【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊第26回室内楽演奏会

伊丹アイフォニックホールで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊第26回室内楽演奏会を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
第26回室内楽演奏会

2013年3月22日(16:30開演)
伊丹アイフォニックホール
メインホール
特別企画
挑戦 4時間を超えるリレーコンサート!

【演奏曲目】
  • First Stage
    • Gains Borough(T.ゴーガー)
    • ウェントス(石毛里佳)
    • 吹奏楽のための組曲第2番より(G.ホルスト)
    • クープランの墓より(M.ラヴェル)
    • ソナチネ(E.ボザ)
  • Second Stage
    • Sonate for Flutes in E minor(W.F.バッハ)
    • 無伴奏チェロ組曲第2番(J.S.バッハ)
    • 3つの魔法(高橋宏樹)
    • トロンボーンのための3つの情景(A.ワイルダー)
  • Third Stage
    • Resound(松岡真子)
    • Tokyo triptych(P.スパーク)
    • トリオ(G.オーリック)
    • Suite(E.ボザ)
    • 6つのバガテル(G.リゲティー)
  • Fourth Stage
    • 笑劇のための音楽(P.ボウルズ)
    • 6重奏曲(F.プーランク)
    • タランテラII(八木澤教司)
  • Second Stage
    • Rush Out(西原大樹)
    • 紅(真島俊夫)
    • ガーシュインを讃えて(G.ガーシュイン)
    • モダン・ムーズ(N.C.ディーツ)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

挑戦状が送られてきたのでアイフォニックホールまで挑戦を受けに行ってきました。
よしこい、21曲!
玉砕するのは覚悟のうえ。
最近老朽化の激しいわたくしの記憶装置がんばれ。<いろいろと大きく間違ってますよ、ぴぎーさん。

アイフォニックホールでの室内楽は6年ぶりだそうです。
同じく6年前にいたみホールから芸術文化センターに移った定期も戻っちゃうのかな? とちょっと気になっていたのですがプログラム裏表紙の案内をみる限り今年も芸術文化センターのようです。
演奏会は21曲を5つに分け、間に4回の休憩を挟んでの総計4時間40分ほどの長丁場でした。
最後の曲が終わったの21時13分でしたよ。

21曲全部感想を書いていたらえらいことになるので、各ステージの中で面白かった曲を1曲づつメモ。
まずはFirst Stage。
一番手走者が走り出してリレーがスタートです。
あ、鹿威しの人?<勝手にヘンな呼び名をつけない。 (-"-;)
それはとりあえずおいといて……
ゴーガーの「ゲインズボロー」が4時間半のリレーの第1曲目です。
「ゲインズボロー」は打楽器アンサンブルの曲としては人気のある曲のようでわりとよく演奏されている感じです。
現代曲によくあるようなかわった演奏法などは一切なく、打楽器の曲にありがちな打楽器の持つ力強さを前面に押し出したような曲でもないので各々の楽器の音をじっくり楽しめます。
打楽器5重奏となっていますが、ものすごく厳密に言ったら5重奏ではないのではないかと。
だって、バスドラとシンバルを同時に叩いてるのだもの。
実際、副題として「5人の打楽器奏者のための(for 5 Percussion Players)」とついているのを何度か見たことがありますので、「5人の奏者で演奏」する曲であって、「5つのパートを重ねて演奏する曲」ではないのでしょうね。
マリンバが2つ、ヴィブラフォン、バスドラム、ティンパニ、シンバル、トライアングル,銅鑼(というかゴング?)、チューブラーベルは目視確認できました。
実はチューブラーベル、見えてるのに見えてないというとんでもないことになっていて、チャイムの音が聞こえてきた瞬間にびっくり。
ええっ、チューブラーベルいつからそこにっ!?(多分最初からそこに)
音を聴いている限りでは絶対他にも楽器があるはずですが、チューブラーベルの存在すら気がづかなかったぐらい節穴な目のぴぎーさんには確認できませんでした。(^^;
打楽器は1つの楽器でもマレットをいくつも使いわけるのは普通ですが、この曲のティンパニはかなり大きさに差のあるマレットを使いわけていました。
これぐらい差があると、素人のぴぎーさんにも音の差がわかるので助かります。(笑)
前述のとおり各楽器の持つ音がきれいに表現された曲です。
管弦楽・吹奏楽ではなかなか前面にでてくることのない打楽器群ですが、今回は打楽器も実はこんなに美しい音をだせるんだぜ! というのを披露してくれました。

