【プログラム】航空自衛隊西部航空音楽隊「奈良基地音楽祭」

奈良県文化会館国際ホールで行われた奈良基地音楽祭を聴いてきましたよ?

奈良基地音楽祭
2010年3月22日(14:00開演)
奈良県文化会館国際ホール
【演奏曲目】
  • 第1部【親子で楽しむ吹奏楽の響き】
    • 行進曲 作品99(S.プロコフィエフ)
    • 映画「アラジン」(A.メンケン/J.モス)
    • トランペット吹きの休日(L.アンダーソン)
    • アリランと赤とんぼ(高昌師)
    • バレエ音楽「くりみ割り人形」より
      小さな序曲・行進曲・こんぺい糖の踊り・トレパック
      (P.I.チャイコフスキー)
  • らっぱ吹奏
    • 起床
    • 点呼
    • 国歌
    • 消灯
    • 送迎の譜
    • 栄誉礼冠譜・祖国
    • 非常警報
  • 太鼓演奏
    • 平城山
  • 第2部【TV Family】
    • ROAD OF GOKUSEN(大島ミチル)
    • 「篤姫」メインテーマ(吉俣良)
    • 「天地人」メインテーマ(大島ミチル)
    • TV Family(高橋宏樹)
      競馬ファンファーレ~きょうの料理~ドラえもん~ヤン坊マー坊天気予報~News23~渡る世間は鬼ばかり~笑点
    • 北の国から~遥かなる大地より(さだまさし)
    • ジャパニーズ・グラフィティXIII
      ~スポーツは青春ダァー!~(星出尚志)
      ゆけゆけ飛雄馬~エースをねらえ!~あしたのジョー~炎のファイター INOKI BOM-BA-YE~タッチ
  • アンコール
    • 千の風になって(新井満)
    • 行進曲「大空」(須摩洋朔)~行進曲「軍艦」(瀬戸口藤吉)~行進曲「空の精鋭」(矢部政男)
プログラム表紙
【出演】
  • 航空自衛隊西部航空音楽隊

今年の奈良基地音楽祭は西部航空音楽隊の出演でした。
写真のように、プログラムはファイルに入って渡されました。
これ、いくつかデザインがあったので、客席では「飛行機の方がよかった」的な会話がちらほら。
いやいやいやいや、多分こっち(ロービジのUH-60J)の方が写真としては珍しいと思うよ?
ひさしぶりに西空音の演奏を聴きました。
ぴぎーさんが初めて生で聴いた空の音楽隊は西部航空音楽隊だったのですよね。

今回は誰にでも聴きやすそうな選曲となっています。
多少微妙ぽいものも混じってますが、基本耳馴染みの良さげな曲ばかり。
ぴぎーさん的注目曲はプロコフィエフの「行進曲」です。
吹奏楽曲なので管弦楽団追いかけまわしていると聴く機会がない曲なので。
3分もないような短い曲ですが、いかにもプロコフィエフな旋律の吹奏楽らしい曲です。
あと「トランペット吹きの休日」。
これ、司会の説明聞くまで気がつかなかったのですが、この曲「ラッパ吹きの休日」とは訳さないんですね。
今の今まで気がつかなかったわ。(^^;
CDなんかも「トランペット吹きの休日」が多いのですね、検索してみてびっくりです。
出版社の意向のようですが、別に「ラッパ」で問題ないんと思うのですがねぇ。
だって、さすがにイマドキでも「ラッパ」が金管楽器だということは通じるでしょ?(ましてこの曲の楽譜を買おうなんて人ならなおさら)
ビューグルを知らない人が「ラッパ」と聞いたらトランペットを思い浮かべるだろうし、この曲の原題を知ってる人は信号ラッパを思い浮かべる……でなんの不都合もないと思うのですが。
最後にアメリカ軍のFirst Callの旋律で終わるような曲なので、 トランペットじゃ意訳じゃなくて誤訳の域だと思うのだけどなぁ。
……ま、それはそれとして。
休日が楽しくて仕方のないラッパ手の様子が浮かんでくるようなトランペットの堪能させていただきました。

