鹿威し

3音の定期は鹿威しを観るためにがんばってきたのはすでに書いたとおりです。

CDで聴いている分には別にどんな演奏をしていてもいいのですが、演奏をしている様子を見ながら聴くとなると、やはり鹿威しが気になります。
だって楽譜に「鹿威し」て書いてあるんだもの。
ネットなんかで見ていると吊るした竹の筒を叩くというのがわりと多く、「それって「竹を叩いた音」であって「鹿威しの音」じゃないんじゃねーの?」と思っていたので、3音の手持ちの鹿威しを見た時はなんだかとても嬉しかったです。
もちろん、何かの音をそのものではなく他の楽器で表現するというのは音楽の手法の一つではあるのですが、なんていうか、鹿威しの音を竹の筒で代用するというのは、そういうのともちょっと違うような気がしていたのですよね。

これぐらい鹿威しに執念を燃やしていたのが伝わったのか、鹿威しについてメールで教えてくださった方がいらっしゃいました。
ぴぎーさん大喜びです。
て、どんだけ鹿威しに興味もっとんねん?
せっかくなので演奏会で使われた鹿威しについて書いておきたいと思います。

前述の吊るした竹筒を叩くのがわりと多い理由は、その方が音とリズムの安定性が良いからのようです。
確かに長い竹を手でもっての手動の鹿威しで安定したリズムや音を維持しようとしたら大変でしょう。
だからといって本物の鹿威しを舞台に設置するわけにもいきませんしね。

鹿威しの竹に溜まった水がこぼれて傾きが戻るときに当たって音がでる石などの部分を支持台というのですが、今回の演奏会での支持台は持ち手がついていて、あきらかに何かを流用しているのはわかりました。
でも、わたしではそれが何かまではわからないのですよね。
程々の大きさがあって、茶ぽい色に見えたのでゴム系の何かかな? とも思ったのですが、いくら硬いゴムでも、ゴムならこの音はでないだろうしなぁ……と思い始めたら、竹より支持台の方が気になってしまったのでした。(笑)
実はあれ、チャイム用のマレットだったそうです。
さすがにそれは想像つかなかったわ。

3音の場合は観客に鹿威しをイメージしてもらいやすいように、あの手持ちの鹿威しにされたそうです。
マレットもいろいろ試されて、チャイム用のマレットを使われたとか。
楽器ではないものを演奏するというのは、楽器を演奏する以上の大変さと試行錯誤の繰り返しなのでしょうね。

もし演奏会に行かれることがありましたら、こういった奏者の姿にも注目してみください。
楽しすぎて音楽そっちのけで奏者ばっかり見るようになっても困りますけれど。(笑)
いつも耳にする音とはちょっと違う特別な音が聞こえたときは、ぜひ音のする方を見てみてくださいね。
普段とはちょっと違う様子で演奏する奏者の姿を見ることができるかもしれませんよ?

| 閑話 | 01:49 AM | comments (0) | trackback (x) |


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【演奏情報】吹奏楽フェスティバル・フリーコンサート(仮称)

日比谷野音90周年:日比谷野音90周年記念事業2013年コンサート予定
http://yaon90.com/2013_concert/

東京でかなり魅力的な演奏会があります。
日比谷野音90周年記念事業の各種コンサートの中に、陸海空自衛隊、警察、消防の各音楽隊の出演する吹奏楽の演奏会が予定されているのです。
中音のページを見ると、出演は「陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊航空中央音楽隊、警視庁音楽隊、東京消防庁音楽隊 他」となっています。

似たようなコンサートとしては以前「だいじょうぶコンサート」というのがやはり東京であったのですが、その時は会場保安庁音楽隊も出演していたので、海保音もでないかなぁ。
「だいじょうぶコンサート」は整理券は当たったのに事情でいけなかったので(しかも確か2008年は何かややこしい事があって結局自衛隊音は出なかったんじゃなかったかな?)行きたいような気もするのだけど、野音なので微妙。
ホールコンサートなら絶対行くんだけどなぁ。