Second Stageで面白かったのは「トロンボーンのための3つの情景」。
プログラムでは「混成アンサンブル」と紹介されていてフルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、トロンボーン、パーカッション、ピアノの奏者の名前がかかれています。
トロンボーン以外の楽器がメチャクチャ多いので、「「トロンボーンのため」と書いてあるのにトロンボーンアンサンブルとちゃうんかいっ!」とつっこみたくなるような曲です。
舞台には下手からピアノ、マリンバ、木管5重奏と少し間隔をとって並びます。
トロンボーンはピアノの前に立ちます。
「ヘンな配置」と思っていると、トロンボーンとピアノだけが演奏を始めます。
第1楽章が終わるとトロンボーンはマリンバの前へ移動。
第2楽章はトロンボーンとマリンバが演奏をします。
第3楽章は木管5重奏の前に移動して木管5重奏と演奏です。
そう、楽章ごとにトロンボーンは違う相手とアンサンブルをしているのです。
なるほど、だから「トロンボーンのための3つの情景」というタイトルなのですね。
木管5重奏との演奏はアンサンブルというよりは協奏曲のような趣がありました。
ものすごく面白い曲だと思うのですが、わたしは初めて聴いた、というか曲名すら聴いたことがありませんでした。
珍しい曲なのかも。

委嘱曲好きとしては中音ユーフォニアム・テューバセクション委嘱曲の「リサウンド」をかなり気合いを入れて聴いたのですが、Third Stageはテーマとしておもしろい「トウキョウ・トリプティック」で。
これ、フィリップ・スパーク氏にとっての初めての室内楽曲だとか。
曲名を日本語にすると「東京三景」といった感じでしょうか?
第1楽章が「新宿」、第2楽章が「泉岳寺」、第3楽章が「渋谷」というタイトルがつけられています。
新宿、変拍子みたいなのですが、スパーク氏には新宿はそういうリズムに感じるんだーと、わりとどうでもいいことを考えていました。(笑)
トロンボーン4重奏です。
技巧的にも難しそうなところがあるように見受けましたが、そのあたりは手堅く。

Fourth Stageは「笑劇のための音楽」の見るからに目覚まし時計な時計が気になって、気になってしかたありませんでした。
時計のベルの音を使うのは別に珍しいことではないので時計だけ置いてあるなら別に気にもしないのですが、時計に白いコードが繋がっているのですよ。
何、あのコード……。
「笑劇のため」というタイトルがつけていられるように、コミカルなところのある軽妙な曲です。
トランペットはミュートを4つも使い分けていました。
これもまたなかなかおもしろい曲でした。
ちなみに作曲者のポール・ボウルズ氏は『極地の空 』(映画「シェルタリング・スカイ」の原作)の作者でもあります。
そして時計の白いコードですが、どうやらコードの先がスイッチになっていたようです。
コードの先はマレットをのせてあるテーブルの上にあったようで、打楽器奏者がテーブルの上のコードの先らしきものを触るとジリジリとベルが鳴ります。
あの時計、ファミリーコンサートの楽器体験コーナーに置いておいてくれないかしら?<鳴らしてみたいらしい。(笑)