幕間にらっぱと太鼓があったのでぴぎーさん大喜び。
らっぱは幹部候補生学校警備班の方々4名で。
司会の人が「航空自衛隊幹部候補生/学校警備班」という区切り方をしたので、「いいのか、その区切りで?!」と思ったのですが、退場のときは「幹部候補生学校/警備班」だったので、「どっちやねん!」と。(笑)
だって「幹部候補生/学校警備班」と「幹部候補生学校/警備班」では全然意味が違うじゃないですか。(そんなことが気になるのはアンタだけです)
うんまぁ、空士長さんとかだったので後者が正解なんでしょうけれど。
空自のらっぱは基本陸自と同じなのですが、「送迎の譜」だけは航空自衛隊独自のらっぱ譜なので、これは空自のイベントでしか聞くことのできないらっぱ譜です。
らっぱ、ちゃんと見えなかったのですが、空は三つ巻ですよね?
なんか音が高いような気がしたのですが、気のせいかな。

太鼓は大和太鼓。
左右の花道に3人、3人。
……これはアカンやろ。
6人ぐらいの人数を2つに割ったるな。(^^;
実際、演奏中手前側の人は常に目が反対側(自分の太鼓とは違う角度)にいっていたので、やりにくかったと思います。
そんな状況でもきれいに演奏されていたのは、さすが自衛官というべきでしょうか?
統制美ということに関しては自衛官に敵う者はいないかと。

後半はテレビ番組のテーマ曲を。
「スポーツは青春ダァー!」はアントニオ猪木のものまね付きの大熱演でした。
隣席の高齢の女性が後半ものすごくハイテンションになっていたので(特に「渡る世間は鬼ばかり」は司会が曲名言っただけで大喜び)、聞きなれた曲の楽しさというのはやっぱり特別なんだなぁ、と。
そしてこのあたりが自衛隊音楽隊の難しさなんだろうなと。
広報活動である以上演奏会慣れしてない観客も楽しませることができないと意味がない、そのためにはこういう曲は絶対はずせない。
だからと言ってこういう曲だけをやっていては音楽隊としての成長につながりにくい。
その折り合いをつけるのが定期演奏会や室内楽演奏会だと思うのですが、大半の観客がそのあたりの事情を受け止められていないように見受けられるので音楽隊も大変だと思います。

アンコールは「 千の風になって」と自衛隊の制式行進曲メドレー。
「千の風になって」が終わると、間を置かずにドラムの音が始まりました。
ここで「?」な気分に。
「空の精鋭」ってこんな始まりかたをしたっけ?
……と思っていたら「大空」が始まったのでびっくり。
なんで「大空」? いや、これが「空の精鋭」だっけ? と本気で悩み始めましたが、ぴぎーさんの脳内で観閲行進の際の部隊紹介アナウンスが再生され始めたので、「いやいや、これは「大空」ですがな」と確信できました。<ぴぎーさん、「大空」を聞くと脳内で部隊紹介のアナウンスが自動再生されるのです。(笑)
空がアンコールでわざわざ「大空」だけを演奏するとは思えないので、三幕メドレーをやるつもりなんだろと思って、勝手にワクワク。
当然「空の精鋭」がトリなわけですが、全然演奏が違うのでちょっと笑っちゃいました。
なんかね、もう全然違うの。(笑)
別に前2曲が手を抜いた演奏だったとか、そういう話じゃないですよ?
でもね、陸音の「大空」、海音の「軍艦」を聴きつけていると、西空音の「大空」と「軍艦」はちょっとしんどい。
特に「軍艦」。
だけど「空の精鋭」は最高でした。
空の行進曲はやっぱり空音が演奏しないとね!

というわけで、本日も良い演奏を聴かせていただきました。





| 航空自衛隊音楽隊::西部航空音楽隊 | 11:15 PM | comments (0) | trackback (x) |


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