東京はこういうミリタリー系バンド勢揃いというのが再々あってうらやましいかぎりです。
大阪は無理でも、陸海空自衛隊に海保もいる京都でやってくれないかな。
京都の府警音は専務隊でカラーガードもいるし、京都市の消防音楽隊は専務隊ではないけれど、完全な課外活動でやっているような楽隊ではなかったはずだったと。
京都がんばってくれないかなー。

と、超勝手な希望を述べてみるPiggy Booでございます。
いや、ほら、言うだけならタダじゃん?

| インフォメーション | 11:44 PM | comments (0) | trackback (x) |


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日本橋ストリートフェスタ

第9回日本橋ストリートフェスタ2013の開催が2013年3月24日に開催予定
http://nippombashi.jp/festa/2013/

今年は春分の日ではなく3月24日(日曜日)に開催するようです。
現時点では音楽隊の参加は不明ですが、自衛隊か警察のどっちかは出るのではないかと。
両方でてくれれば万歳ですが。

わたしは罰ゲームの最中で行けないんですけどね……。(´・ω・`)

| 閑話 | 12:20 AM | comments (0) | trackback (x) |


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【プログラム】陸上自衛隊第3音楽隊第43回定期演奏会

いたみホールで行われた陸上自衛隊第3音楽隊第43回定期演奏会を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊第3音楽隊
第43回定期演奏会

2013年2月9日(14:00開演)
いたみホール大ホール
【演奏曲目】
  • ロビーコンサート
    • フォスター・ラプソディ (鈴木英史(編))
  • 1部
    • 祝典序曲「輝ける勇者たち」(渡辺俊幸)
    • 勇気のマズスルカ(三澤慶)
    • エンターテイメイント・マーチ(川北栄樹)
    • 鳳凰が舞う~印象、京都 石庭 金閣寺~(真島俊夫)
  • 2部
    • 行進曲「アルセナール」
    • セント・アンソニー・バリエーション(W.H.ヒル)
    • シェナンドゥ(F.ティケリ)
    • 大空への挑戦~危険な空を制圧するために~ (D.R.ホルシンガー)
  • アンコール※1
    • 映画「レ・ミゼラブル」より
    • 行進曲「祖国」(黛敏郎)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊第3音楽隊
 
ロビーコンサートはクラリネット5重奏で「フォスター・ラプソディ 」。
「ケンタッキーの我が家」「主は冷たい土の中に」「草競馬」「おおスザンナ」「金髪のジェニー」の5曲が登場しますが、それぞれの曲が順番に演奏されていくメドレーではなく各曲が混じり合って演奏されるおもしろい曲です。
フォスターが結構好きなわたしはメロディーの断片が聞こえるとちょっとニヤニヤしてしまいました。(笑)

今回は「鳳凰が舞う」と「危険な空を制圧するために」にがあるので、下手側の端に座って打楽器の様子を見てきました。
だってCDを聴いていると、鹿脅しをどうやって鳴らしているんだろうとか、シンバルの音、絶対なにかやってるよね? とか気になってしょうがないんだもん。
音のバランス的にはあまりいい場所ではないのですが、鹿脅しとシンバルの確認の方が重要!(いいのか、それで?)
音のバランスなんてCDで好きなように調節したらええねん。(本当にそれでいいのか?)

