兵庫県立芸術文化センターで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊第43回定期演奏会を聴いてきましたよ?
陸上自衛隊中部方面音楽隊
第43回定期演奏会
2011年6月24日(19:00開演)
兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール |
【演奏曲目】- 国歌「君が代」(林廣守)
- 第1部
- 行進曲「大空」(原典版)(須磨洋朔)
- 黎明(田中久美子)
- 遥かなる大地へ(神田文雄)
遥かなる山々~旅立ち~眩しい空~輝く川~恐怖と勇気~語る老人~思い出とともに~喜びのファンファーレ~遥かなる大地へ
- 第2部
- 交響詩「前奏曲」(F.リスト)
- 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28(R.シュトラウス)
- 第3部
- 行進曲「復興」(浅沼準彦)
- 行進曲「凱旋」(堀滝比呂)
- がんばろう! 東北メドレー
この道(山田耕筰)~南部牛追唄(民謡)~会津磐梯山(民謡)~さんさ時雨(民謡)~故郷 (唱歌)
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| 【出演】 |
今回最大のトピックは開演チャイムが「中部方面隊歌」から「かけがえのない大地」に変わったことだと思うぴぎーさんです。<どう考えてもぴぎーさん限定向けのトピックです。
新しいチャイムは開演5分前用と2分(多分)前用の2種!(゚∀゚)
全曲オルゴール風インストゥルメンタル版もあると推察しているのですが(「中部方面隊歌」の時はあったので)、なかなか手が込んでますね。
今回は3部構成で最後が東日本大震災の復興祈念プログロムという趣向です。
自衛隊(含音楽隊)の委嘱曲多めのなかなかおもしろいプログラムでした。
委嘱曲は「大空」「黎明」「遥かなる大地へ」「復興」「凱旋」「かけがえのない大地」の6曲。
原典版の「大空」と今年1月に初演されたばかりの「黎明」が聴きどころかな。
「大空」はホール演奏、屋外演奏、行進用で違ってくるので、どれが原典版なのやら……状態なのですが、普通に考えたら吹奏楽コンクールの課題曲用の楽譜がそれか。(^^;
曲の良し悪しとは関係なく「時代感」だけはどうしようないので、今の感覚かしたら原典版には野暮ったさがあるのは否めません。
が、逆を言えば、時代や状況にあわせたアレンジを加えて、いつでも多くの人に愛されるようにと50年以上もこの曲を大事に演奏してきたということです。
この曲の演奏にかけては、海空の音楽隊とは明らかに違うものがあるのもあたりまえの話なんだよな、と改めて思いました。
観閲行進での演奏を聴きつけている人には演奏支援の数も多く、しかも弦バスが2本入った今回の演奏はかなり重厚に聴こえたのではないかなぁ。
「黎明」は前述のように今年の1月に初演されたばかりの第14音楽隊創隊30周年記念委嘱作品です。
作曲の田中久美子氏は自衛隊音楽隊に結構曲を提供されていいらっしゃるのですが、ご自身が香川県在住ということもあってか、14音には3曲提供されています。
この「黎明」は3曲目にあたる一番新しい曲です。
わたしも初めて聴きました。
自衛隊関連の作品でいえば「艦上の旭日」もそうなのですが、田中氏の作品ってロマン(ロマンチックではなくロマンです)溢れるという印象ですね。
会場に田中氏もいらしてましたよ。
「遥かなる大地へ」は「かけがえのない大地」の神田文雄氏の作品。
「かけがえ」と対をなすとか、シリーズみたいな位置付けになるのかなと思ったのですが、そうでもないようですね。
順次進行でのはじまりに、ぴぎーさんは「きた、きた、きたーっ!」状態。(笑)
順次進行めちゃくちゃ好きなんです。
「シングルベル」にサビの部分の副旋律が順次下降になっているアレンジがあるのですが、その気持ちよさを誰にも理解してもらえないまま早二十年、同好の士が欲しいそんな今日この頃。
曲としては神田氏らしい曲でした。
ファンファーレ~終曲にむけては神田節炸裂といったところでしょうか。
「復興」と「凱旋」はメドレーで。
「復興」はこちらでは聴いたことのない人も多いのではないかと。
イラクの復興支援に対して着想された曲ですが、このタイトルですので、このところ演奏される回数が増えているようです。
「凱旋」も一頃は「大空」にかわって行進に使われることも多かったのですが、最近は少し演奏される回数が減ってきた感じがします。
「大空」と同じような位置付けの曲だけあって、委嘱曲の中ではこの演奏が一番良かったように感じます。
「かけがえの大地」はアンコールなので、ちょっとした演出付き。
曲後半は奏者の一部が客席におりてきました。
客席縦の通路と中央の横通路に並んで演奏するのですが、お見合い状態で演奏を聴くこととなって、ぴぎーさん、鼻水でそうでした。
でもティッシュはちゃんと持って来てるから大丈夫だよ。<そういう問題か?
アンコール、何が来るのだろうと思っていたので、出だしを聴いた瞬間から顔緩みっぱなし。
それだけでもかなりイタイ人っぽいのに、金色ピカピカの楽器(金管楽器じゃないけれど)にうっとりで完全にイタイ……というか怪しい人状態でしたが、キニシナイ!
2部は管弦楽曲を。
「前奏曲」は楽隊の編成、演奏ともに先日の舞音の演奏に比べると重めで、リストの大仰な感じが好きには最適かな。
わたしは舞音ぐらいの音が好きなのですが、このあたりは完全に好みの問題なので……。
重さがいい具合にあっていて、これは好演でした。
反対にそれが裏目にでた感じなのが「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」かと。
ティルに軽快さがなくて少々残念でした。
ホルンをはじめソロ奏者が軒並み苦戦していた印象です。
途中持ち直したような感じだったのですが、最後でまた苦戦という感じでした。
実は「遥かなる~」と「前奏曲」で女性の声で「ブラボー」がかかっていたのですが、この演奏にはかかりませんでした。
「「ブラボー」が言いたいだけのブラボー隊じゃなかったんだな」と妙な感心をしてしまったのですが、とりあえずわたし以外にもこの演奏に「?」だった人はもう1人はいるということですね。(^^;)(かわりにその後は明らかにブラボー隊メンバーぽい男性のコールがかかるようになりましたが)
「東北メドレー」は既存の単独曲を連続して演奏した感じです。
民謡は確か音楽隊の隊員さんの編曲じゃなかったかな。
CD(の解説)を確認してないから間違ってるかもですが。
元は民謡なので和太鼓も登場。
ただし、アレンジは完全に洋曲です。
「さんさ時雨」なんてサンバですし。
今回は委嘱曲がたっぷり聴けて、ぴぎーさん的には大満足でした。
次の中方音はたそがれですね。
「東北メドレー」を持ってきそうな、こなさそうな……。