判がいいようです。
ちなみに自衛隊音だと中音や東音も演奏しています。

 いろいろイベントがあるので馬券買わなくても楽しめるから……と、競馬ファンからいつも言われるので、競馬自体には興味ない方でも全然大丈夫だと思います……多分。(超無責任)
家族連れでも大丈夫らしいですよ。

| インフォメーション | 04:30 AM | comments (0) | trackback (x) |


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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊第45回定期演奏会

兵庫県立芸術文化センターで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊第45回定期演奏会を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
第45回定期演奏会

2013年6月2日(14:00開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
【演奏曲目】
  • 国歌「君が代」(林廣守)
  • 第1部
    • 行進曲「祖国」(黛敏郎)
    • 歌劇「運命の力」序曲(G.F.F.ヴェルディ)
    • 歌劇「ローエングリン」より 「エルザの大聖堂への行列」(W.R.ワーグナー)
    • 梁塵秘抄~熊野古道の幻想(福島弘和)
    • 信号らっぱの為の協奏曲(神田文雄)
  • 第2部
    • 交響曲第9番ホ短調 作品95(A.L.ドヴォルザーク)
      第1楽章 Adagio - Allegro molto
      第2楽章 Largo
      第3楽章 Molto vivace
      第4楽章 Allegro con fuoco
  • アンコール
    • 栄光の旗の下に(古関裕而)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

 開演前と終演後はオルゴール調の音楽、「中部方面隊歌」以外の曲もあるようなので静かなところで全部聴いてみたいのですが。<演奏会そのものよりそっちの方が気になってしょうがなかったらしい。

 「祖国」はメリハリのある演奏でしたが中方音には珍しいぐらいの荒っぽい音というかなんというか……賛助の数が多いせいでしょうか?
どうもこの「祖国」だけはわたし的にはすっきりしない感じだったのですが、「運命の力」以降はむしろ力強い音でいい感じでした。
吹奏楽曲<管弦楽曲の編曲物という感じかな?
 「エルザの大聖堂の行進」は以前にも書いたことがありますが、吹奏楽では人気の曲です。
実は今日、朝方までだらだらと「ローエングリン」を観ていたこともあって、今更ながら「そーいや吹奏楽版のエルザは何事もなく大聖堂へ入場していくんだよなー」と。
「エルザの入場→オルトルートの邪魔→白鳥の騎士様登場→婚礼の合唱(ワーグナーの「結婚行進曲」)」を描写するような編曲があればいいのに……とか思ってしまいました。
ま、あまり需要なさそうですけれど。

