【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊日曜コンサート

OCATで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊の「日曜コンサート」を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
日曜コンサート

2012年7月29日(14:00開演)
OCAT
ポンテ広場
【演奏曲目】
  • プログラム
    • スポーツショー行進曲(古関裕而)
    • ルパン3世のテーマ(大野雄二)
    • You Raise Me Up(R.ラヴランド)
    • 日本おとぎ話ラプソディー(小島里美(編))
      浦島太郎~一寸法師~金太郎~桃太郎
    • 夢をかなえてドラえもん(黒須克彦)
    • 愛燦燦(小椋佳)
    • ビートルズは飛んでいく(長谷勝寿編)
      ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!~ノルウェーの森~レット・イット・ビー~エリナー・リグビー~イエスタデイ
  • アンコール
    • オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(J.レノン、P.マッカートニー)
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊


開演30分前ぐらいにOCATへの連絡通路を歩いていると、「ルパン三世」の演奏が聞こえてきたので、「え? もう始まってるの? もしかして1時からだった?!」と思ったのですが、リハーサルでした。
しっかり演奏していたので、まさかリハーサルとは思いませんでした。(笑)

実を言うと4月の桜フェスタの演奏はわたし的にはあまり盛り上がらなかったのですが、今日はいい感じの音でした。(あくまでもわたし的に)
「ルパン3世」はヴィブラフォンの独奏で。
4本のマレットで熱演でした。

「You Raise Me Up」はユーフォニアムの独奏。
これ、ソロのない演奏もありますが、こういう曲調なのでユーフォニアムの低目の音がいい雰囲気です。

「日本おとぎ話ラプソディー」はおとぎ話の主人公を歌った歌のメドレーで、わたしは初めて聞きました。
最初に「おとぎ話の主人公が4人でてきます」と紹介されたのですが、その瞬間、4つも歌が浮かばなかったぴぎーさんです。
ああ、そう、「一寸法師」ね。
全然思いつかなかったわ。(^^;

今回は「ドラえもん」と「愛燦燦」が歌つきでした。
どちらも女性隊員さんの歌。
年配の観客が多かったせいか、リハーサルのときから「愛燦燦」の方が受けていました。
歌としては「ドラえもん」も悪くなかったので、歌の差というよりは曲の差が大きいかと。
歌に関しては右端で歌うなら左側を向いて歌った方がいいのじゃないかなーと思いました。
今回は日差しの関係で左側の席はガラガラだったせいもあるのでしょうが、それでもあの位置で身体が右を向く歌い方をしたら、席の3分の2の人は歌ってる人の顔がほとんど見えないのではないかなぁ。
歌さえ聞こえたら別に歌ってる人の顔なんて見えなくてもいい……という人はわりと少ないのじゃないかと思うのですが。
歌っている人の姿が気になるという方が普通の感覚じゃないかな?
わたしは譜面台とかそういうものの方が気になってしょうがないタイプなので見えなきゃ見えないでかまわないのですが、一生懸命首を伸ばしている人とか見ると「席が悪かったね」と肩をぽんぽんと叩いてあげたくなります。

毎年のことですが、今年も焼豚ができあがりました。
OCATなので油断してたよ、ぴぎーさん。_| ̄|○

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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊「ファミリーコンサート2011」

いたみホールで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊の「ファミリーコンサート2011」を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
ファミリーコンサート2011

2011年9月30日(18:00開演)
いたみホール大ホール
「和」「輪」「話」「WA~!」

【演奏曲目】
  • 第1部「和」NHK大河ドラマ特集
    • 江~姫たちの戦国~(吉俣良)
    • おんな太閤記(坂田晃一)
    • 春日局(坂田晃一)
    • 功名が辻(小六禮次郎)
    • 篤姫(吉俣良)
    • 龍馬伝(佐藤直紀)
  • 第2部「輪」指揮者・打楽器体験コーナー
    • マル・マル・モリ・モリ!(宮下浩司)
    • 美しき青きドナウ(J.シュトラウス)
    • 運命(L.v.ベートーヴェン)
    • ブラジル(A.バホーゾ)
  • 第3部「話」ナレーションつき音楽
    • オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」(久石譲)
      1. さんぽ
      2. 五月の村
      3. ススワタリ~お母さん
      4. トトロがいた
      5. 風のとおり道
      6. まいご
      7. ネコバス
      8. となりのトトロ
  • アンコール
    • 独眼竜政宗(池辺晋一郎)
    • WAになっておどろう(長万部太郎)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

土曜、日曜のお昼公演が続いていたのですが、今年は平日の夜公演です。
多分、平日にしか日程がとれなかったのだとは思うのですが、ファミリーコンサートという名目でやるならやっぱり休日昼間がいいのではないかなぁ。
幼児もたくさんきますしね、ファミリーコンサートは。
「この時期」を優先するか、「曜日と時間」を優先するか……というところでしょうか。

さて、今回も楽器体験コーナーをはさんでの3部構成です。
1部が「大河ドラマ特集」、2部が「体験コーナー」、3部が「ナレーションつき音楽」。
テーマの「和」「輪」「話」がそれぞれに対応しています。
「WA~!」はアンコール(といっていいのかどうか微妙ですが)です。

ちらしで「大河ドラマ特集」の文字を見て、「五七桐のはちまき巻いて「秀吉」を演奏するのだろーか?※1」と思ってしまった、ぴぎーさんです。
普通の演奏だったのでちょっと残念かも。(笑)
最初の「江」はピアノを含む8重奏。
全員女性です。
吹奏楽での1曲目は「おんな太閤記」。
これはまた微妙な作品選んだなーと思ったのですが、「春日局」が続いたので「次は「功名が辻」だな」と推測。
どうやら女性が主役の作品を選んだようです。
「江」のあとに司会がなでしこジャパンまでだしてきたのもそういうことか~。
「篤姫」まで終わったところで、女性が主役の作品を選んだことが説明されていました。
最後に男性が主役の作品を1つということだったのですが、ここで例のアレがでました。
「お客さん、どっちが聴きたいですか?」です。
拍手で演奏を決めましょうということで、主役がイケメンだった「独眼竜政宗」と「龍馬伝」の二択です。
これ、どう考えても「龍馬伝」が勝ちますよね。
だって「龍馬伝」の方が記憶に新しいもの。
「独眼竜政宗」は20年以上も前に放送された作品だから、覚えていない人も多いでしょうし。
前の席の女性なんてもの凄い勢いで手上げて「龍馬伝」に拍手していましたよ。
クラシックヲタクみたいな人ばっかり相手ならどうなるか微妙でしょうが、ファミリーコンサートの観客相手なら絶対「龍馬伝」になりますよね。
でもぴぎーさんは「独眼竜政宗」に拍手しました。
佐藤直紀氏の曲って結構好きなのですが、「「龍馬伝」と「独眼竜政宗」のどっちか1曲しか聴かせないよ」と言われるたら「独眼竜政宗」がいいかなぁ、と。
うん、でも負けてもいいんだ。
どうせアンコールでやってくれると思うし。(実も蓋も無いことゆーなw)

