2013,07,13, Saturday
【プログラム】陸・海・空自衛隊合同コンサート
よこすか芸術劇場で行われた陸・海・空自衛隊合同コンサートを聴いてきましたよ?
当日座席指定だと思っていた微妙な席狙いのぴぎーさん、ロビーコンサートに間に合うぐらいの時間によこすか劇場に着けるように家を出ればいいかとノンキなことを考えていたのですが、前日の夜に入場はがきに「自由席」の文字があることに気がつきました。
なんですってー!)゜O゜( Oh,no!
ノンキにしていたら、微妙どころじゃない席になるところだったわ。
ロビーコンサートは木管三重奏。
陸空海から1人ずつクラリネット奏者が登場です。
航空さん(と海自の隊員さんが紹介されていました。(笑))の全身で演奏されている感じがロビーコンサートらしくていい雰囲気でした。
第1部は海空陸の順で単独演奏。
「未来の空」から「繭の夢」までが海上自衛隊東京音楽隊の演奏です。
「初恋」は石川啄木の短歌に曲をつけた日本歌曲。
声楽の発声で日本語を歌うというのはなかなか難しくて、プロの声楽家(オペラ歌手)でも「なんて歌っていのかわからん」というのがわりとあります。
なので唱歌のようなものではなく、わざわざ歌曲で日本の歌を演奏しようというのは一種の挑戦だなと思うわけですが、逆を言えばヴォーカリストのいる東音だからできる挑戦なわけで、そういう意味では3曲の中ではこの曲が一番東音らしい選曲といえるかもしれません。
「シンフォニア・フェスティーヴァ」が航空自衛隊航空中央音楽隊の演奏。
空中音らしい選曲といえば選曲です。
作曲者がクラリネット奏者のせいかクラリネットが結構えらいことになっているような気がする曲です。
多分の気のせいではなくて本当にえらいことになっていると思うのですが、そこは空中音きれいにまとめています。
「祝典行進曲」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」が陸上自衛隊中央音楽隊の演奏です。
「祝典行進曲」のとき、なんとなくコントラバスの方を見たら、そのまましばらくコントラバスの弓に目が釘付けに。
て、前回もそんなことを言っていましたね。(笑)
弦バスは2台だったのですが、あれで同じような音がでているのだろうか? と。
手と弓の動きを見ていると2台がほぼ同じメロディ(というか進行?)を演奏しているのがわかるのですが、ボウイングを見ているととても同じような音色がでていると思えなかったのです。
前回みたい違う弓の使い方をしているわけではないのですが、あれで同じような音がでてるのならすごいなーと。、
合同演奏の際は違う楽隊の弦バスが並んだのですがそのときは別に気にならなかったので、もしかしたらわざとやっているのかもしれません。(違う音になるように)
それか音色違っても無問題とか?
曲は端正できれいな演奏でした。
やっぱり「祝典行進曲」は中音の演奏が端正でいいですね。
いつも言っていますが、こういう曲は陸音に分がありますね。
第2部は合同演奏なので人数も多く、「イージス」と「夢燃ゆる」はなかなか派手な演奏になっていました。
「イージス」は座っていた位置に恵まれたおかげで、バンダの各音が聞き取れて、何がどうらっぱ譜の部分を吹いているのかがわかって、なんだかもうそれだけで満足な気分に。
ちなみに舞台脇の左右花道にトランペット×2+ホルン×2、トランペット×2+トロンボーン×2、舞台袖がトランペット×3でした。
合同で人数が増えている分、大阪の定期特別公演のときより増員?