Final Stageは真島俊夫作曲の「紅」も良かったのですが、ここはやはり他の観客も盛り上がっていた「ラッシュ・アウト」を。
マリンバとドラムセットの打楽器二重奏です。
ドラムセットにボンゴもついていたので、いつ叩くのかとわくわく。
途中ドラムのアドリブがあったのですが、客席大喜びです。
ドラムのアドリブって確実に観客喜びますよね?
逆に言うと、ドラムのアドリブがあると他の楽器はドラムに「ええとこを持っていかれる」状態にもなったりするわけですが、マリンバもすごかったですよ。
わたしはマリンバのマレットの動きを追っかけて勝手に盛り上がってました。(笑)
あとドラムはアドリブじゃないところで喜んでみたり。
「ペダル踏んでるー」とか……。
そこ、いちいち盛り上がらなきゃならんようなとこなのか? と書いていて自分でも思いましたが、聴いてるときはムダにそういうところで楽しくなっちゃうのですよねぇ。
録音を聴いているときはひとつひとつの楽器を意識するようなことはないので、楽器を目の前にしてムダに興奮しているのかも。(笑)
演奏のあと、奏者のお二方はハイタッチを交わして袖にひきあげていかれましたが、観客があんなに喜ぶのは室内楽演奏会ではわりと珍しい雰囲気なので、笑顔のハイタッチも演出的なものではなく、思わずでちゃったって感じかな?

ああ、しまった。
「トウキョウ・トリプティック」以外は打楽器が入って曲についてしか書いてないっ!Σ( ̄□ ̄lll)!!
……いつものことだから、いいか別に。
総体的な感想としては金管は当たり外れがあったかなと。
木管はわりと手堅い印象。
打楽器は観客受けが良かったように思います。
曲の終わりと楽章の終わりの区別がつかず、楽章間で拍手が起きたり、一度だけですが演奏に入ろうと奏者がアイコンタクトを計ろうとした瞬間に拍手が起きてしまい、奏者がまた挨拶をしなおしたりという奏者にとっては気の毒な状況があったのですが、観客の方も「奏者が挨拶の体勢に入るまで拍手をしない」という方法を早々に体得して後半はヘンなタイミングの拍手もなくなりいい雰囲気でした。
みんなええ観客やー。(/_;)
奏者にも他の観客にも迷惑かけてでも自分のやりたいことをやるバカたれはこういう観客の皆様の態度を見習ってくれないかなぁ……。

演奏する側も聴く側もお疲れさまな演奏会でしたが、ぴぎーさんはたっぷり音楽が聴けて大満足でした。
意識的に記憶するようにしたかいあってわりとしっかり21曲分の感想も覚えて帰っこられたので、そのあたりも満足しています。
ええ、記憶力への挑戦については負けませんでしたよ? うふふ。
そのかわり、面倒くさいので開演前から座席に座りぱなしにしていたのがたたって、先週やった腹腔鏡手術のあとが痛みだして帰り道がエライことになりましたけれど。
予定どおり玉と砕け散っちゃったわ、えへ。

| 陸上自衛隊音楽隊::中部方面音楽隊 | 02:22 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【演奏情報】桜フェスタ2013

曹友連合会:中部方面隊イベント情報
http://www.soyou.gr.jp/event/middle/
http://www.soyou.gr.jp/event/event_chubu_03.pdf


そろそろ各駐屯地、基地での桜まつりの季節です。
わたしはとりあえずここに。

伊丹の桜フェスタ、完全に駐屯地創立記念行事扱いとなりましたね。
伊丹駐屯地の桜フェスタは他の駐屯地の桜まつりに比べて出店の数やイベント数が多く、お花見先としてはもってこいなのでこ家族揃ってぜひどうぞ。
毎年音楽イベントの時間帯には結構暑くなっているので、寒暖どちらにも対応できる格好でおでかけください。

そうそう、ぴぎーさんに花見酒をふるまってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけくださいね。(ウソですよ)

| インフォメーション | 11:14 AM | comments (0) | trackback (x) |


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挑戦状

郵便受けにこんなものが。
こ、これは……挑戦状?Σ( ̄□ ̄lll)!! (違います)