体験コーナーは今年は指揮者に関しては曲ごとに年齢制限がありました。
指揮者は「マル・マル・モリ・モリ」「美しき青きドナウ」「運命」の3曲に挑戦するのですが、今年もやっぱり後になるほど難度が上がっています。
こういう体験指揮者に慣れていると思われる音楽隊でも、さすがに「運命」を予備運動なしで振り始められたら音だせないんですね。(笑)
とりあえず、子供はアドバイスを素直に聞くけれど、大人は人の言うことなんて聞いちゃいない……ということがよくわかりました。(笑)
「ブラジル」は打楽器体験用の曲です。
今年は希望者を全員舞台に上げたものだから、指揮とは別の意味で大変なことに。
ま、子供たちが楽しそうだったのでいいんじゃないかな。
隊員さんと司会者さんは大変だったと思いますけれど。
あとね、某隊員さんがそれはもう優しげな表情で子供たちを見ていたのが印象的でした。

「となりのトトロ」は外部からの客演でピアノが入っていました。(「江」のピアノのも同じ方です)
ナレーションはいつもの司会の方がされるのかと思っていたのですが、ナレーションも隊員さんだったのでびっくり。
確かにオリジナルでは男性(糸井重里氏)がナレーションをされているので、男性が担当するのが当然といえば当然なのですが、プロのアナウンサーが司会している演奏会なので、ちょっと意外でした。
司会といえば、司会者の方もファミリーコンサートの司会をされて結構長いですよね。
個人的には、自衛隊音楽隊演奏会の司会をされる外部の方で落ち着いて聞いていられるのって、この方ともう一方のお二人しかいません。
お二人とも自衛隊音楽隊との付き合いが長いので、いろいろ心得ていらっしゃるのでしょうね。

そしてアンコール。
ほらね? 「独眼竜政宗」きたでしょう?(笑)
演奏後に曲名が紹介されたら、「へー」みたいな雰囲気があったので、やっぱり記憶にない人が多かったようですね。(^^;
もっとも、わたしだって大河ドラマのテーマを集めたCDを持っているから曲の区別がつくだけですが。
「WAになっておどろう」はみんなで合唱ということだったのですが、ご年配の方はご存じなかった方が結構いらっしゃったようです。
わたしのお隣りの方は、歌が始まる前の音取りまでは大きな声をだしていらっしゃったのですが、歌が始まるとちょっとがっかりした様子でプログラムの歌詞を眺めていらっしゃいました。
司会者から観客にアクションを求められたときもちゃんと全部応えていた方だけに、歌えなかったのは本当に残念そうでした。
観客全員が知っている歌というのはまずないと思うので仕方がないのですが、みんなと一緒に歌う気満々の人が歌えないというのはちょっと気の毒ですよね。

子供たちもご年配も楽しそうな良い演奏会でした。
ただ、ロビーの風船を子供に渡すのは終演後にした方が良かったのではないかと。
3部の演奏中、なにげに離れた座席に目をやったら、前の列で赤い風船が揺れていたのでびっくり。
丁度顔の前になるぐらいの高さで揺れています。
あれ、真後ろの席の人たまらないと思うのですが……。(^^;
風船持って走りまわっていた子供たちもいましたよね。
というわけで、風船は終演後のおみやげにした方がいいんじゃないかと思うぴぎーさんでありました。


※1
こんなのを思い浮かべてしまいました。
(@平成11年度自衛隊音楽まつり)





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【プログラム】たそがれコンサート2011

大阪城音楽堂で行われた「たそがれコンサート」で陸上自衛隊中部方面音楽隊の演奏を聴いてきましたよ?

たそがれコンサート2011
2011年7月15日(18:30開演)
大阪市立大阪城音楽堂
【演奏曲目】
  • [18:30~]大阪市立生野・摂陽・天王寺・難波中学校吹奏楽部合同演奏
    • バック・トゥー・ザ・フューチャー(A. シルヴェストリ )
    • 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から 間奏曲(P. マスカーニ)
    • J-POPステージ Vol. 3(山里佐和子)
    • あの日聞いた歌(真島俊夫)
  • [19:10~]陸上自衛隊中部方面音楽隊
    • 行進曲「復興」(浅沼準彦)
    • 涙そうそう (BEGIN)
    • 島人ぬ宝 (BEGIN)
    • ひまわり(葉加瀬 太郎)
    • 江 ~姫たちの戦国~ オープニングテーマ(吉俣良)
  • [アンコール]陸上自衛隊中部方面音楽隊
    • 行進曲「かけがえのない大地」(神田文雄)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊
  • 大阪市立生野中学校吹奏楽部
  • 大阪市立摂陽中学校吹奏楽部
  • 大阪市立天王寺中学校吹奏楽部
  • 大阪市立難波中学校吹奏楽部

いやぁぁぁぁぁぁっ! ビデオカメラの電源が入らな~いっ!!
「神よ汝の民を救い」の合唱がついてたのに~~~~~!!!。・゚゚・(>O<)・゚゚・。
……グレる。
グレてやる。

事情で中方音の演奏が始まってからの入場となりました。
日本語の「神よ汝の民を救い」が聴けただけでも幸せです。
ビデオ撮れなかったけど……。
しかもICレコーダ忘れて行ったんで、音も無しだけど……。
でも、自分の耳で聴けたから満足。
だけどやっぱりユーストの録画予約して行けば良かった。_| ̄|○

プログラム上では「島人ぬ宝 (歌:吉岡3曹) or 涙そうそう (歌:池尻3曹)」となっていたので、「なんで、どっちにするか決まってないの?」と思っていたのですが、
ああ、そう、そう来ましたか。
「どちらが聴きたいですか?」
拍手の音で演奏曲決めちゃうんですね。(笑)
で、結局両方やっちゃうのは予定調和ということで。
中方音らしい演出ですね。
ここしばらく、こういった「中方音的なノリ」が薄くなっていましたが、復活してきたかな?
どうでもいいのですが、観客に聞いたら「涙そうそう」になるだろうというのは、多分想定内ですよね?

