兵庫県立芸術文化センターで行われた平成24年度中部方面隊音楽まつりを聴いてきましたよ?
平成24年度陸上自衛隊
中部方面隊音楽まつり
2013年1月27日(11:00開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール | 躍動 ~to the future
【演奏曲目】- ロビーコンサート
- タイム・トゥ・ セイ・グッバイ
- クラリネットをこわしちゃった
- ゆうがたクインテット
- ジブリメドレー
- アメイジング・グレイス
- バロック・ホウダウン(ディズニーランド・エレクトリカルパレードのテーマ)
- オープニング
- 第1幕
- 信長 KING OF ZIPANGU
- 秀吉
- 徳川家康
- 百万一心
- Future of Drums
- 龍馬伝
- Stand Alone
- Voyager
- 第2幕
- 第3幕
- 第4幕
- 第5幕
- 組曲「宇宙戦艦ヤマト」
I 序曲
II 宇宙戦艦ヤマト
III 出撃」そして
IV 大いなる愛
フィナーレ |
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【出演】- 陸上自衛隊中部方面音楽隊
- 陸上自衛隊第3音楽隊
- 陸上自衛隊第10音楽隊
- 陸上自衛隊第13音楽隊
- 陸上自衛隊第14音楽隊
- 陸上自衛隊三河陣太鼓
- 陸上自衛隊滋賀十戦太鼓
- 陸上自衛隊京都三施太鼓
- 陸上自衛隊福知山酒呑太鼓
- 陸上自衛隊信太菊水太鼓
- 陸上自衛隊姫路白鷺太鼓
- 陸上自衛隊山口維新太鼓
- 在日米陸軍軍楽隊
- 演技支援隊
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開場直後はホール内には入れなかったので、ロビーでなんとなくプログラムをひろげました。
見開き左側に記載されている曲目は「信長」「秀吉」「徳川家康」「龍馬伝」「坂の上の雲」。
なに、このNHKドラマテーマ曲集状態は。 ヘ(゚д゚)ノ
そして右側には「在日米陸軍軍楽隊」の文字が。
中方のイベントで在日米軍軍楽隊って、本物? 本物なの?(あたりまえです)
在日米陸軍軍楽隊の出演はすごいけど、なんとなく今回のプログラム、あっさりしてるよーな気が……。
今回はロビーコンサートがありました。
木管4重奏で全6曲。
曲数多め、演奏時間長めの大サービス。
普通の演奏会と違って観客数が多いのでロビーコンサートもなかなか盛況でございました。
オープニングの「オリジナルファンファーレ」はちょっとらっぱぽい旋律のソロで始まるファンファーレでした。
らっぱといっても自衛隊のらっぱというよりはアメリカさんのらっぱのメロディーぽい雰囲気でしたけれど。
毎回いろんな場所で演奏するファンファーレ隊ですが、今回は1階上手側バルコニー席で吹奏。
下手側バルコニーにもライトが当たっていたので、それこそらっぱでも出てくるのかと期待したのですが、ライトだけでした。残念。
第1幕は各音楽隊のドリル演奏。
前述のとおりNHKドラマテーマ曲集と化していました。(笑)
「Stand Alone」は歌つきで。
自衛隊音に限らず、サラ・ブライトマン並みの音域で歌おうとして玉砕している演奏が珍しくない曲なのですが、今回はサラ・ブライトマンに倣うというムチャなことをせず、ちゃんと歌える音域(+ちょっぴり上)での演奏だったのはものすごーく良かったです。
これとか「タイム・トゥ・ セイ・グッバイ」はこの演奏を見習って欲しい演奏が多すぎて、正直プログラムにのっていると(;´д`)な気分になるわたくしし。
中方音と3音は自衛隊音楽まつりでやった「Voyager」を持ってきました。
武道館のように広いステージではないので中方音楽まつりVer.です。
それでも芸術文化センターの舞台だといっぱいいっぱいな感じですね。
そういえば矢印がなかったような気がするのですが、わたしが見落としたのか、中方音楽まつりVer.にはなかったのかどっちだろう?
「ボイジャー」は原曲がJOCのエレクトーン作品なのであまり好きな曲ではなかったのですが(昔からJOCのスタイルがどうにも苦手なもので)、武道館、ライブ配信、今回と聴いてるうちに「吹奏楽版はありかな」と思うようになってきました。
まぁ、NSB版(吹奏楽版)は原曲とは別物みたいな感じなので……。
14音は吉永雅弘氏の「百万一心」を演奏。
「勇敢ならっぱ主」等の作曲や様々な編曲でおなじみの吉永雅弘氏によるこの曲が音楽隊の個別演奏の中で唯一自衛隊ぽかった曲でした。
随所に耳馴染みのある吉永氏らしい音がでてくるので、まさにこれぞ自衛隊の音楽という雰囲気です。
どうやらドリルのフォーメーションで「百万一心」の文字を書いたようですが……ごめん、わからんかったよ。(^^;
事前に中国地方にちなんだフォーメーションがあることが紹介されていて、席も2階で上からフォーメーションを見られる場所だったのに「何の形だろう?」と真剣に悩んだあげくわかりませんでした。
ダメじゃん、わたし。
14音はドラムメジャーが大活躍。
トワリングを披露したあとは、スサノオノミコトに扮して大蛇退治のパフォーマンスも。
大蛇は八岐大蛇ではなく普通の蛇(龍みたいな姿でしたが、スサノオだけに大蛇(オロチ)でしょうね)が2匹登場。
これを太刀(天叢雲剣?)に見立てた指揮杖で退治します。
実は今回は14音しかドラムメジャーが表にでてこなかったので、見ごたえがありました。
ただね、上は緑の通常演奏服、下は白に赤ライン入りのズボンという格好にはびっくりしちゃったわよ、ぴぎーさん。
でも滅多にみることのない格好なので、ええもん見られたわー。(笑)
第2幕は自衛太鼓。
三河陣太鼓復活!