 個人的に一番楽しみにしていた「信号らっぱの為の協奏曲」は「中部方面音楽隊創隊53周年記念曲」という位置づけのようです。
協奏曲ですよ、協奏曲。
信号らっぱで協奏曲。
アイデアだけならわりと誰でも思いつきそうだけれど実際に形にするのは難度が高そうな、ありそうでなかった協奏曲です。
 演奏前の曲目紹介で「3つの音の種類しかない」ということが強調されていましたが、さすがにこれはちょっとミスリードだなぁと思ってしまいました。(^^;
こう言われたら、金管楽器の構造を知らない人が聞いたら「3つしか音がでない」と思うのではないかなぁ。
以前書いたのですが、信号らっぱは「ド」「ソ」「ド」「ミ」「ソ」「シ♭」「ド」の7音が出せませす。
「3つの階名しかだせない」(正確には4つですが)だけで、「音が3つしかだせない」わけではないのです。
7音でも大概少ないのですが、それでも「3つの音だけ」と比べると印象が多少違ってきますよね。
確かに「3つ(の種類)」の方がインパクトはあるのですが、なんだかもにょもにょしちゃうぴぎーさんです。
 ちなみに曲目紹介でもプログラムでも「ソ・シ・レ」と紹介されています。
「ド・ミ・ソじゃねーじゃん。ぴぎー間違ってるんじゃねーか?」と思われる方もいらっしゃるのではないかと。
実は陸上自衛隊で使われている三つ巻90式はG管=ト長に調律されているので「ド・ミ・ソ」=「ソ・シ・レ」になるのです。
ごめんね、なんだか面倒くさい話書いちゃって。
 らっぱ本体の話はこれぐらいにして曲についていくつか。
第1楽章は軽快な曲調で、らっぱも駆け足らっぱのようなメロディーを奏でます。
冒頭にらっぱの独奏があるのですが、いやぁ、いきなりえらいもん吹かされてるなぁと。
ソリスト泣かせというかなんというか……。
 第2楽章はブルースで。
わはは、らっぱにミュート使ってますよ?
カップミュートを使ったり、手で調節したり。
らっぱにミュートって初めて聴きました。
信号らっぱでこんなことやったらしばかれますよね、絶対。(笑)
消灯らっぱのようなようなメロディーで締めくくられます。
意外性というおもしろさではこの第2楽章が一番です。
 第3楽章は音程がはっきりしない現代音楽調。
信号らっぱという昔のままの形を保っているものと現代音楽という新しいものの組み合わせがおもしろいです。
ただ、こういう曲調に慣れていない人はむずむずしそうな曲ですが。
 第4楽章は信号らっぱということを意識せずに聴ける曲です。
でも綺麗なメロディです。
それでいて雄大な感じもあります。
表現は悪いですけど「普通の曲」です。
ある意味らっぱではなくトランペットで吹いても成立するような曲……というか、なんだかこれだけですでに1曲として成立するような感じ。
そういう意味で「普通の曲」。
……と思って聴いていたのですが、帰ってからプログラムを読んで納得。
この楽章のみで演奏ができるように書かれているそうで。
あー、もしかしてぴぎーさんの感想って作曲者の思うツボ?(笑)
とりあえずこの楽章だけの演奏を想定しているということは今後アンコールで聴けたりする可能性があるということですよね?
楽しみ~♥
 とにかくおもしろい曲です。
信号らっぱという音の制限の激しい楽器を使ってこれだけのバリエーションをみせた作曲者と、奏者泣かせな部分も相当あるこの曲でらっぱを吹いたソリストに惜しみない拍手を贈らせていただきました。

 第2部はドヴォルザークの「新世界より」。
演奏前の曲目紹介でも少し触れられていましたが、「新世界より」なんですよね、「新世界」ではなくて。
「より」があるとないとでは意味が大きく違ってくるわけですが、なんだかんだで「新世界」の方が通りがいいような気がします。
「新世界」というタイトルで歌詞をつけて歌われている方が何人かいらっしゃるので、そういうのを聴いて「新世界」だと思ってしまっている人もいそうですね。
 管弦楽を聴いているときはあまり気にしたことはなかったのですが、吹奏楽を聴きながらなんとなく管弦楽との違いを考えていたら、これってかわった曲だよなぁ……とこれまた今更なことを思ってしまいました。
シンバルとかチューバとかの使い方が謎ですよね、なんか。
て、原曲についての感想は別にどうでもいいのですが。
 先にも書いたように今回は吹奏楽曲<管弦楽曲の編曲物という感じだったのですが、そういう意味ではこの「新世界より」が一番良かったかな、わたし的には。
ただ、隊長ってこんな振り方をされる方でしたっけ?
あれ、わたしの記憶がごっちゃになってます?

 アンコールは「栄光の旗の下に」でした。
演奏が始まった瞬間、一気に目が覚めました。
いや、別に寝ていたわけじゃありませんが。(笑)
前述のとおり夜更かしをしたおかげで、睡眠不足で若干だれかかっていたのですが、音が出た瞬間しゃっきりと。
古関裕而氏の曲らしい溌剌としたメロディーについ背筋が伸びてしまいます。
歌なしで聴いたのは初めてなので、なんだかムダにテンションがあがってしまったぴぎーさんでした。