A4サイズのちらしのときはそんな風に感じなかったのですが、はがきに印刷された入場券だとなんだか挑戦状みたいです。(笑)
でもまぁ、挑戦状といえば挑戦状ですね……わたしの記憶力に対しての。
4時間21曲分の演奏。
鉛筆持って行って1曲ごとにプログラムに感想書いておくかな、もう。(T◇T)

| 閑話 | 12:37 PM | comments (x) | trackback (x) |


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【プログラム】OSAKA防衛・防災フェスティバル2013

ATCで行われたOSAKA防衛・防災フェスティバル2013で陸上自衛隊中部方面音楽隊の演奏を聴いてきましたよ?

OSAKA
防衛・防災フェスティバル2013

2013年3月10日
ATC・O’sパーク
【演奏曲目】
  • ワシントン・ポスト(J.P.スーザ)
  • サザエさん(筒美京平)
  • 夢をかなえてドラえもん(黒須克彦)
  • さくらさくら(日本古謡)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

朝からでかけるほどの余力がなかったので午後になってからATCに入りました。
前回は同じ物を3回やっていたので昼からの公演だけでも聞ければいいかと思っていたのですが、午後公演は雨で中止に。
なんですとー。Σ( ̄□ ̄lll)!!
今回はメインステージで中方音の演奏と菊水と三施の太鼓を2回、サブステージで中方音のアンサンブル演奏が2回の2本立てになっていたおかげでサブステージの1回目だけは聴くことができました。
2回目は違う曲目の予定だったみたいなので残念です。
雨のバカたれ。(/_;
ちなみにアンサンブルも隊長の棒でした。

雨衣着用中いつ雨がふりだしてもおかしくない天候だったので、木管楽器は雨衣(笑)を着せてもらっていましたよ。
寒くて風がきつく、薄暗い天候の中での演奏は気の毒な感じでしたが、指揮者体験コーナーもあってなかなか楽しい雰囲気になっていました。

今回のような形の演奏でぐだぐだ書くのも野暮かと思うので、かわりにこれをどうぞ。
伊丹駐屯地の桜まつりでお馴染みの曲です。
今年も桜の咲く中、この曲を聴けるといいですね。


陸上自衛隊中部方面音楽隊アンサンブル演奏
2013年3月10日:O’sパーク(ATC)

| 陸上自衛隊音楽隊::中部方面音楽隊 | 10:23 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【書籍】碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート

碧空のカノン
航空自衛隊航空中央音楽隊ノート

福田和代(著)

アオゾラノカノン
コウクウジエイタイコウクウチュウオウオンガクタイノート
フクダカズヨ 
出版社:光文社
ISBN:978-4-3349-2870-4
価格:1,575円


空中音が舞台のミステリです。
「小説宝石」に時々掲載されていた短編5作+書き下ろし1作です。
もう1つ書下ろしがあるのですが、小説ではなく空音というか中空音の紹介です。
書き下ろしってゆーかあとがき?(^^;

青春ミステリというか、某自衛隊恋愛小説の恋愛部分を匂いが漂う程度に残して残りを謎っぽい話に置き換えたような作品です。
取材がよくなされているのがわかります。
音楽隊の日常の雰囲気を味わい人や某自衛隊恋愛小説が好きな人にはおもしろいと思います。
かなりお勧めです。
ミステリ好きや作者の他の作品(クライムノベル)が好きな人、読書量が圧倒的な人には図書館推奨。
そんな感じです。
同じ作者の『迎撃せよ』もそうなのですが、よく取材して書かかれているのはよくわかるのですが、それはそれ物語は物語で……。
ちなみに『迎撃せよ』も自衛隊の業務の雰囲気を味わいたい人にはお勧めです。
クライムノベル好きな人、読書量が圧倒的な人には(以下省略)