「1812年」は前述のように日本語の「神よ汝の民を救い」で始まりました。
記念行事の時とは違い、スピーカーからの音量を上げた音ではないので、綺麗に「賛美歌」になっていました。
野音でこれだけ綺麗になるなら、やっぱりぜひホールでやって欲しいなぁ。
合唱もかなり練習をされているようですし、もったいない……。
大砲指定のところは太鼓がやるのだろうと、打楽器に注目していたら、スピーカーから「ズドーン!」という音が。
( ;゚;ж;゚;)゙;`;:゙;;゚;ブッ
いや、それは、さすがにちょっとムチャじゃないかと……。
まぁ、おもしろいからいいけど。(いいのか?)
でも、ホールではやめてほしいかも。(笑)
あと、どうせ録音使うなら、記念行事の時みたいに最後に1発ドーン!と入って欲しかったかも。
うんでも、中方音らしい「1812年」で楽しかったです。

アンコールは行進曲「かけがえのない大地」
これもある意味「復興」と同じようなポジションにいる曲かもしれません。
元々「震災からの復興」という情景を含んだ曲ですので、復興を記念する曲としてはよりふさわしいかもしれませんね。


ビデオカメラは使えませんでしたが、大砲の音にびっくりした(笑)ので、最後だけ、デジカメで録画してみました。
どうぞ。


たそがれコンサート2011
2011年7月15日:大阪市立大阪城音楽堂





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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊第43回定期演奏会

兵庫県立芸術文化センターで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊第43回定期演奏会を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
第43回定期演奏会

2011年6月24日(19:00開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
【演奏曲目】
  • 国歌「君が代」(林廣守)
  • 第1部
    • 行進曲「大空」(原典版)(須磨洋朔)
    • 黎明(田中久美子)
    • 遥かなる大地へ(神田文雄)
      遥かなる山々~旅立ち~眩しい空~輝く川~恐怖と勇気~語る老人~思い出とともに~喜びのファンファーレ~遥かなる大地へ
  • 第2部
    • 交響詩「前奏曲」(F.リスト)
    • 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28(R.シュトラウス)
  • 第3部
    • 行進曲「復興」(浅沼準彦)
    • 行進曲「凱旋」(堀滝比呂)
    • がんばろう! 東北メドレー
      この道(山田耕筰)~南部牛追唄(民謡)~会津磐梯山(民謡)~さんさ時雨(民謡)~故郷 (唱歌)
  • アンコール
    • 行進曲「かけがえのない大地」(神田文雄)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

今回最大のトピックは開演チャイムが「中部方面隊歌」から「かけがえのない大地」に変わったことだと思うぴぎーさんです。<どう考えてもぴぎーさん限定向けのトピックです。
新しいチャイムは開演5分前用と2分(多分)前用の2種!(゚∀゚)
全曲オルゴール風インストゥルメンタル版もあると推察しているのですが(「中部方面隊歌」の時はあったので)、なかなか手が込んでますね。

今回は3部構成で最後が東日本大震災の復興祈念プログロムという趣向です。
自衛隊(含音楽隊)の委嘱曲多めのなかなかおもしろいプログラムでした。
委嘱曲は「大空」「黎明」「遥かなる大地へ」「復興」「凱旋」「かけがえのない大地」の6曲。
原典版の「大空」と今年1月に初演されたばかりの「黎明」が聴きどころかな。
「大空」はホール演奏、屋外演奏、行進用で違ってくるので、どれが原典版なのやら……状態なのですが、普通に考えたら吹奏楽コンクールの課題曲用の楽譜がそれか。(^^;
曲の良し悪しとは関係なく「時代感」だけはどうしようないので、今の感覚かしたら原典版には野暮ったさがあるのは否めません。
が、逆を言えば、時代や状況にあわせたアレンジを加えて、いつでも多くの人に愛されるようにと50年以上もこの曲を大事に演奏してきたということです。
この曲の演奏にかけては、海空の音楽隊とは明らかに違うものがあるのもあたりまえの話なんだよな、と改めて思いました。
観閲行進での演奏を聴きつけている人には演奏支援の数も多く、しかも弦バスが2本入った今回の演奏はかなり重厚に聴こえたのではないかなぁ。

「黎明」は前述のように今年の1月に初演されたばかりの第14音楽隊創隊30周年記念委嘱作品です。
作曲の田中久美子氏は自衛隊音楽隊に結構曲を提供されていいらっしゃるのですが、ご自身が香川県在住ということもあってか、14音には3曲提供されています。
この「黎明」は3曲目にあたる一番新しい曲です。
わたしも初めて聴きました。
自衛隊関連の作品でいえば「艦上の旭日」もそうなのですが、田中氏の作品ってロマン(ロマンチックではなくロマンです)溢れるという印象ですね。
会場に田中氏もいらしてましたよ。

「遥かなる大地へ」は「かけがえのない大地」の神田文雄氏の作品。
「かけがえ」と対をなすとか、シリーズみたいな位置付けになるのかなと思ったのですが、そうでもないようですね。
順次進行でのはじまりに、ぴぎーさんは「きた、きた、きたーっ!」状態。(笑)
順次進行めちゃくちゃ好きなんです。
「シングルベル」にサビの部分の副旋律が順次下降になっているアレンジがあるのですが、その気持ちよさを誰にも理解してもらえないまま早二十年、同好の士が欲しいそんな今日この頃。
曲としては神田氏らしい曲でした。
ファンファーレ~終曲にむけては神田節炸裂といったところでしょうか。

「復興」と「凱旋」はメドレーで。
「復興」はこちらでは聴いたことのない人も多いのではないかと。
イラクの復興支援に対して着想された曲ですが、このタイトルですので、このところ演奏される回数が増えているようです。
「凱旋」も一頃は「大空」にかわって行進に使われることも多かったのですが、最近は少し演奏される回数が減ってきた感じがします。
「大空」と同じような位置付けの曲だけあって、委嘱曲の中ではこの演奏が一番良かったように感じます。

「かけがえの大地」はアンコールなので、ちょっとした演出付き。
曲後半は奏者の一部が客席におりてきました。
客席縦の通路と中央の横通路に並んで演奏するのですが、お見合い状態で演奏を聴くこととなって、ぴぎーさん、鼻水でそうでした。
でもティッシュはちゃんと持って来てるから大丈夫だよ。<そういう問題か?
アンコール、何が来るのだろうと思っていたので、出だしを聴いた瞬間から顔緩みっぱなし。
それだけでもかなりイタイ人っぽいのに、金色ピカピカの楽器(金管楽器じゃないけれど)にうっとりで完全にイタイ……というか怪しい人状態でしたが、キニシナイ!