良かったわ、戻ってきて。
いつも書いていることですが、課外活動な自衛太鼓はでてこなくなるとドキドキして困ります。(;´д`)
おなじみの合同→個別→合同という演奏順です。
合同演奏のテーマは毎回勇壮な感じなものが選ばれているのですが今年は「向日葵」。
なんで花なんだろう? という感じもしなくもないですが、夏の暑い日に太陽に向って咲く花、花を観賞したあとは種を食べたり油にしたり、きれいなだけの花じゃないひまわりは自衛隊らしい花といえば花かもしれません。
個別は菊水だけが鳴り物入りでした。
が菊水、なんかおとなしくなったままでちょっと寂しいかも。
あの「出ると観客総取り」の菊水はもう聴けないのかなぁ。(´・ω・`)
第3幕の各音楽隊からの選抜メンバーによる合同演奏は、中方お得意の音楽に同期したような映像を流し、楽隊自体は姿を隠して演奏するというスタイルです。
映像の始めの方に新入隊員の入隊式の写真や入隊直後の様子の写真がでていたので、以前出席させてもらった入隊式、終了式を思い出して、おばちゃんホロっときちゃったわ。
みんなもう一人前になってがんばってるわね、きっと。
第4幕は在日米陸軍軍楽隊による演奏です。
キャンプ座間からの参加の本物の(笑)米軍軍楽隊です。
結構自衛隊音の人も混じっていたので、合同演奏という雰囲気でしたね。
吹奏楽をやっている人に大人気な「エル・カミーノ・レアル」を演奏だったので、喜んだ人も多いのじゃないのでしょうか。
演奏のあと在日米陸軍軍楽隊の隊員さんへのインタビューがあったのですが、米陸軍の隊員さんが登場する前に司会の隊員さん2人の「英語大丈夫ですか?」「まかせてください!」「本当ですか?」という前ふりがありまして、それを見たわたしの後ろの席の女性が「どうせ日本語喋れる人がでてくるんやろ?」と身も蓋もないつっこみをしていました。(笑)
いやまぁそこはお約束なんで……。(^^;
第5幕は各音楽隊からの選抜メンバー+自衛太鼓で「宇宙戦艦ヤマト」。
N響の交響曲をスタートにわたしも大概いろんなヤマトを聴きましたが和太鼓を使ったものは初めてです。
3曲目の「出撃」で太鼓が入るのですが、始まった瞬間はとってつけた感がもの凄くて「和太鼓入れて大丈夫なのか?!」と思ったのですが、冒頭の効果音と太鼓を追加した部分以外はむしろ普通の演奏より和太鼓の方がかっこよくはまっていたので、これからこれでいったらいいのにとまで思ってしまいました。(笑)
終曲の「大いなる愛」は雄大だけど賑やかではない曲なのですが、こちらも自然に太鼓の音が収まっていて良い雰囲気にあがっていました。
フィナーレは行進曲版の「かけがえのない大地」で出演者が入場してきます。
中方音楽まつりに限らず入場用の演奏は入場が終わったらその段階で曲の途中だろうがなんだろうがブチっとそこで演奏をやめちゃうので気になってしょうがないのですが、あれ、他の人は気にならないのでしょうか?
客席通路に入場してくる太鼓のみなさんに気をとられていて「明日があるさ」の最初の方はステージを見ていなかったのですが、ふとステージを見ると、一際テンションの高い方がお一方いるのに気づきました。
……えーっと、3音の佐藤隊長?(⌒-⌒; )
ある意味、指揮者にしとくのはもったいない人だと思うぴぎーさんです。(笑)
いつも最後にエアショットでテープが飛び出すのですが、今回はハート型の風船がいっぱい落ちてきました。
テープと違って拾いやすいので持って帰っていた人がいっぱいいました。
テープをかき集めて持って帰るよりは使い道がありそうな気はするのですが、気がするだけかもしれません。
出演者が退場したあとにステージに残ったアンサンブル(5重奏)でいきものがかりの「ありがとう」が演奏されました。
NHKの朝ドラの主題歌ですね。(^^;
本当に今回はNHKドラマ率高かったです。
今回はらっぱがなかったのでとってもとっても残念です。
らっぱ~。。・゜・(ノД`)・゜・
プログラムを見た印象どおりに全体的にわりとあっさりめなプログラムでした。
盛りだくさんすぎてイメージが曖昧になるよりはこれぐらいシンプルな方が潔くていいと個人的には思うのですが、音楽まつりを楽しみにしている人の中には派手めのパフォーマンスを期待している人も少なくないと思いますので、加減が難しいところかと。
とりあえず来年はらっぱが復活することを祈ります。
そうそう、今年は公演中の撮影は禁止でした。
まぁ、本来それがあたり前なんですけどね。