 乳幼児で大概落ち着かないことになっていたので、「定期は未就学児不可じゃなかったけ?」と思ったのですが、あとでちらしを見直したら「乳幼児同伴は応募の際に備考欄に記入」ということになっていたので驚きました。
どうも事前申請のあった乳幼児をバルコニーに集めたくさいですね。
外にでやすいからだというのはわかるのですが、バルコニーのB、D扉寄りの席は1階席と高さがたいしてかわらないので集結させるのは勘弁してー。(/_;)<まさにB、D扉寄りのバルコニー横の席だった。
 乳幼児の入場が可になったこともそうですが、定期演奏会の雰囲気がファミリーコンサート寄りになってきているような気がします。
将来的にはファミリーコンサートを無くしたい思惑がある……とかだったら嫌だなぁ。

| 陸上自衛隊音楽隊::中部方面音楽隊 | 10:05 PM | comments (10) | trackback (x) |


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【イベント】吹奏楽フェスティバル

大阪音楽大学:吹奏楽フェスティバル
http://www.daion.ac.jp/intro/copy_of_a5a6tu0000000xi8.html


演奏ではないのですが、自衛隊音楽隊員による講演があるようです。

大阪音大の広報誌とか読んでいるわりにこのイベントについてわたしは知らなくて、教えていただいてびっくりです。
教えてくださってありがとうございます。

「吹奏楽フェスティバル」という名称ですが、オープンキャンパスの一種かと。
リクルートの一環で音大に卒業生が話をしにいったりというのはわりとあるようですが、オープンイベントで講演というのは珍しいかもしれません。
しかも今回は自衛隊の採用説明会ではなく、大学が学生獲得のために開催しているイベントですし、なおさら珍しいかも。

講演はものすごく聞いてはみたいのですが、その日は中方音の定期演奏会で、しかも音楽隊員の講演は時間もばっちり定期と重なっています。
定期、新曲初演がなければ大音(大湊音じゃなくて大阪音大のことですよw)に行っちゃうかも……なのですが。
講師陣もなかなか魅力的ですので、現役の吹奏楽部員の方はぜひどうぞ。
社会人でも大学入学はできるので(さすがに音楽隊への入隊は年齢制限がありますが)、オープンキャンパスでも遠慮なくどうぞ。(笑)

| インフォメーション | 02:23 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【プログラム】海上自衛隊舞鶴音楽隊&海上保安庁音楽隊ジョイントコンサート

舞鶴市総合文化会館で行われた海上自衛隊舞鶴音楽隊&海上保安庁音楽隊ジョイントコンサートを聴いてきましたよ?

海上自衛隊舞鶴音楽隊

海上保安庁音楽隊
ジョイントコンサート

2013年5月18日
舞鶴市総合文化会館大ホール
【演奏曲目】
  • ロビーコンサート
    • ASTRO BOY鉄腕アト(吉松隆)
    • 坂本九メドレー
      上を向いて歩こう~ステキなタイミング~涙くんさよなら~明日があるさ~見上げてごらん夜の星を
  • オリンピックファンファーレとテーマ(J.T.ウィリアムズ)
  • 第1部(前半) 海上保安庁音楽隊
    • 行進曲「ウルヴァリンの誇り」(J.Pスーザ)
    • オズの魔法使い(H.アーレン)
    • 「まいづる」マイ・タウン(小西龍也)
    • 映画「BRAVE HEARTS 海猿」より(佐藤直紀)
  • 第1部(後半) 海上自衛隊舞鶴音楽隊
    • 舞鶴地方隊創設60周年記念委嘱作品
      行進曲「博奕岬の光」(酒井格)
    • 舞鶴地方隊創設60周年記念委嘱作品
      ~冠島今昔~ 鳥たちの楽園(清水大輔)
    • 朧月夜(岡野貞一)
    • 情熱大陸(葉加瀬太郎)
    • 花は咲〈(菅野よう子)
  • 第2部 合同演奏
    • 祝典行進曲(團伊玖磨)
    • あの日聞いた歌(真島俊夫(編))
      故郷~浜辺の歌~椰子の実~赤とんぼ~春の小川~花
    • 海を越える握手(J.P.スーザ)
    • ウェスト・サイド・ストーリー・セレクション(L.バーンスタイン)
  • アンコール
    • 我らの指揮者(F.E.ビゲロウ)
    • 行進曲「軍艦」(瀬戸口藤吉)
プログラム
【出演】
  • 海上自衛隊舞鶴音楽隊
  • 海上保安庁音楽隊
※プログラムでは原曲の作曲者名が書かれているもの編曲者名が書かれているもの、作詞者名のついているものついていないものといろいろなのですが、ぴぎーさんがあとあとメモを活用する都合で、原曲の作曲名(メドレーの場合のみ編曲者名)で統一しています。