2部は管弦楽曲を。
「前奏曲」は楽隊の編成、演奏ともに先日の舞音の演奏に比べると重めで、リストの大仰な感じが好きには最適かな。
わたしは舞音ぐらいの音が好きなのですが、このあたりは完全に好みの問題なので……。
重さがいい具合にあっていて、これは好演でした。
反対にそれが裏目にでた感じなのが「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」かと。
ティルに軽快さがなくて少々残念でした。
ホルンをはじめソロ奏者が軒並み苦戦していた印象です。
途中持ち直したような感じだったのですが、最後でまた苦戦という感じでした。
実は「遥かなる~」と「前奏曲」で女性の声で「ブラボー」がかかっていたのですが、この演奏にはかかりませんでした。
「「ブラボー」が言いたいだけのブラボー隊じゃなかったんだな」と妙な感心をしてしまったのですが、とりあえずわたし以外にもこの演奏に「?」だった人はもう1人はいるということですね。(^^;)(かわりにその後は明らかにブラボー隊メンバーぽい男性のコールがかかるようになりましたが)

「東北メドレー」は既存の単独曲を連続して演奏した感じです。
民謡は確か音楽隊の隊員さんの編曲じゃなかったかな。
CD(の解説)を確認してないから間違ってるかもですが。
元は民謡なので和太鼓も登場。
ただし、アレンジは完全に洋曲です。
「さんさ時雨」なんてサンバですし。

今回は委嘱曲がたっぷり聴けて、ぴぎーさん的には大満足でした。
次の中方音はたそがれですね。
「東北メドレー」を持ってきそうな、こなさそうな……。




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【プログラム】第29回府民との音楽演奏会

京都会館で行われた「第29回府民との音楽演奏会」で陸上自衛隊中部方面音楽隊の演奏を聴いてきましたよ?

第29回府民との音楽演奏会
2010年12月24日(14:00開演)
京都会館第一ホール
【演奏曲目】
  • 第1部
    • 喜歌劇「ロシアの皇太子」セレクション
    • 演歌メドレー
    • X'mas Swingin' コレクション
  • 第2部
    • 祝典行進曲
    • OMISOKA~New Year's Eve~
    • サクソフォンとバンドのための「青春の輝き」
    • Stand Alone
      -NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」より-
    • 歌劇「ローエングリーン」より
      エルザ大聖堂への行列
  • 第3部
    • グリーン・スリーブス
    • 威風堂々
  • アンコール
    • きよしこの夜
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊
  • 京都精華女子中学校高等学校吹奏楽部

第1部が京都精華女子中学校高等学校吹奏楽部、第2部が陸上自衛隊中部方面音楽隊の演奏、第3部が中方音と京都精華女子の合同演奏でした。

予想どおりというかなんというか、今年は1階席まで空席が目立ってました。
「青少年のための」という名目ならまだしも、「府民との」という名称でやる演奏会を平日昼間に開催するというのは明らかに無謀です。(^^;
というより、そろそろ入場整理券の配布方法を本気で再検討した方はいいのではないかと思うぴぎーさんでございます。
一般的な自衛隊イベントのように往復はがき応募にするのが一番だとは思いますが、「なるべく京都府民に来てもらいたい」ために京都府下での整理券配布にこだわるなら、せめて休日や夕方17時以降でも受け取れる場所に整理券置かないとダメなんじゃないかなぁ。
中方音の室内楽定期の整理券は後援に宝塚市がついているせいか公民館なんかにも置いてありますよね。
ああいう感じにはできないものでしょうか?
「府民との~」は結構な数の放送局と新聞社が後援についてるので、そういう場所が利用できたらいいのにね。

今年の幕間プレゼントタイムはプログラムにナンバリングされた数字で抽選という、すっきりした方法でした。
昨年は2階席を無視したままじゃんけん大会を進めようとする司会にイライラしましたが、今年は心穏やかに抽選に励むピクルス(陸)の冬服を観察できました。(笑)<冬服、ピクルスが着ると「なんの制服だこれ?」と思って目が離せなくなります。

中方音の演奏は単独で5曲と合同で3曲の演奏でした。
「祝典行進曲」は自衛隊音楽隊の録音物が結構あるわりに、演奏会で演奏されることは案外少ない曲です。
海外のバンドが「日本のために」演奏する行進曲としては「軍艦」と双璧みたいな曲なので、日本を代表する行進曲と言ってもいいかもしれません。
自衛隊音楽隊、特に陸は得意な系統な曲だと思います。

「OMISOKA」は吹奏楽スキーさんにはいまさら説明不要なぐらいの人気曲、酒井格氏の「おおみそか」です。
時節的にも実にタイムリーな1曲。
今の中方音なら、こういうのがはまるんじゃないかと思ったのですが……あれ?(^^;

「サクソフォンとバンドのための「青春の輝き」」はカーペンターズの曲。
サックスソロの隊員さんが京都出身なのは、こういう演奏会ではお約束。

「Stand Alone」はNHKのドラマ「坂の上の雲」のメインテーマです。
NHKの大河ドラマのメインテーマは必ずその年の音楽隊のレパートリーに入って音楽イベントでもよく演奏されるのですが、今年はこの「坂の上の雲」があったので、どっちが演奏回数が多いか? と思っていたのですが、意外と「坂の上の雲」はダメでしたね。
今年はあまり演奏を聴いてまわれなかったせいもあるのかもしれませんが、「龍馬伝」もあまり聴かなかったような気が。
「篤姫」あたりは結構聴いた気がするのですが、そうでもないのかな?

「エルザ大聖堂への行列」はこれもまた吹奏楽スキーさんには人気の曲。
「笑ってコラえて!」の「吹奏楽の旅」の影響もあって、今結構人気のようですね。
「おおみそか」が「……あれ?」ならこれはどうだ? と思ったのですが……おや?

なんというか、今回は全体的に中方音らしい精彩さにかけた印象でした。
ただ、あの会場の入りで、演奏する方に盛り上がれというのも酷な話で。
合同演奏もちょっと気の毒な感じでしたし、音楽隊も大変だな……というのが今回の一番の感想だったりするぴぎーさんです。
ただ、「府民との~」は観客のマナーがそれほど悪くないのは良いと思います。
観客の数が少ないせいもあるのでしょうが、同日の「ときめき」の客席が人数以前のレベルのカオス状態だったことに比べたら、これはこれで演奏しがい……はないですかね、やっぱり。(^^;

ああ、そうだ。
あらかじめプログラムに歌詞が書いてあるような曲を「アンコール」と呼ぶのはどうなのだろう?
自衛隊の音楽イベントではプログラムが終わったあとに「プログラムを見ながらみなさまも一緒に歌ってください」と出演者の歌付きの曲を演奏するのはよくあることなのですが、それはあくまで「最後は」みんなで盛り上がって締めましょうな扱いであって、「アンコール」とは呼ばれているのは見たことがありません。
今回は観客に拍手を求めた上で「花束もいただいたのでアンコールお願いします」みたいな感じで、「アンコール」という言葉を連呼してたので、ちょっと違和感が。
歌詞は載っていても演奏曲目の一覧にはあがっていないから正規演目ではないのか、配布されるプログラムに曲名と歌詞が載ってる時点で正規の演目になるのかか微妙といえば微妙かなぁ。