ほとんどが雑誌掲載作品なこともあって文庫化されたら買えばいいか……ぐらいの気でいたのですが、このカバーデザインはアカンわ~。
音楽隊ヲタクのぴぎーさんホイホイですよ?(笑)

| 書籍・Web | 04:21 PM | comments (2) | trackback (x) |


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【演奏情報】中部方面音楽隊室内楽演奏会

※画像をクリックするともう少し大きい画像が別画面で開きます。

うかっと忘れていましたが中方音の室内楽定期の季節です。

3年ぶりの室内楽定期となるせいか、今回はものすごいことになっています。
定期演奏会ですら時短ぎみになったりしている昨今にアンサンブルで4時間越えの演奏会だそうです。
なかなか豪快な企画ですね。
会場もいつものベガホールではなくてアイフォニックホールとなっています。
ベガは開演に遅れると満席で入場できないこともあるので、若干キャパシティーが足りてない感じだったのですが、アイフォニックだと少し大きいような気も……。
クワイヤとバルコニー大好きぴぎーさんは2階席がサイドバルコニーなアイフォニックがわりと好きなのですが、今回はさすがにバルコニーに行くかどうかは悩むところです。
平日の16時半からなので誰でも聴きにいけるというわけではありませんが、アンサンブルがお好きな方はぜひどうぞ。

今回もこの室内楽定期に来なければまず生では聴くことないだろうと思うような曲ばかりでス・テ・キ♥
「Tokyo Triptych」とか楽しみ~。

| インフォメーション | 11:36 PM | comments (2) | trackback (x) |


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【プログラム】海上自衛隊舞鶴音楽隊第47回定期演奏会

舞鶴市総合文化会館で行われた海上自衛隊舞鶴音楽隊第47回定期演奏会を聴いてきましたよ?

海上自衛隊舞鶴音楽隊
第47回定期演奏会
舞鶴市民音楽の夕べ

2013年2月23日(17:00開演)
舞鶴市総合文化会館大ホール
【演奏曲目】
  • ロビーコンサート
    • ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
    • ゴスペルタイム(J.アグレル)
  • 1部
    • ウィーンはいつもウィーン(J.シュランメル)
    • イーグル・ベンド序曲(J.バーンズ)
    • スラヴ行進曲(P.I.チャイコフスキー)
    • 交響詩「フィンランディア」(J.シベリウス)
  • 2部
    • フニクリ・フニクラ狂詩曲(L.デンツァ)
    • 砂山(中山晋平)
    • 舞鶴地方隊創設60周年記念委嘱作品
      行進曲「博奕岬の光」(酒井格)
    • 舞鶴地方隊創設60周年記念委嘱作品
      ~冠島今昔~ 鳥たちの楽園(清水大輔)
    • 吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」(伊藤康英)
      I. 祈り
      II. 唄
      III. 祭り
  • アンコール
    • 早春賦(中田章)
    • 行進曲「軍艦」(瀬戸口藤吉)
プログラム表紙
【出演】
  • 海上自衛隊舞鶴音楽隊

いいかげん歌詞カード持参のカラオケ満喫オヤジをなんとかしていただきたいのですが。
アンコールだけではなく、メインプログラムもこのノリでいこうとチャレンジされていましたよ……失敗していましたけれど。
他の方々の反応を見聞きしていると、もう少し離れたところから見ていたときに考えていた以上に広範囲に迷惑がかかっていますね。
音楽の楽しみ方はいろいろあって然るべきですが、楽しみ方にもTPOというものがあるのはあたりまえの話ではないかと。
以前も書きましたが演奏を聴いて思わず歌を口ずさんだり手拍子を打つのと、件の方のように「みんなで歌いましょう」という形式ではない演奏会に歌う気満々で歌詞カードを持ってきて大声で歌う、演奏が始まる前から手拍子を打つ用意をしているというのは意味が全然違います。
よっぽどアンケートに書こうかと思ったのですが、Piggy Booが書いたのがバレそうな気がしたので自重してしまいました。
書いたことがわかるのは別にいいのですが、「もしかしてPiggy Booって京都市に住んでる自営業?」みたいなことを思われるのがイヤなのよ~。
でも次も野放しだったら書くわ。
ブログのアドレスも入れて書くわよ、その時は。(それは書かんでいいから)