コンクールの課題曲の「勇気のマズスルカ」「エンターテイメイント・マーチ」、吹奏楽をやっている人に人気のある「アルセナール」「シェナンドゥ」と、
吹奏楽部の生徒さんたち向けの曲が多めな感じです。
「セント・アンソニー・バリエーション」も吹奏楽をやっている人には結構人気あるような気がしますし。

「セント・アンソニー・バリエーション」は吹奏楽好きな人にはヒルの「セント・アンソニー・バリエーション」という印象でしょうが、管弦楽が好きな人には「元はブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」じゃないか」と思う人がいるかもしれません。
「セント・アンソニー・バリエーション」の元になっている「聖アンソニーのコラール」という曲は、ハイドンが作曲した(今はハイドンの作曲ではないのではないかと言われていますが)ディヴェルティメントの一部にも引用されています。
そのハイドンの曲から「聖アンソニーのコラール」の旋律を使いブラームスが作曲したのが「ハイドンの主題による変奏曲」です。
それなりに親しまれている曲なので、案外初めて「セント・アンソニー・バリエーション」を聴いた人でも「なんか聞いたことがあるような気がする」と感じたかもしれませんね。
「セント・アンソニー・バリエーション」も同じ「聖アンソニーのコラール」の旋律を使っていますが、印象は全く違います。
「ハイドンの主題による変奏曲」は荘厳な感じですが、「セント・アンソニー・バリエーション」は吹奏楽らしく打楽器のきいた今風な音楽です。
同じ旋律を使っても、ハイドン、ブラームス、ヒルと作曲者によって全く違ったものになるのですからおもしろいですね。

鹿脅しをどうやって鳴らしているのか気になってしょうがなかった「鳳凰が舞う」ですが、演奏にあわせなきゃいけないので勝手に鳴るようにするわけにはいかないし、どうやってるのかと思ったら、奏者が竹と支持台を持ってました。
うん、まぁ、そうなるよね。
鳴らすときに竹を支持台に当てる、というか多少支持台を竹に当てるような感じでした。
あれって、ああいう鳴らし方をするなら別にあんなに長い竹じゃじゃなくてもいいのじゃないのか? とも思ったのですが、音が違ってきますわな。
あの長さじゃないとあの音にならないのだろうなぁ。
和楽器もたくさん登場します。
中音の録音によるCDもでていますが、できれば生演奏で聴くことをお勧めしたい1曲です。

今回わたしが一番楽しみにしていたのは「大空への挑戦~危険な空を制圧するために~」です。
演奏情報の際にも書きましたが、アメリカ空軍の第564戦術空軍司令部軍楽隊の委嘱曲です。
軍楽隊の委嘱曲のせいか難度高そうな感じです。
木管がえらいことになっているような気がするのですが……。
大概大変なな曲なようなので、3音の演奏がどうなるか実はドキドキでした。
が、なかなかの力演、好演で「やるじゃん3音」という気分です。
この曲、今の3音にあっているんだだと思います。
元々甘美なメロディーよりは華のある曲の方があっていた感じなのですが、力技的な演奏もやるようになってこういう感じの曲がむくようになってきたのでしょうね。
ただ、そのかわり弱音が苦手になってきているような気がしないでもないのだけれど……。
特に弱音で始まる曲はもうちょっとがんばっていただけないものかと。(^^;
そうそう、シンバルですが、チェーンでシンバルを撫でて(?)ました。
あと素手でも。
この曲に限りませんが見てみないとわからない音ってありますね。
それからこの曲の日本語タイトルなのですが、個人的に「大空への挑戦」というのはちょっと違うような気がするのですよねぇ。
「危険な空を制圧するために」というタイトルではわかりにくいのと、イマドキのニッポンでは反感を買いかねないタイトルでもあるせいか、「大空への挑戦」というダイトルだけで演奏しているのを結構みかけますが、この曲、「大空への挑戦」などという雄大な話ではなく、なにか怪しげな敵と戦っている曲だと思うのですが。
わりと聴き手の想像力を要する曲ではあると思いますが、それでもこの曲を聴いて、例えばブルーインパルスみたな飛行機が技能の限りを尽くして大空に挑戦しているというような雰囲気は想像しにくいです。
平和な空に敵が現れて、戦って勝利を収める、でもそれでめでたしめでたしではなくて、まだ何かが起きるんじゃないか? と思わすようなそんな曲なので、やはり原題どおりの「危険な空を制圧するために」の方がしっくりくるように思うのですが、今の時代には向かないのかなぁ……。