 舞鶴市の市制施行70周年記念行事の一環ということで、舞鶴市に総監部を置く海上自衛隊と海上保安本部をを置く海上保安庁の両音楽隊によるジョイントコンサートが行われました。
地方隊ごとに音楽隊を持つ海上自衛隊からはもちろん地元舞鶴の音楽隊、海上自衛隊舞鶴音楽隊が出演。
海上保安庁からは東京から海上保安庁音楽隊が出演です。
舞鶴には文教研修施設である海上保安学校もあって、そこには学生音楽隊があるのですが、今回は海上保安庁を代表してということなのでしょう、学生隊ではなくご本家海保音の登場となりました。
 開演前のロビーは海上自衛官、海上保安官、マイチくん&マイコちゃん、うみまる&うーみん入り乱れて華やかなことになっていました。
ロビーコンサートで演奏をしたのは舞音の隊員さんですが、撤収の際には海保の隊員さんも椅子を持って一緒に帰っていったので、見慣れたロビーコンサートの光景のはずなのになんだかちょっとヘンです。(笑)

 そのロビーコンサートは舞音の隊員さんによるサックス4重奏でした。
「ASTRO BOY」は10年前にリメイクされたアニメ「鉄腕のアトム」の劇伴です。
あくまでも個人的な好みなのですが、元が歌の曲をアンサンブルで演奏する場合はサックスアン4重奏が一番しっくりくるかなぁと感じているので、「坂本九メドレー」といい雰囲気の演奏でした。

 開演が告げられると舞台から花道まで金管奏者がずらーっと一列に並びます。
舞音と海保音両方の隊員さんです。
舞鶴市の市制施行70周年記念を祝してだと思うのですが「オリンピックファンファーレとテーマ」が高らかに奏でられました。
ファンファーレもこれぐらい数で吹かれると迫力が凄いですね。

 まずは両音楽隊の単独演奏からで、最初は海保音です。
海保音はいかにも海保音らしい選曲です。
「ウルヴァリンの誇り」なんて自衛隊音なら中音か1音ぐらいしか演奏しなさそうなイメージなので(どんな偏見ですかそれは?)、「さすが海保音」と思ってしまいました。
 「「まいづる」マイ・タウン」も単なる舞鶴市、舞鶴市民へのサービス的な選曲に見えますが、海上保安官の多くが舞鶴の保安学校をでていることを思えば、これは単なる観客へのサービス演奏ではなく、舞鶴がマイタウンの1つであろう保安官が何人もいる海保音だからこそ選んだ曲なのかもしれません。(実際は舞鶴市から演奏を頼まれただけだったりするのかもですがw)
わたしが舞鶴市民だったら、きっともっといろんな情景を「「まいづる」マイ・タウン」の中に見ることができたんだろうなぁ、と思うとちょっとだけ悔しい気分です。
ていうか、いいなぁ舞鶴市、こんな曲作ってもらえて。
わたしの住んでいるところにもこんな曲があったらいいのに。
 年に1回だけ東京まで海保音の演奏を聴きに行っていた頃は、毎回毎回「海猿」関連の曲が入るのが残念でしょうがなかったのですが、久しぶりに聴くとなるとやはりお馴染みのテーマがでてくるとテンションがあがってしまいました。(笑)
演奏曲紹介を聞いていると、吹奏楽への編曲は海保側から依頼しているぽいですね。
海保音は稲垣技術顧問以下多くの隊員の方がいい笑顔で挨拶をされるので、演奏会の雰囲気が親しげで楽しい雰囲気になって素敵です。