そんなこんなで舞音の定期演奏会です。
ロビーコンサートはトロンボーン4重奏だったのですがおもしろいものが聴けました。
pBONE←これ。
この4色のトロンボーンで1曲目が演奏されました。
色が塗ってあるのではなくプラスチック製のトロンボーンです。
マウスピースもプラスッチク製だとか。
pBONEという名前です。
発売以降それなりに話題になっていたのですが「意外と吹くのに技術が必要な中級者以上向けのよくできたおもちゃ」という評価が多く、「「中級以上向けのおもちゃ」ってどんなよ?」ちょっと気になっていました。
プロ奏者が吹いているからだとは思うのですが、トロンボーンらしい音がしています。
音だけ聴かされたらわたしレベルじゃトロンボーンかpBONEわからないのじゃないかな?
ただなんていうか、奏者の技量がでそうな音だなーとは思いました。
「中級以上用のおもちゃ」と評されるのはそのあたりにあるのかもしれません。
で、pBoneばっかり見てたら1曲目がなんだったか忘れちゃいました。(^^;
2曲目も「ロンドンデリーの歌」か「ダニー・ボーイ」のどっちで紹介されたんだっけ? と悩んだし、他に気をとられるとテキメンで記憶が飛ぶ今日この頃……。
「ゴスペルタイム」はソロありかけあいありで聴き所いろいろの曲です。
ロビーコンサート、なんかエライことになっていたところもありましたが、おもしろいものも聴けたし楽しかったです。

今回は自衛隊の委嘱曲が3つ(「博奕岬の光」「鳥たちの楽園」「ぐるりよざ」)もあって「イーグル・ベンド序曲」もあるので、吹奏楽曲率高めのプログラムでした。
それ以外はクラッシク音楽や吹奏楽ファンでもなくても聞いたことあるような曲が選ばれています。
舞鶴ではお馴染みの3人の指揮者が順に演奏のスタイルです。
そして舞鶴で聴くたびに「舞音ってこんな音だったけ?」と思っているような気がしてきたぴぎーさんです。
総合文化会館のせい?!
いやまぁ、力で押しまくるような力技感がなくなっているので違っているのは確かなのですが……。

「ウィーンはいつもウィーン」は元々は酒場で演奏するための音楽で行進曲ではないのですが、ぴぎーさんは「ウィーンはいつもウィーン」というとどうしても行進曲調のものを思いうかべてしまいます。
行進曲調というより「朝日放送のスポーツ中継のテーマ曲バージョン」と言った方が正しいかも。(笑)
今回の「ウィーンはいつもウィーン」はもちろん行進曲です。
歩きやすそうな「ウィーンはいつもウィーン」でした。

ロシア国歌の織り込まれた「スラヴ行進曲」に、そのロシアに対しての独立運動が起こるなか生まれた「フィンランディア」というのはなかなかおもしろい組み合わせです。
この2曲は副隊長の棒だったのですが、うん、これは聴き馴染んだ音のような気がするわ。

「フニクリ・フニクラ狂詩曲」は有名な「フニクリ・フニクラ」が壮大なスケールになった曲。
あの「フニクリ・フニクラ」がかなり大層なことになっていて楽しい曲です。
打楽器が大忙しなことになっていて、一つ演奏しては次の楽器へ移るという感じです。
トラインアングルの打棒を手にしつつタンバリンを叩く間にトライアングルも叩いていたみたいなので、楽器を一つずつ順番にどころの演奏じゃないかもしれません。(笑)