アンコールは「レ・ミゼラブル」と中央音楽隊創隊30周年委嘱曲である「祖国」の2曲。
「祖国」が始まった瞬間、顔のにやけ具合があまりにも危ないので手で顔を覆ったぴぎーさんです。
好きなのよー、「祖国」。
黛敏郎氏の作曲で、ものすごーくオーソドックで明快な行進曲、正確にはコンサートマーチ? なのですが、オーソドックなわりには退屈ではないのですよね。
続くカノンといい、今風では全然ないのですが、おばちゃんにはむしろそこがいいのです。
そして、前にも書いたことがあるのですが、今回も「陸上自衛隊の「祖国」」になっていたので嬉しかったです。
今の3音、陸自の行進曲演奏では中方の中では一番好きかも。(中方以外で陸の行進曲を聴いたのは中音と東方音しかないので中方でしか比較できません。(^^;))

| 陸上自衛隊音楽隊::第3音楽隊 | 11:54 PM | comments (2) | trackback (x) |


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注意書き



3音定期の入場券(はがき)の注意書きです。
※当日入場人数を越えないようにお願いいたします。

最近はこんなことまで明文化しておかなきゃダメなのですね……。(;´д`)
ゴシック体なのでわかりにくいのですが、「当日入場人数」は太字になっています。

座席指定券に「1人につき1席が必要です」という注意があるのは見たことがありますが、自由席の入場券でこれはさすがにびっくり。
2人分の指定席に大人2人、小学生2人(どうみても中~高学年)で来ていた人を見たことがあるので、自由席に記載人数以上で来場する人は普通にいるのでしょうね。
さすがにここまできたら演奏会のマナーを知ってる、知らないの話ではなく、常識があるかないかの話じゃないかと思うのですが……。
自衛隊の広報イベントが一般的に認知されるのは結構なことですが、集客が増えるにつれ観客のマナーが低下するというのは自衛隊側にとっては痛し痒しというところかもしれません。

観客のマナーがコレで、自衛隊のイベント運営がアレで、更にエライことになる罠もあったりするし……。(^^;

個人的には3師の運営はうまいと思っています。
うまいからこそのこの注意書きなんでしょうね。
うん、まぁ、とりあえず大変だと思うけど、がんばれ広報。

| 閑話 | 02:25 PM | comments (0) | trackback (x) |


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あれやこれや

第12回第10師団音楽まつり
http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/10d/top/ongaku/top_index.htm

中方音楽まつりにらっぱがなかったので10師の音楽まつりにでも行こうかと思ったのですが、日程的に無理でした。
3師の音楽まつりもらっぱがあるようですが、せっかくなので10師の選抜らっぱを聴きに行こうかと思ったのだけどなぁ。
もうね、定期と音楽まつりのシーズンに入院って、なんの罰ゲームなのかと……。(^^;


東部方面隊
http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/

東方の音楽まつりは配信があるようです。
ライブ配信なのでおもいっきり3師の公演と重なりますけれど。
もし3師に行けなかったとしても配信で東方が観られるんだから、どっちに転んでも損はないよね……と無理矢理ポジティブシンキングをしてみる、そんなPiggy Booです。


OSAKA防衛防災フェスティバル2013@OBBF2013
https://twitter.com/OBBF2013

そーいや、10師の音楽まつりのある3月10日って、OSAKA防衛・防災フェスティバルのある日でしたね。
音楽隊と太鼓も魅力なですが、防衛・防災フェスって豚汁の炊き出しがあるので働く野外炊具を見ることができるのがぴぎーさん的にはすごく魅力的なイベントです。
豚汁はどーでもいいですが、烹炊中の野外炊具は見たい!
ビデオカメラを持って駆けつけたいっ!(どんだけ野外炊具が好きやねん)
うふふ……行くわよ、絶対に。(行く気らしいw)

| 閑話 | 04:36 PM | comments (4) | trackback (x) |


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【プログラム】平成24年度陸上自衛隊中部方面隊音楽まつり

兵庫県立芸術文化センターで行われた平成24年度中部方面隊音楽まつりを聴いてきましたよ?

