【CD】序曲「1812年」 4景

P.I.チャイコフスキー
序曲「1812年」 4景

演奏:陸上自衛隊東部方面音楽隊
陸上自衛隊第1音楽隊
陸上自衛隊第12音楽隊
陸上自衛隊第1特科隊

株式会社白樺録音企画
(SRK-109)
※R盤です。
【収録曲】
1. 序曲「1812年」(東部方面第54回定期演奏会)
2. 序曲「1812年」(第3回「大砲と吹奏楽の饗宴」)
3. 序曲「1812年」(第2回「大砲と吹奏楽の饗宴」)
4. 序曲「1812年」(第1回「大砲と吹奏楽の饗宴」)

 クラシックの曲は同じ曲でもCDやコンサートプログラムごとに表記が微妙に違ったり、全然違ったりということがあります。
自衛隊音の演奏でお馴染みの曲で言うなら「序曲「1812年」が「大序曲「1812年」」や「祝典序曲「1812年」」や「荘厳序曲「1812年」」になったり、「ラッパ吹きの休日」が「トランペット吹きの休日」になったりとか、まぁ、そんな感じです。
こういうのは原題の訳し方の加減なのですが、昨今は「だったん人の踊り」→「ポーロヴェツ人の踊り」、「モルダウ」→「ブルタバ」のような、民族的背景に配慮しての曲名表記の変更などもあってなかなかややこしいことになっています。
 なぜこんな話をいきなり書きだしたのかというと、iTunesにとりこんだ曲を曲名でソートさせても同じ曲がかたまらないのでちょっとキレかかっているからです。(笑)
わたしのiTunesには例にだした「1812年」が27曲入っていますが、曲名でソートをすると序曲と大序曲と祝典序曲となにもついていないものの4つに分かれます。
バカたれーっ!!
同じ曲でかたまってくれないと不便なのでヨミを統一表記するようにしているのですが(曲名自体はCDの表記と同じにしておきたいので)、いちいち入力するのがめんどくさいちゅーねんっ!ヽ(`Д´)丿

 そもそもなぜ「1812年」がそんなに必要なんだ? という話ではあるのですが、別に集めたくて集めたわけではなくて、CDを収録曲ではなく奏者で選んでいたらこんなことに……。
これに記念行事で録画してきた自衛隊音の演奏が加わるのですから、パソコンはともかくとしてiPodの容量がもったいなさすぎます。(^^;
 そんな感じで「ついでに集まった」感の強い「1812年」ですが、たった1枚だけ「1812年」のために買ったCDがあります。
それがこの「序曲「1812年」 4景」です。
自衛隊が本物の大砲を使って「1812年」を演奏するということで話題になった「大砲と吹奏楽の饗宴」が3回分と東部方面音楽隊の定期演奏会で「1812年」の演奏が収録されています。
4つの「1812年」なので「4景」です。
「1812年」以外の曲は収録されていません。
 「大砲と吹奏楽の饗宴」の1回目、2回目と定期での演奏は別のCDとして既に発売されているので、そっちを買った人は購入を悩むところかもしれません。
わたしは定期演奏会のCDは買っていないので、半分が未聴ならいっか……という感じで購入しましたが、東音定期の演奏がなかなかおもしろい演奏で、わたし的にはこれだけでも1,500円は惜しくなかったなという感じです。

 ぴぎーさんは原典版とかシェバリーン版みたいな分け方ではなく、単純に
  1.管弦楽か吹奏楽かそれ以外。
  2.大砲が実音かバスドラムかそれ以外。
  3.合唱がついているかついていないか。
で分類しています。
一応
  2の大砲の実音が録音かライブか。
  3の合唱がロシア語か日本語かそれ以外。
と小分類もあるのですが、そこまで厳密にわけちゃうと収拾がつかなくなってしまうので……て、そこまで分けるから30曲以上もiPodに入れておかなきゃならないようになるのか。(^^;

 東音定期の「1812年」はぴぎー分類だと「吹奏楽で大砲はバスドラムで合唱つき」となるのですが、大砲と合唱がなかなか凝っているのです。
まず冒頭の合唱ですが、これが歌ではなくてヴォカリーズになっています。
合唱の分類で「ロシア語、日本語、それ以外」と分けていますが、「それ以外」については「露、日以外の言語での歌唱」というものしか想定していなかったので、ヴォカリーズは正直びっくりしました。
そういうやり方もあったんだなぁと。
 そして大砲。
確かに大砲みたいに聞こえるのだけど、バスドラってこんな音だっけ? ……と思ったら、皮を片面はずしてあるのだそうで。(更にPAで音量をあげているらしいです)
「1812年」は東音に限らず凝った演奏がいろいろあっておもしろいですね。

「大砲と吹奏楽の饗宴」は「自衛隊観閲式より」となっていますが、厳密には観閲式と同日にやったのは第3回だけです。
第1~2回は観閲式関連イベントということで観閲式とは別の日に行われています。
というか「大砲と吹奏楽の饗宴」というコンサート名というかコンサート名の修飾文はどこからでてきたのかしら?
第3回?
少なくとも2回目までは「自衛隊の大砲を使ったコンサート」というタイトルしかついてなかったと記憶しているのですが。
第1回の開催は後から知ったので観覧に関する詳細はわかりませんが、第2回は「入場自由・整理券不要」となっていたので、誰でも聴きに行くことができた演奏でした。
当日の告知ページに「本日決行!!」の赤文字がでていたのをいまだに覚えています。
当日まで告知ページのチェックをしているわりには、その日は堺まつりに行っちゃったぴぎーさんですけれど。
 3回とも105mmのりゅう弾砲を使っているのですが、録音の加減かPAの加減かはわかりませんが第1回だけ空砲の響きが全然違います。
派手な音がお好みの方には第2回がお勧め。
自衛隊のりゅう弾砲を使った「1812年」は終曲に原曲にはない大砲が1発加わるのですが、第2回は曲が完全に終わって拍手がでたあとにも祝砲(花火みたいな音ですが)があがるので、華やかな「1812年」がお好きな方には第2回がお勧めです。
 
 観閲式は陸海空の持ちまわりの3年周期で、今年が陸の観閲式の年になります。
今回もやるのでしょうか?
もしやるなら今回は配信もありそうですよね。
「1812年」やって欲しいなー。


 このCDにご興味をお持ちになった方はこちらへどうぞ。

吹奏楽大全集
珍品・逸品コーナー :SRK-109 チャイコフスキー「序曲1812年」4景

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| 音源・映像 | 03:36 PM | comments (0) | trackback (x) |


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