「博奕岬の光」は再演。
ファミリーコンサート→定期演奏会と続けてプログラムにのったのはちょっとびっくりなのですが、まぁこれは創設記念曲ですから。
むしろ60周年目の間はどんどん演奏しておくべき曲かと。
覚えやすいメロディーなので、後ろの席の人(程々のお歳の方)は「この曲好き~」と次の曲の演奏が始まるまで歌ってました。
中高の吹奏楽部の子たちが好きそうな曲だとは思っていましたが、大人にも好まれるようです。
小難しさのない明るい曲なので万人受けするのでしょうね。

「鳥たちの楽園」は舞鶴にある冠島を描いた曲です。
冠島はオオミズナギドリの繁殖地として天然記念物指定された島なのですが、打楽器で曲が始まるとオオミズナギドリの鳴き声が聞こえてきます。
いろいろな音がかさなっていくと雄大なメロディーが演奏されます。
でも、打楽器のリズムは続いているんですよね。
ゆったりしたメロディーは早くて勢いのあるメロディーにかわり、また緩やかなメロディーに戻っていきます。
重なってきた鐘の音が一際大きくなったところでオオミズナギドリの声が響きわたって終曲となります。
演奏自体に傷がなかったわけではないように思いますが(微妙すぎて、そういうものなのか傷なのか首をかしげるところがあったので)
打楽器の使われ方が良くて、個人的にはもう一度聴きたいぐらい気に入った曲です。
帰り道、「オオミズナギドリが鳴いとったな」という会話が聞こえたのですが、「鳥」とは言わず「オオミズナギドリ」とさらっとおっしゃったので「さすが舞鶴の人」と感心しちゃいました。

「ぐるりよざ」は以前にご紹介したことがあるように佐世保音楽隊の委嘱曲です。
曲名を見た瞬間、龍笛はどうするのかと思ったのですが、演奏を待つまでもなくプログラムにしっかり「ピッコロ代用」と書かれていました。
あら、残念。
でもグレゴリオ聖歌の斉唱はがんばってましたよ。

舞鶴の定期は時期的にわりと聴きにこられる機会が少ないので、来るときは「次はいつ来られるかわからん」という気持ちで聴いているのですが、もし今回が最後になったとしても良い想いでにできる演奏会でした。
……アンコール以外は。(-゛-;)

そうそう、今回はマイコちゃんも来ていましたよ。
マイチくん、マイコちゃん、やっぱりどこからどう見てもカモメだと思うの、ぴぎーさんは。
足黄色いやん、マイチくん。

| 海上自衛隊音楽隊::舞鶴音楽隊 | 01:47 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【CD】ブラス最前線!鳳凰が舞う、五月の風~真島俊夫作品集

ブラス最前線!
鳳凰が舞う、五月の風
真島俊夫作品集

演奏:陸上自衛隊中央音楽隊
ブラス最前線!鳳凰が舞う、五月の風
キングレコード
(KICC-700)
【収録曲】
1. コンサートマーチ 五月の風
2. 三つのジャポニスム[作曲家自身による編集版]
3. 鳳凰が舞う
  印象、京都 石庭 金閣寺
4. オデッセイ ‐永遠の瞬間へ‐
5. コンサートマーチ ストレート ロード 2002改訂版
6. 巴里の幻影
7. コーラル・ブルー
  沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象
8. 吹奏楽の為の讃歌 大いなる流れへ
9. ミラージュII 2008年改訂版
10.美しき二つの翼 2006年改訂版
11.ベイ・ブリーズ

さすがに鹿威しのことばかり書いて、曲そのものについてはほとんど触れていないというのもどうかと思うので、とりあえずCDを紹介しておきます。
どんな曲か興味のある方へのご参考までに。