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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊「ファミリーコンサート2010」

いたみホールで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊の「ファミリーコンサート2010」を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
ファミリーコンサート2010

2010年9月25日(14:00開演)
いたみホール大ホール
【演奏曲目】
  • 第1部「創隊50周年を迎えて」
    • 陸軍分列行進曲(C.ルルー)
    • 行進曲「大空」(須磨洋朔)
    • 「アルルの女」第2組曲より(G.ビセー)
      • メヌエット
      • ファランドール
    • かけがえのない大地(神田文雄)
  • 第2部「LET'S TRY」
    • 剣の舞(A.I.ハチャトゥリアン)
    • ラデツキー行進曲(J.シュトラウス)
    • マンボNo.5(D.ペレス・プラード)
  • 第3部「皆様と共に」
    • 音楽家のストライキ?!(P.h.ファーバッハ)
    • グレンミラー名曲オープニング(岩井直溥)
    • 明日があるさ(中村八大)
  • アンコール
    • 六甲おろし(古関裕而)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

創隊50周年ということで何か趣向がこらしてあるのじゃないか? とか、新隊長の棒はどんな感じかしら? とか、もちろん「かけがえのない大地」はあるよね? とか、いろいろわくわくしながら伊丹に行ってきました。

1階観客席の中央に立つ隊長の「前へ進め!」の号令で第1部がスタート。
舞台の上手下手の両方から音楽隊が登場して、舞台中央で「陸軍分列行進曲」を演奏です。
立ったままでの演奏なので、白いベルトを着用したマーチングをするときの格好です。
演奏が終わるとドラムのリズムにあわせて音楽隊退場。
途中映像紹介をはさんで、今度はドラムメジャーに先導さたれドラム隊が舞台に登場です。
ドラムロールにあわせたドラムメジャーのトワリングに観客の目が釘ずけになったところで「大空」を演奏しながらホール(観客席通路)へ音楽隊が入場してきました。
入れ替わりにドラムメジャーだけ舞台下手に引き上げていくのですが、指揮杖をふりながら独りで歩いていくドラムメジャーというのも、なんだか珍しい光景だなぁ、と思いつつ見ていたぴぎーさんです。
音楽隊は舞台左右の階段から舞台に上がっていくのですが、金管(低音)はさすがに階段では口から楽器はずしてましたね。
楽器で階段見えないとか、そんな感じなのかな?
ホールでの演奏ですが、この2曲はしっかりマーチング、というかミリタリーバンドの音でした。
自衛隊音楽隊というのは、こういう演奏が本来任務なんだなぁと改めて思ったり。

「アルルの女」は他の3曲に比べると異質な選曲のように見えますが、これも中方音楽隊にとっては思いでの一曲のようです。
陸上自衛隊各音楽隊のレベル上げを目的でコンクールが開催されているそうですが、その第1回の優勝隊が中方音で、そのときの演奏曲がこの「アルルの女」だったということです。

第2部は観客を舞台に上げての、指揮者体験&打楽器体験。
抽選なのですが、開演前に「年齢制限はありませんので大人の方もご応募ください」と放送が。
いや、さすがに大人で応募しちゃうのはKYなんじゃないかと……。(^^;
指揮者体験は3人が「剣の舞(の一部)」「ラデツキー行進曲(の一部)」「マンボNo.5(の一部)」のどれかを振ります。
いや、なんか、あとの曲程難度あがってるような気がしないでもないのですが、気のせいですかね?
打楽器体験は「マンボNo.5」でシェイカー、ボンゴ、コンガ、クラベスを8人に体験してもらうという形でした。(マラカスはわざわざ区別しないでシェーカーでくくっちゃうのですね。意外だったかも)
一番大きなコンガに2歳の男の子が当たって、ちょっと大変なことに。
コンガより男の子の方が小さいので台が登場していました。
うまい具合に(というより、ある程度関係者の知人関係を選んでるんじゃないかという気もしたのですが)、関西弁でいうところの「いちびり」な男の子がシェイカーに当たったので、会場大盛り上がりです。
シェイカーはステップを踏んだりいろいろするのですが、他の子と違って彼だけは隊員さんに言われることをそのまま、というよりそれ以上のノリでマネをするので、本当にラテンのリズムを全身で楽しんでいるのがわかってかわいかったですよ。
クラベスに大人が一人混じっていたのですが、今は中音所属の元中方音の隊員さんでした。
あー、やっぱり事前に選んでます?(^^;

第3部は「着任間もない新隊長」というのをうまく利用して、楽器紹介にまでつなげていました。
「音楽家のストライキ」はタイトルからある程度想像がつくかと思いますが、演奏中、どんどん楽器が抜けていきます。
ただ、そこは中方音、ただ抜けていくのではなく、小ネタも満載。
舞台に一人残った隊長ががっくり肩を落として袖に消えていくと、今度はグレン・ミラーのメドレーでパートごとに楽隊が舞台に登場します。
打楽器パートでは、「かけがえのない大地」の神田氏がドラムのアドリブソロで大活躍でした。
楽隊がすべて揃ったところで、隊長再登場となります。

音が明るいというか、少~し派手になったというか、そんな印象でした。
最初の2曲がマーチング寄りの演奏だったので、そのせいかな、とも思ったのですが、それだけが理由でもなさそうですね。
以前のかっちりまっすぐな演奏と比べるとちょっと荒い感じがしないでもないのですが、中方音にはこれぐらいの感じの方があっているのじゃないかなと。
お話されている雰囲気とか見ていると、新隊長ご自身も中方音にあっていそうな印象なので、これからの中方音が楽しみです。
方面隊音楽まつりも期待ということで。




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【プログラム】たそがれコンサート2010

大阪城音楽堂で行われた「たそがれコンサート」で陸上自衛隊中部方面音楽隊の演奏を聴いてきましたよ?