個人的にはこの曲、マリンバ(シロフォン?)がらっぱ譜の旋律を叩いているところがツボだったりします。
らっぱ好きなくせになぜ同じ金管楽器のトランペットやトロンボーンが奏でるらっぱ譜じゃなく打楽器のらっぱ譜の方が好きというのはどうなのかしら?(笑)
海上自衛隊のらっぱ譜のコラージュではありますが、あらゆる災厄を払う防具イージスのごとく日本や世界でがんばっている自衛官は海の人だけではありません。
そういう意味では「世界中で活躍する仲間へおくるエール」であるこの曲を陸海空の書く音楽隊が合同で演奏するというのは自衛隊合同コンサートにふさわしいと言ってもいいかもしれません。
「海の歌」は先月初演された東音の委嘱曲です。
まさに「海!」という感じの曲です。
前後の曲の演奏がかなりダイナミックなものだったのですが、これはやわらかい感じの演奏です。
会場には作曲者の福田洋介氏もお越しになっていました。
昨日はたそがれに来られていたかと思うのですが、作曲家もあっちの演奏会、こっちの演奏会と呼ばれてなかなか大変そうですね。
「夢燃ゆる、紅き空に」は真田幸村の夢と生涯を描いた曲。
大河ドラマのテーマ曲のごとくドラマチックなモチーフが何度かでてくるのですが、プログラムの解説を見るとどうやら「宿命」のモチーフのようです。
曲の後半になり激しく戦かっているところにこのモチーフが入ってきます。
幸村ピ~ンチ! というところですね。
結局幸村は大阪の地に散ることとなるわけですが、その後宿命のモチーフは明るく長調で奏されます。
悲しい最後で終わるのではなく幸村の生涯を讃えてことで明るく終曲を迎えます。
そしてこのあたり河邊節全開です。
ダイナミックでドラマチックな曲ですが、演奏もダイナミックでドラマチックな演奏でした。
アンコールは「嵯峨野」から「川のほとり」とお約束の「軍艦」で。
「川のほとり」は4曲からなる「嵯峨野」のソプラノ独唱がついている部分です。
トリフォニーで聴いたときはハンドマイクを使っていて、せっかくの声楽的歌唱がもったいないことになっていましたが、今回はマイクなしでした。
うん、この曲はやっぱりマイク無しの方がいいと思うわ、ぴぎーさん。
というわけで、3年ぶりの合同コンサート、堪能してきました。
なんだか海自が担当のときばかり行っているみたいですが、たまたまですよ、たまたま。(^^;
平成25年度 陸・海・空自衛隊合同コンサート 第1回公演 2013年7月13日(13:00開演) 第2回公演 2013年7月13日(17:00開演) よこすか芸術劇場 |
和の心 未来へ 【演奏曲目】
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【出演】
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当日座席指定だと思っていた微妙な席狙いのぴぎーさん、ロビーコンサートに間に合うぐらいの時間によこすか劇場に着けるように家を出ればいいかとノンキなことを考えていたのですが、前日の夜に入場はがきに「自由席」の文字があることに気がつきました。
なんですってー!)゜O゜( Oh,no!
ノンキにしていたら、微妙どころじゃない席になるところだったわ。
ロビーコンサートは木管三重奏。
陸空海から1人ずつクラリネット奏者が登場です。
航空さん(と海自の隊員さんが紹介されていました。(笑))の全身で演奏されている感じがロビーコンサートらしくていい雰囲気でした。
第1部は海空陸の順で単独演奏。
「未来の空」から「繭の夢」までが海上自衛隊東京音楽隊の演奏です。
「初恋」は石川啄木の短歌に曲をつけた日本歌曲。
声楽の発声で日本語を歌うというのはなかなか難しくて、プロの声楽家(オペラ歌手)でも「なんて歌っていのかわからん」というのがわりとあります。
なので唱歌のようなものではなく、わざわざ歌曲で日本の歌を演奏しようというのは一種の挑戦だなと思うわけですが、逆を言えばヴォーカリストのいる東音だからできる挑戦なわけで、そういう意味では3曲の中ではこの曲が一番東音らしい選曲といえるかもしれません。
「シンフォニア・フェスティーヴァ」が航空自衛隊航空中央音楽隊の演奏。
空中音らしい選曲といえば選曲です。
作曲者がクラリネット奏者のせいかクラリネットが結構えらいことになっているような気がする曲です。
多分の気のせいではなくて本当にえらいことになっていると思うのですが、そこは空中音きれいにまとめています。
「祝典行進曲」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」が陸上自衛隊中央音楽隊の演奏です。
「祝典行進曲」のとき、なんとなくコントラバスの方を見たら、そのまましばらくコントラバスの弓に目が釘付けに。
て、前回もそんなことを言っていましたね。(笑)
弦バスは2台だったのですが、あれで同じような音がでているのだろうか? と。
手と弓の動きを見ていると2台がほぼ同じメロディ(というか進行?)を演奏しているのがわかるのですが、ボウイングを見ているととても同じような音色がでていると思えなかったのです。
前回みたい違う弓の使い方をしているわけではないのですが、あれで同じような音がでてるのならすごいなーと。、
合同演奏の際は違う楽隊の弦バスが並んだのですがそのときは別に気にならなかったので、もしかしたらわざとやっているのかもしれません。(違う音になるように)
それか音色違っても無問題とか?
