【CD】ザ・コーストガード・バンド

ザ・コーストガード・バンド
演奏:米国沿岸警備隊音楽隊
海上保安庁音楽隊
ザ・コーストガード・バンド
CAFUA
(CACG-0133 )
【収録曲】
1. 行進曲「自由の精神万歳」
2. キューバ序曲
3. コミック・オペレッタ「キャンディード」より「着飾って、きらびやかに」
4. おお、大いなる神秘(オー・マグナム・ミステリウム)
5. ハリソンの夢
6. 組曲「アメリカン・ジャーニー」より「移民と建築物」
7. 行進曲「フォーシェイ・タワー・ワシントン・メモリアル」
8. 「カレイドスコープ」ブルックの歌による5つの変奏曲
9. 吹奏楽のための北海変奏曲
10. 映画「LIMIT OF LOVE 海猿」より「テーマ」
11.行進曲「センパー・パラタス」

え~と、海保音の音ってどんなのだったかな?(^^;

というわけでちょっと真剣にCDを聴いてみることに。
とりあえず音盤の中では一番新しい演奏が収録されているこれを。
1~6までが沿岸警備隊音、7~8が海保音、9~11が合同演奏です。
海保音より沿岸警備隊音の方がメインみたいになってますけれど、他のCDだと10年以上前の演奏とかになっちゃうので、これを聴くことにしました。

この演奏会、もう5年も前のことなのですよね。
5年も生音聴いてなきゃ、そりゃあ印象も薄れるというものです。
雑誌『レコード芸術』の特選盤にも選ばれたCDです。
レコ芸の特選盤というのは昔から有名で、クラシック音楽の充実したレコードショップ(今はCDですが)などでは、レコ芸特選盤を集めたコーナーがあったり、「『レコード芸術』○月号特選盤」というようなPopがつけられていたりします。
クラッシック初心者で何を買えばいいのかわからないときなどは特選盤の中から選んでおけばはずれはないという感じでしょうか。
ただまぁ、演奏のすばらしさと個人の嗜好は全く別物なので「100%あたり保証」はムリですけれど。

海保音の単独演奏としては「カレイドスコープ」が秀逸だと思います。
そうそう、会場でこれを聴いてちょっと意外な感じで驚いたんだったわ。
音の厚みというか重み(いい意味で)に「こんな音が作れるのかー」と思ったのよ、ぴぎーさん。
ああ、なんだか「わたしのイメージする海保音の音」を思いだしたかも。

海猿は以前にも書いたように、あとにもさきにも一番豪華な音の海猿だと思います。
沿岸警備隊音の演奏ですが「着飾って、きらびやかに」がおもしろいです。
吹奏楽でも序曲が有名な「キャンディード」の中のアリアで、コロラトゥーラ・ソプラノの超絶技巧曲としても有名なのですが、ポップスのような歌唱にアレンジをせず、きっちりアリアとして聴かせてくれます。
レコ芸でも「芯のある美しい歌声を披露」と評されています。

歌声については異議もなくレコ芸に同意なのですが、ただ元々コロラトゥーラの人なのか? という気はするのですが。
コロラトゥーラじゃないのがダメだという話ではなくて、こういうのを聴くたびにミリタリーバンドのソロ・ヴォーカリストというのはなかなか厳しいポジションだなと思ってしまうのです。
東音のソリストもそうなのですが、もし彼女たちがオペラ歌手なり声楽家なりとして活動していたとしたら、おそらくレパートリーには入れないのではないかと思うような歌をしばしば歌われています。
例えるならリリコ・レッジェーロに蝶々さんを歌わす……みたいな感じで。
歌手は一人しかいないわけだし、それ以前にミリタリーバンドの性質を考えれば「自分にあった歌だけを歌う」というわけにはいかないのは当然なのですが、なんでも歌わなきゃいけないというのは本当に大変なことだなと、いつも思ってしまうぴぎーさんです。

海保音の音だけを楽しみたい方にはこのCDより、「Wish For Peaceful Sea」シリーズをお勧めします。
過去の演奏会からのよりぬきのベストアルバムです。
現在は第3弾の「Wish For Peaceful Sea vol.3」のみ海上保安協会で購入可能です。
vol.3は海上保安庁愛唱歌「はばたき」と海保音のアンコールといえばこの曲! な「我らの指揮者」が収録されていますよ。

| 音源・映像 | 04:19 PM | comments (0) | trackback (x) |


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