たそがれコンサート2010
2010年8月20日(18:30開演)
大阪市立大阪城音楽堂
【演奏曲目】
  • メインプログラム
    • 大空(須磨洋朔)
    • かけがえのない大地(神田文雄)
    • 日本民謡組曲「わらべ唄」(兼田敏)
      • I.あんたがたどこさ
      • II.子守唄(江戸子守唄)
      • III.山寺の和尚さん
    • みんなのうたコレクション(和田信)
      グラスホッパー物語~赤鬼と青鬼のタンゴ~北風小僧の寒太郎~トレロカモミロ~まっくら森のうた~メトロポリタン美術館~ぼくはくま~おしりかじり虫~Waになっておどろう~イレ アイエ
    • 翼をください~バンドと合唱のための~(村井邦彦)
  • アンコール
    • 夏の思い出(中田喜直)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

いつもなら開演までに入場する都合がつかないと行くのは諦めるのですが、今回は「かけがえの大地」があるので、途中入場になるのを承知で出かけました。
19時ぐらいの入場で中学校吹奏楽部合同演奏の方も半分聴けたので、19時ぐらいまでに入場できそうなら途中入場でも行った方がいいかなとちょっと思いなおしたぴぎーさんです。

1曲目の「大空」は陸上自衛隊の制式行進曲。
言ってみれば陸上自衛隊音楽隊の十八番中の十八番です。
式典での引き締まった演奏もいいですが、こういう野外の音楽堂での演奏にはまた別の良さがあります。
どっちがいいかは好みの問題なのですが、記念行事の観閲行進でしか「大空」を聴いたことのない人には駐屯地以外での演奏を聴いてもらえたら、演奏会の「大空」しか聴いたことのない人には記念行事に足を運んでもらえたらと思います。
同じ曲ですが印象がかわりますよ。

中部方面隊の50周年記念曲の「かけがえの大地」はスプリングコンサート、定期演奏会に続いて3度目の演奏。(他にも一般向けイベントなどで演奏はしていそうですけどね)
この手の委嘱曲は聴けるときに聴いておかないと、再演はない、音源化もないという状況になってしまったりするので、とにかく今はプログラムに「かけがえの大地」があると、なるべく出かけるようにしています。
今は10月の伊丹駐屯地の記念行事でマーチアレンジが聴けたらいいのになと思っているのですが……。
これで演奏会で3回+中方の公式ページにあがっている音源で4度演奏を聴いたわけですが、今回の演奏が一番荒っぽいかなと。
わりとわかりやすい傷もいくつかありましたしね。
でも、わたしは今回の演奏が一番好き。
ちなみに左の写真のスネアの隊員さんが作曲者の神田文雄氏です。

「かけがえの大地」の終曲直前に一瞬音がとまるところがあるのですが、今回はそこで拍手がおきてしまいました。
それがあったせいもあってか、「わらべ唄」の演奏中に拍手が起きそうになったときに指揮者が両手をあわせて「拍手はしないでください」とお願いするようなポーズをされました。
不規則な拍手まで指揮しなきゃならないというのは大変だなぁ……。(^^;
今回に限らず自衛隊音楽隊の演奏会は有料のクラシックコンサートでは考えられないようなタイミングで拍手が起こることが再々あるのですが、あれって演奏する方にとってはどうなのかしら?
案外気にならないものなのかな?

「翼をください~バンドと合唱のための~」は歌をどうするのかと思っていたら、ソロ演奏をつないでいくという形でした。
なるほど、その手があったか。
音楽科以外の隊員さんたちも出演するようなイベントだと合唱を付けるのもありでしょうが、音楽隊だけだと2人とか4人での歌唱という感じになるか(他の音楽隊の演奏でこういうパターンを聴いたことがあるので)、もしかしたら前半出演の生徒さんたちの協力でもあるのかなと考えていたのですが、楽器ソロは思いつきませんでした。
わりとあるパターンなのにね。
この宮川彬良氏の編曲による「翼をください」をエンディングに持ってくる演出の自衛隊の音楽イベントを何度か見たことがあります。
アレンジも宮川氏らしい盛り上がり感のあるアレンジですし、なにより合唱があることで音楽科ではない隊員も参加できるので「出演者全員によるグランドフィナーレ」として使いやすいのでしょうね。

そうそう、近くにいた子供が中方音の登場前から「みんなのうたコレクション」の中の「おしりかじり虫」にこだわっていたので、子供はやっぱりこういう曲が好きなんだなぁ……と思ったのですが、実際に演奏されたときはあっさり無視だったので、おばちゃんは「興味ないんかいっ!」とツッコみそうでしたよ。(笑)

実は「大空」が始まった瞬間に「おお中方音だ♥ 聴くの久しぶり~」とか思ってしまいました。
……全然久しぶりじゃないのですけどね。(^^;
いやだわ、ボケてきたかしら?







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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊第42回定期演奏会

兵庫県立芸術文化センターで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊第42回定期演奏会を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
第42回定期演奏会

2010年6月25日(18:30開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
【演奏曲目】
  • 国歌「君が代」(林廣守)
  • 第1部
    • かけがえのない大地(神田文雄)
    • プスタ~4つのロマの舞曲(J.ヴァンデルロースト)
    • トロンボーンの為の「カラーズ」(B.アッペルモント)
  • 第2部
    • 祝典序曲(D.D.ショスタコーヴィチ)
    • バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
      (I.F.ストラヴィンスキー)
  • アンコール
    • 行進曲「かけがえのない大地」(神田文雄)
    • 大空(須摩洋朔)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊
定期演奏回ですが、今回は中部方面隊創隊50周年記念の行事のひとつということのようです。
というわけで創隊50周年記念曲の「かけがえのない大地」の再演がありました。
吹奏楽部の学生さんが好きそうな感じな展開が結構あるので、分割というか、抜き出ししてもう少し短めの曲にして学生さんたちにもどんどん演奏してもらえるようにできたらいいのに……と思っていたのですが、アンコールでマーチアレンジがでました。
もうやーね、ちゃんとあるじゃない。>アレンジバージョン
あるのなら出し惜しみしないで聴かせてくれなきゃ。(笑)
最初の演奏のあとに作曲者である神田氏を立たせなかったのがちょっと気になったのですが、アンコールの予定があったのでスルーだったのですね。
個人的にはこの曲全曲を中方音以外が演奏するのはちょっとしっくりこない感じがあるのですが、行進曲バージョンは逆に陸音に限らず、海でも空でも学生さんでもどんどん演奏してもらえたらいいなぁと思います。
この長さだったら野外演奏のような短い時間の演奏会のプログラムにも混ぜられそうですし、中方音にはこれからどんどん演奏していただいて「大空」のような十八番曲となったら素敵ですよね。
実はぴぎーさん的なお気に入りはマーチにアレンジされた部分ではなく、「任務に即応する自衛隊の活動」のあたりだったりします。
同時になっているマリンバとヴィブラフォンとか、後ろで鳴っているシンバルとかにワクワクするの……と書いていて今気づいたのですが、神田氏の曲を聴くと、いつもパーカッションの響きにわくわくしちゃうのはなぜかしら?
ぴぎーさんは今回これが聴けただけで満足です。
全曲版は来年の方面隊音楽まつりであと1回ぐらい聴けるかな?!