曲は端正できれいな演奏でした。
やっぱり「祝典行進曲」は中音の演奏が端正でいいですね。
いつも言っていますが、こういう曲は陸音に分がありますね。
第2部は合同演奏なので人数も多く、「イージス」と「夢燃ゆる」はなかなか派手な演奏になっていました。
「イージス」は座っていた位置に恵まれたおかげで、バンダの各音が聞き取れて、何がどうらっぱ譜の部分を吹いているのかがわかって、なんだかもうそれだけで満足な気分に。
ちなみに舞台脇の左右花道にトランペット×2+ホルン×2、トランペット×2+トロンボーン×2、舞台袖がトランペット×3でした。
合同で人数が増えている分、大阪の定期特別公演のときより増員?
個人的にはこの曲、マリンバ(シロフォン?)がらっぱ譜の旋律を叩いているところがツボだったりします。
らっぱ好きなくせになぜ同じ金管楽器のトランペットやトロンボーンが奏でるらっぱ譜じゃなく打楽器のらっぱ譜の方が好きというのはどうなのかしら?(笑)
海上自衛隊のらっぱ譜のコラージュではありますが、あらゆる災厄を払う防具イージスのごとく日本や世界でがんばっている自衛官は海の人だけではありません。
そういう意味では「世界中で活躍する仲間へおくるエール」であるこの曲を陸海空の書く音楽隊が合同で演奏するというのは自衛隊合同コンサートにふさわしいと言ってもいいかもしれません。
「海の歌」は先月初演された東音の委嘱曲です。
まさに「海!」という感じの曲です。
前後の曲の演奏がかなりダイナミックなものだったのですが、これはやわらかい感じの演奏です。
会場には作曲者の福田洋介氏もお越しになっていました。
昨日はたそがれに来られていたかと思うのですが、作曲家もあっちの演奏会、こっちの演奏会と呼ばれてなかなか大変そうですね。
「夢燃ゆる、紅き空に」は真田幸村の夢と生涯を描いた曲。
大河ドラマのテーマ曲のごとくドラマチックなモチーフが何度かでてくるのですが、プログラムの解説を見るとどうやら「宿命」のモチーフのようです。
曲の後半になり激しく戦かっているところにこのモチーフが入ってきます。
幸村ピ~ンチ! というところですね。
結局幸村は大阪の地に散ることとなるわけですが、その後宿命のモチーフは明るく長調で奏されます。
悲しい最後で終わるのではなく幸村の生涯を讃えてことで明るく終曲を迎えます。
そしてこのあたり河邊節全開です。
ダイナミックでドラマチックな曲ですが、演奏もダイナミックでドラマチックな演奏でした。
アンコールは「嵯峨野」から「川のほとり」とお約束の「軍艦」で。
「川のほとり」は4曲からなる「嵯峨野」のソプラノ独唱がついている部分です。
トリフォニーで聴いたときはハンドマイクを使っていて、せっかくの声楽的歌唱がもったいないことになっていましたが、今回はマイクなしでした。
うん、この曲はやっぱりマイク無しの方がいいと思うわ、ぴぎーさん。
というわけで、3年ぶりの合同コンサート、堪能してきました。
なんだか海自が担当のときばかり行っているみたいですが、たまたまですよ、たまたま。(^^;
| 合同演奏::自衛隊合同コンサート | 11:59 PM | comments (0) | trackback (x) |