CDの解説書に各曲の編成表が載っていて、パーカッションは必要奏者数も書いてあるのですが、「鳳凰が舞う」は6人ということになっています。
6人もいたのか……って、確かにいっぱいいたわ。

| 音源・映像 | 04:19 PM | comments (0) | trackback (x) |


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落選

3師の音楽フェスタのはがきがいつまでも戻ってこないので行方不明にでもなったのかと思っていたら、今日戻ってきました。
さすがに開催日前1週間以下となってからの着というのは……。(^^;
個人的最低ラインとしては開催日2週間前には結果が欲しいところですが、現実的には1週間前が最低ラインかなぁ。
前にも書いたように予定が未定のままというのが落ち着かない性格なので、日曜開催なら前週日曜までには手元に届いて欲しいところです。

で、結局落選でした。
3師音楽まつり、復活してからの2回はどっちも行っていただけに今回行けないのは非常に残念です。
その反面、今は23日の舞鶴の定期か24日の音楽フェスタのどっちにしか行けそうもない状況だったので、どっちらかが「行けたのに行かなかった」ことにならずに済んでちょっとホッとしたのも事実です。
落選通知見た瞬間、「良かった、心置きなく舞鶴に行ける」と思っちゃったよ、ぴぎーさん。(笑)

いや、らっぱ聴きたいのよ、らっぱ。
太鼓も聴きたいし。
だから音楽フェスタも行けるなら行きたいのはやまやまなのだけれど、どっちかしかいけないとなったら、やっぱり委嘱曲初演になっちゃうのですよね。
らっぱと太鼓は確実にまた聴く機会があるけれど、委嘱曲はこの時を逃したらもう二度と聴く機会がない可能性が大きいので。
実際、聴いたことのない委嘱曲というのがあちこちの音楽隊にあるのですが、ああいうのまとめて音源化してくれないかなぁ。
曲名見てものすごく気になる曲とかあるのですが……。

| 閑話 | 11:18 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【CD】不滅の日本行進曲傑作集

不滅の日本行進曲傑作集
演奏:陸上自衛隊第1音楽隊
不滅の日本行進曲傑作集
ユニバーサル ミュージック
(UCCS-1021)
【収録曲】
1. 行進曲「大空」
2. 連合艦隊行進曲
3. 君が代行進曲
4. 行進曲「千代田城を仰いで」
5. 行進曲「偉大なる武人」
6. 観艦式行進曲
7. 行進曲「愛国」
8. 行進曲「威風堂々」
9. 行進曲「希望に燃えて」
10. 行進曲「太平洋」
11. 行進曲「軍艦」
12. スポーツ・ショー行進曲
13. スポーツ行進曲
14. 行進曲「コバルトの空」
15. 行進曲「若い力」
16. オリンピック・マーチ
17. 行進曲「栄冠は君に輝く」
18. 行進曲「凱旋」
19. 行進曲「勇敢なるらっぱ手」
20. 祝典行進曲

思うところがあってiTunesに登録している曲の命名規則の見直しを始めたのですが、自衛隊音の曲が多すぎてすでに挫折しかかっています。
自衛隊音の録音は同じ曲が多い上に、マーチ系は再編しての再販が結構多いので同じ演奏も多く、なんだか同じ曲情報ばかり入力してるような気になってきて飽きました。
ちょうどこのCDになったので、これ聴きながら寝るわ、もう。(投げやり)

「大空」や「凱旋」「軍艦」といったお馴染みの曲が吉永ヴァージョンのあまりお馴染みでは無い形の演奏で収録されている(褒めています)ぴぎーさんお気に入りの一枚です。
アクセントの強いアレンジなので、原曲そのものが好きな人には評価がわかれるところかもしれませんが、「勇敢なるらっぱ手」が目当てで入手したわたしは、すっかり「大空」の虜です。(笑)

多分このCDでしか「勇敢なるらっぱ手」は手にはいらないのじゃないかと思うのですが、10年前のCDなので入手は難しいかと思います。
東方音が録音した第2集の方はiTunes Storeで購入可能なのですが……。、

さて、これから「君が代行進曲」を聴きながら脳内でしっかり「君が代」~「皇国の守」~「君が代」と歌いきってから寝るわっ。

| 音源・映像 | 03:03 AM | comments (0) | trackback (x) |


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