最近の中方音の演奏は真面目で手堅い印象です。
手堅い演奏なのは良いことではあるのですが、いい意味でのけれんみが薄くなってきているような気がしないでも。
このけれんみが中方音の味だと思うので、ちょっともったいないような気がするのですが。
わたしは個性の強すぎる演奏はあまり好きではありませんが、没個性というのも寂しいものがあります。
ただ、ミリタリーバンドという特性を考えれば各音楽隊が個々の個性を持つより、どの音楽隊も「陸上自衛隊の音楽隊」という均一な演奏であるのが望ましいのかなぁ、とも思ったりもしなくはありません。
そういう意味では「プスタ」がまさに手堅く真面目すぎる印象でした。
「プスタ」は吹奏楽コンクールでもよく演奏される曲で、吹奏楽をやっている人には人気のある曲なのですが、曲の後半、金管や木管がなかなか大変な目にあいます。
学生さんの演奏を聴いていると、その大変さがヒシヒシと伝わってくることも少なくないのですが、そのあたりはさすがプロの楽隊、余裕綽々という感じです。
ただなんていうのかな、余裕がある分、ジプシーの舞曲のわりにはえらく冷静な感じだなと。
こういう民族舞曲は多少は熱っぽいところがあってもいいのじゃないかなぁと個人的には思うのですが。
そうそう「プスタ」って4曲目の金管に耳を奪われがちですが、一番の聴かせどころは実はタンバリンだと思うのぴぎーさん。

「プスタ」ほどはないにしろ、今回は総体的に「こぎれいにまとまっている」という印象でした。
部分部分では問題がないわけではないのですが、それでも全体的な印象は「こぎれいにまとめたな」なのですよね。
ただし「大空」だけは別格。
海の「軍艦」、空の「空の精鋭」もそうなのですが、アンコールで演奏する制式行進曲は思わず笑っちゃう程他音とか雰囲気とか違うことがあります。
あれってやっぱり「最も演奏しなれた曲」を「アンコールの最後という少し力の抜けた状態」で演奏しているというのが大きいのでしょうね。
アンコールの制式行進曲に関してだけは指揮者云々というのはあんまり関係ないのかもしれません。
今回の「大空」も嬉しくて笑っちゃうぐらい良い音、良い演奏でした。
こういう楽しみがあるから、演奏会はアンコールまで油断できません。(笑)
そしてこれは屋外のミニコンサートやCDでは味わえない楽しみだと思います。
機会がありましたら、みなさまもぜひホールコンサートにも足を運んでみてくださいね。

あと演奏には関係ないのですが、司会の隊員さんが上手いなと。
内部の隊員さん(特に若い方)の司会進行だと舞い上がっちゃって一人で走っちゃっている人もいたりするので、こういうしっかりした司会だと落ち着いて聞いていられるのでいいですね。
やっぱり総監部だとこういうアナウンスの訓練も受けさせてもらえるのでしょうか?
スプリングコンサートもこの方だったので、これぐらい司会のできる隊員さんがいるなら、ファミリーコンサートなんかもわざわざ外部のプロナレーター頼まなくてもいいのじゃないか? と思ったのですが、それはまら別の問題なのかなぁ。





| 陸上自衛隊音楽隊::中部方面音楽隊 | 09:58 PM | comments (0) | trackback (x) |


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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊スプリングコンサート

兵庫県立芸術文化センターで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊スプリングコンサートを聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
スプリングコンサート

2010年3月19日(18:30開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール
【演奏曲目】
  • 第1部
    • かけがえのない大地(神田文雄)
    • 華音櫻來(櫛田胅之扶)
    • トランペット協奏曲(A.アルチュニアン)
  • 第2部
    • フランス軍隊行進曲(C.サン=サーンス)
    • 2つのトランペットの為の協奏曲
      ト長調 作品46の1(A.ヴィヴァルディ)
    • ボレロ(M.ラベル)
  • アンコール
    • 川の流れのように(見岳章)
    • 春の小川(文部省唱歌)~花(滝廉太郎)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

ファミリーコンサートのようなポップスコンサート的なプログラムビルドではなく、クラッシックコンサートなプログラムです。
ソリストにはいくつもの国際音楽コンクールでの入賞歴のあるトランペットのアンドレ・アンリ氏。
会場は芸術文化センター。
有料公演でもおかしくないぐらいな公演です。

1曲目の「かけがえのない大地」は中部方面隊の創隊50周年曲で、作曲の神田文雄氏は中部方面音楽隊のパーカッション奏者。
この方の「マーチング・スペシャル関西編」はパーカッションの見せ場が多くて気に入っているのですが、ご自身がパーカッション奏者だったとは今回の公演を聴くまで存じあげませんでした。
こういうのを聴くとやっぱり「餅は餅屋」ということなのかな、と思ったり。
作曲が本業の方でも、自分が演奏していた楽器の聴かせ方は一段とうまかったりしますものね。
この曲を聴いてまず思ったのは、これは中方音以外には演奏しにくそうだなぁ……ということでした。
だって、この曲から浮かぶのは「中部方面隊」の姿以外ないのですもの。
まぁ中部方面隊創隊50周年曲なので当然と言えば当然なのですけれど。
これがもし他の方面隊の曲だったとしたら、どこの音楽隊が演奏してもそれ程違和感はないのじゃないかな?
モニターをやっている間にいろいろとお話を伺う機会があったのですが、自衛隊全体に共通する使命や願いだけではない、中方だからこそ持っている思いというものがあるような感じを受けました。(阪神淡路大震災の経験というのがやはり大きな要因だと思います)
それと同じような印象があるのですよね、この曲には。
わたし的にものすごくツボにはまりまくりな旋律がいくつもあったのですが、もう一度聴くチャンスはなさそう……かなぁ。(´・ω・`)
他の楽隊(自衛隊音楽隊に限らず)が演奏しにくいということは、たくさんの人に聴いてもらえる機会も減るということですし、それはちょと……というか、かなりもったいないと思わずには……。※1

今回の目玉はなんといってもアンドリ・アンリ氏でしょう。
国際音楽コンクールの入賞歴多数、指導者としても有名なのでトランペットをやっている人なら名前はご存知じゃないかと。
教育に熱心というのを差し引いても日本での活動が多いような気がしてたのですが、奥方が日本の方なのですね。なるほど。(笑)

ぴぎーさんは「2つのトランペットの為の協奏曲」のためにバルコニー席に着席。
2本のトランペットが同じメロディーを演奏しあったりする曲なので、なるべく近くで2人の奏者の指の動きを見たらおもしろそうじゃないですか。
なにかの生き物みたいに良く動くしアンリ氏の指を見たり(本当に1本1本よく動くのですよ!)、呼応するかのように動く2人の奏者の指を見たりで、耳だけではなく、目でも楽しみました。
アンリ氏と一緒に独奏をしたのは中方音の隊員さん。
室内楽演奏会のときなどにも良い演奏をきかせてくださる方で、今回も素敵な音を聴かせていただきました。