 海保音のあとは舞音。
創設60周年記念委嘱作を2曲とも演奏しました。
実は開演前に「フラッシュの撮影はご遠慮ください。撮影をされる際は必ずフラッシュをおきりください」との場内アナウンスが流れたので、「ええっ?! 撮影OKなの?」と驚きつつも、「撮影OKならコンデジで動画撮るのありだよね? と思ってしまったぴぎーさんでした。
「冠島今昔」撮っていい?<どうしても欲しいらしい。
ていうか、ごめん、撮りました。
液晶を殺して撮るので「撮る」というより「録る」ですが。
結局無事配信動画を落とせたので、しなくてもいい労力を使った感じですけれど。(^^;
 動画配信ではわからないのですが、「冠島今昔」のオオミズナギドリはクラリネットの隊員さんが鳥笛(※クラリネットのマウスピースだそうです)を吹いていました。
始まりは2羽、終曲には1羽のオオミズナギドリが鳴いていましたよ。
 「情熱大陸」を聴いていて、舞音やっぱりおとなしなっちゃたなーとしみじみ。
でもまぁ、ああいう力技みたいな演奏を好まない人というのが少なくないこと、自衛隊音楽隊の性質を考えれば今みたいな演奏の方が正統派なのかなとは思います。
 「花は咲〈」は女声4人、男声2人+手話の女声1人の合唱でした。
復興支援ソングとして自衛隊音楽隊ではわりとよく演奏される曲です。
男声のユーフォニウムの隊員さん、合唱経験がある人ではないかと。
舞音、本当に歌の人材が豊富で恐れ入ります。

 休憩を挟んで合同演奏です。
さすが両方が舞台にのるには総合文化会館の舞台は小さいですね。
奏者でみっしりになっています。
最初の2曲が舞音の手塚隊長、後半2曲が海保音の稲垣技術顧問の指揮です。
手塚隊長が指揮をするときは第1クラリネット(コンサートマスターのポジション)は舞音の隊員さんだったのですが、指揮が稲垣技術顧問にかわる際に第1クラリネットも海保の隊員さんにかわっていました。
各々の指揮者の指示を一番良く理解しているであろう人がコンサートマスターをつとめるのは当然といえば当然ですが、わざわざ入れ替わるというのは意外といえば意外でした。
 楽隊2つ分の音があるので「祝典行進曲」は荘厳に、「海を越える握手」は華やかになっていました。
逆に「あの日聞いた歌」にはメドレーになっている元の曲が唱歌の類なので、いくら真島アレンジとはいえ正直この編成での演奏はちょっと大仰になりすぎかなと。

 アンコールはそれぞれの指揮者の棒で、それぞれの定番アンコールピースの演奏です。
「我らの指揮者」、なかなかすごいことになっていました。
沿岸警備隊音との合同演奏の「海猿」を「いままで一番豪華な音の「海猿」」と表現したことがありますが、ぴぎーさん的にはあれ以上の衝撃があった演奏です。
多分「海猿」より「我らの指揮者」の方が大編成になった際に映える曲ということなのでしょうが、初めて聴いた感じの「我らの指揮者」にびっくりしつつも、嬉しくて(こういうのが好きなので)顔が緩んできて困っちゃったわ。(笑)
「軍艦」も大編成でドンとこい! な曲なので観客も大盛り上がりでした。
こういうとき「軍艦」は強いですよね。