平成24年度陸上自衛隊
中部方面隊音楽まつり

2013年1月27日(11:00開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
躍動 ~to the future

【演奏曲目】
  • ロビーコンサート
    • タイム・トゥ・ セイ・グッバイ
    • クラリネットをこわしちゃった
    • ゆうがたクインテット
    • ジブリメドレー
    • アメイジング・グレイス
    • バロック・ホウダウン(ディズニーランド・エレクトリカルパレードのテーマ)
  • オープニング
    • オリジナルファンファーレ
    • 君が代
  • 第1幕
    • 信長 KING OF ZIPANGU
    • 秀吉
    • 徳川家康
    • 百万一心
    • Future of Drums
    • 龍馬伝
    • Stand Alone
    • Voyager
  • 第2幕
    • 向日葵
  • 第3幕
    • 遥かなる大地
  • 第4幕
    • エル・カミーノ・レアル
  • 第5幕
    • 組曲「宇宙戦艦ヤマト」
      I 序曲
      II 宇宙戦艦ヤマト
      III 出撃」そして
      IV 大いなる愛
  • フィナーレ
    • 行進曲
      • かけがえのない大地
      • 明日があるさ
      • ありがとう
  • プログラム表紙
    【出演】
    • 陸上自衛隊中部方面音楽隊
    • 陸上自衛隊第3音楽隊
    • 陸上自衛隊第10音楽隊
    • 陸上自衛隊第13音楽隊
    • 陸上自衛隊第14音楽隊
    • 陸上自衛隊三河陣太鼓
    • 陸上自衛隊滋賀十戦太鼓
    • 陸上自衛隊京都三施太鼓
    • 陸上自衛隊福知山酒呑太鼓
    • 陸上自衛隊信太菊水太鼓
    • 陸上自衛隊姫路白鷺太鼓
    • 陸上自衛隊山口維新太鼓
    • 在日米陸軍軍楽隊
    • 演技支援隊

    開場直後はホール内には入れなかったので、ロビーでなんとなくプログラムをひろげました。
    見開き左側に記載されている曲目は「信長」「秀吉」「徳川家康」「龍馬伝」「坂の上の雲」。
    なに、このNHKドラマテーマ曲集状態は。 ヘ(゚д゚)ノ
    そして右側には「在日米陸軍軍楽隊」の文字が。
    中方のイベントで在日米軍軍楽隊って、本物? 本物なの?(あたりまえです)
    在日米陸軍軍楽隊の出演はすごいけど、なんとなく今回のプログラム、あっさりしてるよーな気が……。

    今回はロビーコンサートがありました。
    木管4重奏で全6曲。
    曲数多め、演奏時間長めの大サービス。
    普通の演奏会と違って観客数が多いのでロビーコンサートもなかなか盛況でございました。

    オープニングの「オリジナルファンファーレ」はちょっとらっぱぽい旋律のソロで始まるファンファーレでした。
    らっぱといっても自衛隊のらっぱというよりはアメリカさんのらっぱのメロディーぽい雰囲気でしたけれど。
    毎回いろんな場所で演奏するファンファーレ隊ですが、今回は1階上手側バルコニー席で吹奏。
    下手側バルコニーにもライトが当たっていたので、それこそらっぱでも出てくるのかと期待したのですが、ライトだけでした。残念。

