いたみホールで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊の「ファミリーコンサート2011」を聴いてきましたよ?
陸上自衛隊中部方面音楽隊
ファミリーコンサート2011
2011年9月30日(18:00開演)
いたみホール大ホール |
「和」「輪」「話」「WA~!」
【演奏曲目】- 第1部「和」NHK大河ドラマ特集
- 江~姫たちの戦国~(吉俣良)
- おんな太閤記(坂田晃一)
- 春日局(坂田晃一)
- 功名が辻(小六禮次郎)
- 篤姫(吉俣良)
- 龍馬伝(佐藤直紀)
- 第2部「輪」指揮者・打楽器体験コーナー
- マル・マル・モリ・モリ!(宮下浩司)
- 美しき青きドナウ(J.シュトラウス)
- 運命(L.v.ベートーヴェン)
- ブラジル(A.バホーゾ)
- 第3部「話」ナレーションつき音楽
- オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」(久石譲)
- さんぽ
- 五月の村
- ススワタリ~お母さん
- トトロがいた
- 風のとおり道
- まいご
- ネコバス
- となりのトトロ
- アンコール
- 独眼竜政宗(池辺晋一郎)
- WAになっておどろう(長万部太郎)
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【出演】 |
土曜、日曜のお昼公演が続いていたのですが、今年は平日の夜公演です。
多分、平日にしか日程がとれなかったのだとは思うのですが、ファミリーコンサートという名目でやるならやっぱり休日昼間がいいのではないかなぁ。
幼児もたくさんきますしね、ファミリーコンサートは。
「この時期」を優先するか、「曜日と時間」を優先するか……というところでしょうか。
さて、今回も楽器体験コーナーをはさんでの3部構成です。
1部が「大河ドラマ特集」、2部が「体験コーナー」、3部が「ナレーションつき音楽」。
テーマの「和」「輪」「話」がそれぞれに対応しています。
「WA~!」はアンコール(といっていいのかどうか微妙ですが)です。
ちらしで「大河ドラマ特集」の文字を見て、「五七桐のはちまき巻いて「秀吉」を演奏するのだろーか?
※1」と思ってしまった、ぴぎーさんです。
普通の演奏だったのでちょっと残念かも。(笑)
最初の「江」はピアノを含む8重奏。
全員女性です。
吹奏楽での1曲目は「おんな太閤記」。
これはまた微妙な作品選んだなーと思ったのですが、「春日局」が続いたので「次は「功名が辻」だな」と推測。
どうやら女性が主役の作品を選んだようです。
「江」のあとに司会がなでしこジャパンまでだしてきたのもそういうことか~。
「篤姫」まで終わったところで、女性が主役の作品を選んだことが説明されていました。
最後に男性が主役の作品を1つということだったのですが、ここで例のアレがでました。
「お客さん、どっちが聴きたいですか?」です。
拍手で演奏を決めましょうということで、主役がイケメンだった「独眼竜政宗」と「龍馬伝」の二択です。
これ、どう考えても「龍馬伝」が勝ちますよね。
だって「龍馬伝」の方が記憶に新しいもの。
「独眼竜政宗」は20年以上も前に放送された作品だから、覚えていない人も多いでしょうし。
前の席の女性なんてもの凄い勢いで手上げて「龍馬伝」に拍手していましたよ。
クラシックヲタクみたいな人ばっかり相手ならどうなるか微妙でしょうが、ファミリーコンサートの観客相手なら絶対「龍馬伝」になりますよね。
でもぴぎーさんは「独眼竜政宗」に拍手しました。
佐藤直紀氏の曲って結構好きなのですが、「「龍馬伝」と「独眼竜政宗」のどっちか1曲しか聴かせないよ」と言われるたら「独眼竜政宗」がいいかなぁ、と。
うん、でも負けてもいいんだ。
どうせアンコールでやってくれると思うし。(実も蓋も無いことゆーなw)
体験コーナーは今年は指揮者に関しては曲ごとに年齢制限がありました。
指揮者は「マル・マル・モリ・モリ」「美しき青きドナウ」「運命」の3曲に挑戦するのですが、今年もやっぱり後になるほど難度が上がっています。
こういう体験指揮者に慣れていると思われる音楽隊でも、さすがに「運命」を予備運動なしで振り始められたら音だせないんですね。(笑)
とりあえず、子供はアドバイスを素直に聞くけれど、大人は人の言うことなんて聞いちゃいない……ということがよくわかりました。(笑)
「ブラジル」は打楽器体験用の曲です。
今年は希望者を全員舞台に上げたものだから、指揮とは別の意味で大変なことに。
ま、子供たちが楽しそうだったのでいいんじゃないかな。
隊員さんと司会者さんは大変だったと思いますけれど。
あとね、某隊員さんがそれはもう優しげな表情で子供たちを見ていたのが印象的でした。
「となりのトトロ」は外部からの客演でピアノが入っていました。(「江」のピアノのも同じ方です)
ナレーションはいつもの司会の方がされるのかと思っていたのですが、ナレーションも隊員さんだったのでびっくり。
確かにオリジナルでは男性(糸井重里氏)がナレーションをされているので、男性が担当するのが当然といえば当然なのですが、プロのアナウンサーが司会している演奏会なので、ちょっと意外でした。
司会といえば、司会者の方もファミリーコンサートの司会をされて結構長いですよね。
個人的には、自衛隊音楽隊演奏会の司会をされる外部の方で落ち着いて聞いていられるのって、この方ともう一方のお二人しかいません。
お二人とも自衛隊音楽隊との付き合いが長いので、いろいろ心得ていらっしゃるのでしょうね。
そしてアンコール。
ほらね? 「独眼竜政宗」きたでしょう?(笑)
演奏後に曲名が紹介されたら、「へー」みたいな雰囲気があったので、やっぱり記憶にない人が多かったようですね。(^^;
もっとも、わたしだって大河ドラマのテーマを集めたCDを持っているから曲の区別がつくだけですが。
「WAになっておどろう」はみんなで合唱ということだったのですが、ご年配の方はご存じなかった方が結構いらっしゃったようです。
わたしのお隣りの方は、歌が始まる前の音取りまでは大きな声をだしていらっしゃったのですが、歌が始まるとちょっとがっかりした様子でプログラムの歌詞を眺めていらっしゃいました。
司会者から観客にアクションを求められたときもちゃんと全部応えていた方だけに、歌えなかったのは本当に残念そうでした。
観客全員が知っている歌というのはまずないと思うので仕方がないのですが、みんなと一緒に歌う気満々の人が歌えないというのはちょっと気の毒ですよね。
子供たちもご年配も楽しそうな良い演奏会でした。
ただ、ロビーの風船を子供に渡すのは終演後にした方が良かったのではないかと。
3部の演奏中、なにげに離れた座席に目をやったら、前の列で赤い風船が揺れていたのでびっくり。
丁度顔の前になるぐらいの高さで揺れています。
あれ、真後ろの席の人たまらないと思うのですが……。(^^;
風船持って走りまわっていた子供たちもいましたよね。
というわけで、風船は終演後のおみやげにした方がいいんじゃないかと思うぴぎーさんでありました。
※1
こんなのを思い浮かべてしまいました。
(@平成11年度自衛隊音楽まつり)