 USTREAMで過去のライブとして只今配信中です。
いつまで配信されるのかわかりませんが、ご興味をもたれた方はこちらでどうぞ。

USTREAM:舞鶴市制70周年 海上自衛隊舞鶴音楽隊&海上保安庁音楽隊ジョイントコンサート
http://www.ustream.tv/channel/%E8%88%9E%E9%B6%B4%E5%B8%82%E5%88%B670%E5%91%A8%E5%B9%B4-%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E8%88%9E%E9%B6%B4%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%9A%8A-%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E4%BF%9D%E5%AE%89%E5%BA%81%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%9A%8A%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88

| 合同演奏::自衛隊音楽隊&海上保安庁音楽隊 | 09:19 PM | comments (0) | trackback (x) |


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配信

ちょっと待て。
ジョイントコンサートの配信、ユーストなんかいっ。
ユーストなら留守録できたのに、うふふ……。

昨日深夜に確認した時はまだ市のトップに飛ばされていたので油断したわ。
家でる前にも確認すればよかった。
冠島〜。(/ _ ; )うゎーん


[2013.05.18 21:12]
おおっ! 過去ライブとして1部、2部に分けて残っているではありませんか。
良かった、オオミズナギドリもちゃんと鳴いているわ。

というわけで、オオミズナギドリ捕獲♥

| 閑話 | 12:08 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【演奏情報】陸・海・空自衛隊合同コンサート

海上自衛隊:陸海空自衛隊合同コンサートの応募を開始します。
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/info/news/201305/joint_concert2013.pdf

合同コンサートの案内がでました。
Fire Foxを規定値のままお使いの方場合は応募先の文字が読めない可能性があるかもです。(ファイルサイズが大きいので)
拡大表示をしても文字が潰れて読めない場合は[オプション]でPDFの取り扱いを方法を他のPDF Viewerを使って表示する方法に変更してみてください。

前回が2月だったので、「次早っ!」て感じですよね。(笑)
合同コンサートは開催時期が一定ではないために、年度末近い時期に開催があると前後の演奏会の加減で1年以上の間隔があいたり、1年に2回あったりということになります。
「年」ではなく「年度」区切りなのでこのあたりはしょうがありません。

今回はよこすか芸術劇場で開催です。
実はわたし、よこすか芸術劇場での公演は一度も当たったことがないのですよ……。
でもこれはもう家のカレンダーにもスマのスケジュールにも全部予定を書き込んであります。
もちろんまだ応募もしていませんけれど。
ま、いつものこと、いつものこと。(笑)

| インフォメーション | 01:21 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【CD】ザ・コーストガード・バンド

ザ・コーストガード・バンド
演奏:米国沿岸警備隊音楽隊
海上保安庁音楽隊
ザ・コーストガード・バンド
CAFUA
(CACG-0133 )
【収録曲】
1. 行進曲「自由の精神万歳」
2. キューバ序曲
3. コミック・オペレッタ「キャンディード」より「着飾って、きらびやかに」
4. おお、大いなる神秘(オー・マグナム・ミステリウム)
5. ハリソンの夢
6. 組曲「アメリカン・ジャーニー」より「移民と建築物」
7. 行進曲「フォーシェイ・タワー・ワシントン・メモリアル」
8. 「カレイドスコープ」ブルックの歌による5つの変奏曲
9. 吹奏楽のための北海変奏曲
10. 映画「LIMIT OF LOVE 海猿」より「テーマ」
11.行進曲「センパー・パラタス」

え~と、海保音の音ってどんなのだったかな?(^^;

というわけでちょっと真剣にCDを聴いてみることに。
とりあえず音盤の中では一番新しい演奏が収録されているこれを。
1~6までが沿岸警備隊音、7~8が海保音、9~11が合同演奏です。
海保音より沿岸警備隊音の方がメインみたいになってますけれど、他のCDだと10年以上前の演奏とかになっちゃうので、これを聴くことにしました。