    第1幕は各音楽隊のドリル演奏。
    前述のとおりNHKドラマテーマ曲集と化していました。(笑)
    「Stand Alone」は歌つきで。
    自衛隊音に限らず、サラ・ブライトマン並みの音域で歌おうとして玉砕している演奏が珍しくない曲なのですが、今回はサラ・ブライトマンに倣うというムチャなことをせず、ちゃんと歌える音域(+ちょっぴり上)での演奏だったのはものすごーく良かったです。
    これとか「タイム・トゥ・ セイ・グッバイ」はこの演奏を見習って欲しい演奏が多すぎて、正直プログラムにのっていると(;´д`)な気分になるわたくしし。
    中方音と3音は自衛隊音楽まつりでやった「Voyager」を持ってきました。
    武道館のように広いステージではないので中方音楽まつりVer.です。
    それでも芸術文化センターの舞台だといっぱいいっぱいな感じですね。
    そういえば矢印がなかったような気がするのですが、わたしが見落としたのか、中方音楽まつりVer.にはなかったのかどっちだろう?
    「ボイジャー」は原曲がJOCのエレクトーン作品なのであまり好きな曲ではなかったのですが(昔からJOCのスタイルがどうにも苦手なもので)、武道館、ライブ配信、今回と聴いてるうちに「吹奏楽版はありかな」と思うようになってきました。
    まぁ、NSB版(吹奏楽版)は原曲とは別物みたいな感じなので……。
    14音は吉永雅弘氏の「百万一心」を演奏。
    「勇敢ならっぱ主」等の作曲や様々な編曲でおなじみの吉永雅弘氏によるこの曲が音楽隊の個別演奏の中で唯一自衛隊ぽかった曲でした。
    随所に耳馴染みのある吉永氏らしい音がでてくるので、まさにこれぞ自衛隊の音楽という雰囲気です。
    どうやらドリルのフォーメーションで「百万一心」の文字を書いたようですが……ごめん、わからんかったよ。(^^;
    事前に中国地方にちなんだフォーメーションがあることが紹介されていて、席も2階で上からフォーメーションを見られる場所だったのに「何の形だろう?」と真剣に悩んだあげくわかりませんでした。
    ダメじゃん、わたし。
    14音はドラムメジャーが大活躍。
    トワリングを披露したあとは、スサノオノミコトに扮して大蛇退治のパフォーマンスも。
    大蛇は八岐大蛇ではなく普通の蛇(龍みたいな姿でしたが、スサノオだけに大蛇(オロチ)でしょうね)が2匹登場。
    これを太刀(天叢雲剣?)に見立てた指揮杖で退治します。
    実は今回は14音しかドラムメジャーが表にでてこなかったので、見ごたえがありました。
    ただね、上は緑の通常演奏服、下は白に赤ライン入りのズボンという格好にはびっくりしちゃったわよ、ぴぎーさん。
    でも滅多にみることのない格好なので、ええもん見られたわー。(笑)

    第2幕は自衛太鼓。
    三河陣太鼓復活!
    良かったわ、戻ってきて。
    いつも書いていることですが、課外活動な自衛太鼓はでてこなくなるとドキドキして困ります。(;´д`)
    おなじみの合同→個別→合同という演奏順です。
    合同演奏のテーマは毎回勇壮な感じなものが選ばれているのですが今年は「向日葵」。
    なんで花なんだろう? という感じもしなくもないですが、夏の暑い日に太陽に向って咲く花、花を観賞したあとは種を食べたり油にしたり、きれいなだけの花じゃないひまわりは自衛隊らしい花といえば花かもしれません。
    個別は菊水だけが鳴り物入りでした。
    が菊水、なんかおとなしくなったままでちょっと寂しいかも。
    あの「出ると観客総取り」の菊水はもう聴けないのかなぁ。(´・ω・`)

    第3幕の各音楽隊からの選抜メンバーによる合同演奏は、中方お得意の音楽に同期したような映像を流し、楽隊自体は姿を隠して演奏するというスタイルです。
    映像の始めの方に新入隊員の入隊式の写真や入隊直後の様子の写真がでていたので、以前出席させてもらった入隊式、終了式を思い出して、おばちゃんホロっときちゃったわ。
    みんなもう一人前になってがんばってるわね、きっと。