アンコールにはアンドレ・アンリ氏も再登場。
ハープで始まって、トランペットソロまである、やたらと豪華な音の「川の流れのように」でした。
この演奏で歌えたら凄いですよね。(笑)<歌ってみたいらしい。
「川の流れのように」のあとは、この季節定番ともいえる「あの日聞いた歌」から「春の小川」と「花」のメドレー部分が。
「花」いいですよね。(一番好きなのは曲じゃなくて歌詞なのですが)
桜が散る頃までにもう何回かきけたらいいなぁ。


※1:どうやら中部方面隊の公式ページで聴けるようになりそうな様子ですね。楽しみです。[2010.04.02追記]






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【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊第24回室内楽演奏会

宝塚ベガホールで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊の室内楽演奏会を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
第24回室内楽演奏会

2010年2月12日(18:30開演)
宝塚ベガホール
KOBELCO大ホール
【演奏曲目】
  • 第1部
    • 3本のフルートのための「小組曲第2番」
      (A.アルビージ)
      • 1.春の歌
      • 2.鐘
      • 3.ヴェニスの舟歌
      • 4.泉
    • タンゴの歴史(A.ピアソラ)
      • Cafe 1930
      • Night-Club 1960
    • シェークスピアの戯曲「ハムレット」より
      生きるべきか死ぬべきか(H.トマジ)
    • 木管5重奏の為の3つの小品(J.イベール)
      • 第1楽章 Allegro
      • 第2楽章 Andante
      • 第3楽章 Assez lent
    • 喜歌劇「軽騎兵」序曲(F.v.スッペ)
  • 第2部
    • サーカス(S.レオナルド)
      • 1.序奏
      • 2.空中ブランコ
      • 3.ライオン使い
      • 4.砲弾
      • 5.猿の檻
      • 6.終楽章
    • マリンバ、フルート、クラリネット、コントラバス、ドラムの為のラプソディ(吉岡孝悦)
    • トルヴェールの「惑星」より 彗星(長生淳)
    • 20のおしゃれな2重奏曲集より(B.E.リン)
    • YOU ARE MY SUNSHINE
      (J.デイヴィス&V.ミッチェル)
    • アマゾネス(八木澤教司)
    • 古遊戯《INISHIEYUGI》(高橋宏樹)
  • アンコール
    • 春の小川(文部省唱歌)~花(滝廉太郎)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

座席でプログラムを見て、今年はわりと聞きやすい感じの曲を選んだんだな、と思ったのですが、やっぱりポロポロと途中退場がでていました。
元々、観客の多くが「特にクラッシック音楽が好き」な人ではない状況なので、しょうがないといえばしょうがないのですが、室内楽を聴いてもらうというのも大変だなと。
自衛隊音楽まつり等のイベント系演奏会は広報活動、定期演奏会や室内楽演奏会のような演奏会は楽隊員の修練とわりきっちゃって、後者は有料にしちゃってもいいんじゃないか、なんてことも思ってみたり。
室内楽演奏会は出演者の内部選抜があるような話も聞きますし、せめて観客側も「音楽隊の演奏を聴きたくてきている」「プログラムにのっている曲を聴きたくてきている」という人たちでないと奏者も気の毒ですよねぇ。

「サーカス」はパーカッション五重奏。
演奏自体に興味がない人にも視覚的におもしろくていいんじゃないかと思ったのですが、まわりを見ているとそうでもなさそうですね。(^^;
んー、わたしのまわりは高齢者ばっかりだったせいかな?
わたしの席からは見えないものもあったのですが、いろいろな楽器が使われていました。
帰って楽譜情報を調べて見ると、使用楽器は以下の楽器のようです。
 ・小太鼓
 ・テンプルブロック
 ・サスペンドシンバル
 ・銅鑼
 ・大太鼓×2
 ・ティンパニ
 ・グロッケン
 ・スライドホイッスル
 ・トムトム×2
 ・トライアングル
 ・フィールドドラム
 ・カウベル
 ・タンバリン
 ・ウッドブロック
 ・チャイム
 ・合わせシンバル
 ・ポリスホイッスル
なかなかエライことになっています。(笑)
タンバリン、普通に叩く以外にも、ティンパニに乗せて叩いたりもしていましたよ。
チューブラーベル(チャイム)が太鼓類より前にあったので、奏者の足の動きがよく見えました。
オケやウインドの演奏でチューブラーベルの足元が見えるなんてことはまずないので、つい足ばっかり見てしまったぴぎーさんです。
音楽というよりは音による情景模写という感じですが、おもしろい曲でした。

「ラプソディ」はジャズっぽい要素の入った曲ですが、イメージとしてはジャズというよりは「現代音楽」と呼ばれるような曲の雰囲気に近い感じです。
これはさすがに誰にでも聞きやすい曲という感じではないですね。
でも、ぴぎーさんはこういうの好きなんですよ、実は。
マリンバがとても良かったです。
吹奏楽だとマリンバとかビブラフォンの活躍というのが見えにくいのですが、この曲ではマリンバの良さが目いっぱいアピールされていました。
マリンバの奏者の方も熱演でしたね。

「YOU ARE MY SUNSHINE」は今回のプログラムの中では一番有名な曲でしょうね。
途中、ストンプ(足を踏み鳴らす)が入ったかと思うと、一転して暗い曲調になったりと、なかなかおもしろいアレンジの曲でした。
「古遊戯」は侍BRASSの曲。
最近はあちこちで侍BRASSの曲を聴くようになりましたね。

アンコールは「春の小川」と「花」のメドレーで。
真島俊夫編曲の「あの日聞いた歌」の後半部です。
冒頭のファンファーレの部分が、金管アンサンブル用にアレンジしたというよりは「木管忘れてるよー。(^^;」な感じだったので(金管はそのままで木管だけを抜いた感じの雰囲気になっていたので)、どんな曲になるのかちょっとドキドキだったのですが、吹奏楽の原曲の雰囲気のままだったわりに違和感のない演奏でした。
「あの日聞いた歌」は好きな曲なのでアンサンブルアレンジが聴けて良かったです。

全部については書きませんでしたが、今回もおもしろい曲、良い演奏がいっぱいでした。
わたしは普段室内楽はあまり聴かないのですが、この中方音の室内楽演奏会だけはいつも楽しみにしています。
さて、来年はどんな曲、どんな演奏が聴けますやら。
楽しみ、楽しみ。




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