この演奏会、もう5年も前のことなのですよね。
5年も生音聴いてなきゃ、そりゃあ印象も薄れるというものです。
雑誌『レコード芸術』の特選盤にも選ばれたCDです。
レコ芸の特選盤というのは昔から有名で、クラシック音楽の充実したレコードショップ(今はCDですが)などでは、レコ芸特選盤を集めたコーナーがあったり、「『レコード芸術』○月号特選盤」というようなPopがつけられていたりします。
クラッシック初心者で何を買えばいいのかわからないときなどは特選盤の中から選んでおけばはずれはないという感じでしょうか。
ただまぁ、演奏のすばらしさと個人の嗜好は全く別物なので「100%あたり保証」はムリですけれど。

海保音の単独演奏としては「カレイドスコープ」が秀逸だと思います。
そうそう、会場でこれを聴いてちょっと意外な感じで驚いたんだったわ。
音の厚みというか重み(いい意味で)に「こんな音が作れるのかー」と思ったのよ、ぴぎーさん。
ああ、なんだか「わたしのイメージする海保音の音」を思いだしたかも。

海猿は以前にも書いたように、あとにもさきにも一番豪華な音の海猿だと思います。
沿岸警備隊音の演奏ですが「着飾って、きらびやかに」がおもしろいです。
吹奏楽でも序曲が有名な「キャンディード」の中のアリアで、コロラトゥーラ・ソプラノの超絶技巧曲としても有名なのですが、ポップスのような歌唱にアレンジをせず、きっちりアリアとして聴かせてくれます。
レコ芸でも「芯のある美しい歌声を披露」と評されています。

歌声については異議もなくレコ芸に同意なのですが、ただ元々コロラトゥーラの人なのか? という気はするのですが。
コロラトゥーラじゃないのがダメだという話ではなくて、こういうのを聴くたびにミリタリーバンドのソロ・ヴォーカリストというのはなかなか厳しいポジションだなと思ってしまうのです。
東音のソリストもそうなのですが、もし彼女たちがオペラ歌手なり声楽家なりとして活動していたとしたら、おそらくレパートリーには入れないのではないかと思うような歌をしばしば歌われています。
例えるならリリコ・レッジェーロに蝶々さんを歌わす……みたいな感じで。
歌手は一人しかいないわけだし、それ以前にミリタリーバンドの性質を考えれば「自分にあった歌だけを歌う」というわけにはいかないのは当然なのですが、なんでも歌わなきゃいけないというのは本当に大変なことだなと、いつも思ってしまうぴぎーさんです。

海保音の音だけを楽しみたい方にはこのCDより、「Wish For Peaceful Sea」シリーズをお勧めします。
過去の演奏会からのよりぬきのベストアルバムです。
現在は第3弾の「Wish For Peaceful Sea vol.3」のみ海上保安協会で購入可能です。
vol.3は海上保安庁愛唱歌「はばたき」と海保音のアンコールといえばこの曲! な「我らの指揮者」が収録されていますよ。

| 音源・映像 | 04:19 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【演奏情報】陸上自衛隊中部方面音楽隊定期演奏会

陸上自衛隊中部方面隊:陸上自衛隊中部方面音楽隊第45回定期演奏会「一般応募開始」
http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/Topix/25.04.19_teikiennsoukai/index.html

※画像をクリックするともう少し大きい画像が別画面で開きます。


応募締め切りは5月17日だそうです。
中方は公募にはあまり力が入っていないような気もしますが(告知ページは全部画像、ページタイトルは「陸上自衛隊 中部方面隊」……全力で検索されるのを拒んでとしか思えないのですが?(^^;))、それでは中方音があまりにも気の毒なことになるので、勝手に応募方法を掲載しておきます。
中方音のためにも、がんがん応募してあげてくださいませ。


とりあえず前述のページ、本気で検索にかかりません。
あたりまえですが。
ちなみにトップページのリンクも画像なので検索にかかりません。
「中部方面音楽隊」で検索すればぐぐる先生が気を利かせて中方のトップページを教えてくれますが、「定期演奏会」とか「コンサート」とかつけたら最後、永久にたどりつけません。
大丈夫か中部方面音楽隊定期演奏会!

| インフォメーション | 11:58 PM | comments (2) | trackback (x) |


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