    第4幕は在日米陸軍軍楽隊による演奏です。
    キャンプ座間からの参加の本物の(笑)米軍軍楽隊です。
    結構自衛隊音の人も混じっていたので、合同演奏という雰囲気でしたね。
    吹奏楽をやっている人に大人気な「エル・カミーノ・レアル」を演奏だったので、喜んだ人も多いのじゃないのでしょうか。
    演奏のあと在日米陸軍軍楽隊の隊員さんへのインタビューがあったのですが、米陸軍の隊員さんが登場する前に司会の隊員さん2人の「英語大丈夫ですか?」「まかせてください!」「本当ですか?」という前ふりがありまして、それを見たわたしの後ろの席の女性が「どうせ日本語喋れる人がでてくるんやろ?」と身も蓋もないつっこみをしていました。(笑)
    いやまぁそこはお約束なんで……。(^^;

    第5幕は各音楽隊からの選抜メンバー+自衛太鼓で「宇宙戦艦ヤマト」。
    N響の交響曲をスタートにわたしも大概いろんなヤマトを聴きましたが和太鼓を使ったものは初めてです。
    3曲目の「出撃」で太鼓が入るのですが、始まった瞬間はとってつけた感がもの凄くて「和太鼓入れて大丈夫なのか?!」と思ったのですが、冒頭の効果音と太鼓を追加した部分以外はむしろ普通の演奏より和太鼓の方がかっこよくはまっていたので、これからこれでいったらいいのにとまで思ってしまいました。(笑)
    終曲の「大いなる愛」は雄大だけど賑やかではない曲なのですが、こちらも自然に太鼓の音が収まっていて良い雰囲気にあがっていました。

    フィナーレは行進曲版の「かけがえのない大地」で出演者が入場してきます。
    中方音楽まつりに限らず入場用の演奏は入場が終わったらその段階で曲の途中だろうがなんだろうがブチっとそこで演奏をやめちゃうので気になってしょうがないのですが、あれ、他の人は気にならないのでしょうか?
    客席通路に入場してくる太鼓のみなさんに気をとられていて「明日があるさ」の最初の方はステージを見ていなかったのですが、ふとステージを見ると、一際テンションの高い方がお一方いるのに気づきました。
    ……えーっと、3音の佐藤隊長?(⌒-⌒; )
    ある意味、指揮者にしとくのはもったいない人だと思うぴぎーさんです。(笑)
    いつも最後にエアショットでテープが飛び出すのですが、今回はハート型の風船がいっぱい落ちてきました。
    テープと違って拾いやすいので持って帰っていた人がいっぱいいました。
    テープをかき集めて持って帰るよりは使い道がありそうな気はするのですが、気がするだけかもしれません。

    出演者が退場したあとにステージに残ったアンサンブル(5重奏)でいきものがかりの「ありがとう」が演奏されました。
    NHKの朝ドラの主題歌ですね。(^^;
    本当に今回はNHKドラマ率高かったです。

    今回はらっぱがなかったのでとってもとっても残念です。
    らっぱ~。。・゜・(ノД`)・゜・
    プログラムを見た印象どおりに全体的にわりとあっさりめなプログラムでした。
    盛りだくさんすぎてイメージが曖昧になるよりはこれぐらいシンプルな方が潔くていいと個人的には思うのですが、音楽まつりを楽しみにしている人の中には派手めのパフォーマンスを期待している人も少なくないと思いますので、加減が難しいところかと。
    とりあえず来年はらっぱが復活することを祈ります。

    そうそう、今年は公演中の撮影は禁止でした。
    まぁ、本来それがあたり前なんですけどね。

    | 音楽まつり::方面隊音楽まつり | 11:38 PM | comments (5) | trackback (x) |


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    追加情報

    第3音楽隊:演奏予定
    http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/3band/yotei.html


    3師の音楽フェスタの応募要項がでています。
    2月11日が締め切りということは、当落がわかるのは公演1週間前ぐらいということですね。(^^;
    公的機関の無料公演なので公演日からあまり離れた日程で応募期間を設定するのもどうかと思う反面、予定の確定は最低でも1か月前にはしておきたい性分なので、公演日ぎりぎりの当落発送というのはどうにもむずがゆくてしょうがありません。

    あと3音定期の曲目もあがっています。
    防衛庁・自衛隊50周年記念委嘱曲の「輝ける勇者たち」をやるようですね。
    そういや、いつだったかの定期のアンコールでやりましたね、確か。
    アンコールよりはオープニング向きの曲だと思うので、プログラムにのったのは楽しみです。
    それから、第564戦術空軍司令部軍楽隊の委嘱曲である「危険な空を制圧するために(To Tame the Perilous Skies)」も非常に楽しみです。
    USAFバンドの録音を聴いたことがありますが、なかなか大変そうな曲です。
    3音がどんな演奏をするかわくわくします。

    と言いつつ、今から3月末までのイベントは行けるかどうかかなり怪しいところなのですが……。
    それでも来週の中方音楽まつりだけは根性で行くの。
    来なくていいいと言われても行くわよ、絶対!

    | インフォメーション | 02:38 AM | comments (1) | trackback (x) |


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    【演奏情報】第3音楽隊室内楽演奏会

    伊丹市立サンシティホール:【3】講座・イベント
    http://bcaweb.bai.ne.jp/~aij90701/newpage4.html

    第3音楽隊:演奏予定
    http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d/3band/yotei.html


    3音の室内楽演奏会、今回は土曜開催のようです。
    3音の室内楽演奏会は会場になるサンシティホールの立地と平日の昼間という開催時間で、地元の人しか行けそうにない……というか、そもそもが「地元の方々に向けての演奏会」というスタンスだと思われる演奏会なのですが、今年は土曜14時開演という、わりと誰でも行きやすそうな日時での開催となっています。

    室内楽演奏会というとクラシック音楽を聴きつけていない人には厳しそうな印象ですが、3音はわりとポピュラーな曲を持ってくるので慣れていない人でも聴きやすいのではないかと。

    わたしは入院予定があって行けないので、誰かお見舞いがわりにプログラムを貰ってきてくれないかしら?(笑)

    | インフォメーション | 09:18 PM | comments (1) | trackback (x) |


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    【演奏情報】海上自衛隊舞鶴音楽隊定期演奏会

    海上自衛隊舞鶴地方隊:第47回定期演奏会のお知らせ
    http://www.mod.go.jp/msdf/maizuru/info/47teiki.html

    7日付けで舞鶴音楽隊の定期演奏会の案内がでています。
    今回はリハーサルの案内がでていないのですが、無しになったのかなぁ……。

    委嘱曲があるようです。
    中空音の委嘱曲「I will...」(「饗宴」のCDにも収録されています)を作曲された清水大輔氏による曲のようですね。
    個人的な好みとしては吹奏楽曲>管弦楽曲なのですが、その吹奏楽も委嘱曲>そうでない曲と感じです。
    吹奏楽で演奏するために書かれた曲と、元々は管弦楽を想定された曲なら、吹奏楽曲の方がしっくりくるし、委嘱曲によってはバンドの持ち味を活かした作曲をされている場合もあるので、どうしても委嘱曲>吹奏楽>管弦楽という感じになってしまいます。
    ポップスなんかは弦があってもなくてもあまり気にならないのですが、管弦楽曲はやどうしても「ここはやっぱり弦の音だよなぁ」というのがあるのですよね。
    あとなんだろう、吹奏楽のオケと管弦楽のオケって音のだし方が違いますよね?
    吹奏楽的音のだし方のあわない管弦楽曲というのもあったりするので、個人的にはホールで聴くなら吹奏楽曲がいいなと。
    というわけで委嘱曲楽しみです。

    ただね、翌日3師の音楽まつりなんですよ。
    舞鶴と守山……行けるのか?!

    | インフォメーション | 05:13 PM | comments (1) | trackback (x) |


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