【プログラム】平成25年度自衛隊音楽まつり (音楽隊)


 音楽隊の演奏について、ざっと書き残し。
先に書いたように今回は全くプログラムを見ないまま開演を向かえたので、曲の演奏が始まるたびに「これはっ♥」とか「ぉお!!(゚ロ゚屮)屮」状態です。
なんだかもうすごく楽しかったので、これからはこれで行くわ。

 ぴぎーさん的に♥かつ(゚ロ゚屮)屮だったのは「勇者達の夢」と「イージス2」。
「勇者達の夢」はまさかアメリカさんが陸自の消灯ラッパを奏でてくれるとは!
この曲がはじまった瞬間、「えっ? 米陸軍とこれやるの?!」とびっくりだったのですよ、ぴぎーさんは。
らっぱ譜を使った曲を紹介した際に少し書きましたが、副題に「陸上自衛隊のために」とある、真島俊夫氏による作品で、曲の前半は日々鍛錬の励む自衛官の厳しい訓練の様子が、後半は一日の訓練を終え眠りにつく自衛官の様子が描かれています。
まさに「陸上自衛隊のために」に作られた曲なのですが、それをアメリカの軍楽隊と合同演奏するのですが、もうそれだけでワクワクしてしまいます。
前半は陸音だけで演奏されます。
ドリルには第302保安警務中隊も加わっています。
 原曲だと後半は遠くから聞こえてくる消灯らっぱ(トランペットソロ)で始まるのですが、今回はステージ奥から陸音と米陸軍軍楽隊の隊員さんが1人ずつトランペットを吹きながらステージ前方へと進んで行きます。
かっこよすぎて、こんな「消灯」聞かされたら寝られなくなるわ、わたしなら。(笑)
リズムをかえた「消灯」に導かれるように、一旦退場していた陸音の半分と第302保安警務中隊、そして米陸軍軍楽隊がステージに進みでてきます。
ああ、うん、なんだかやられちゃったな。
だって、ものすごく現実的に考えたら訓練こそアメリカさんと合同訓練で、訓練のあとは自衛隊は自衛隊、米軍は米軍とそれぞれの宿舎で眠りにつくわけですよね?
前半が合同演奏で後半が単独演奏、というのが現実の情景なわけで。
だからそういう意味で、米陸軍軍楽隊の隊員さんが「消灯」を吹きながら登場したのは、本当にいい意味で(゚ロ゚屮)屮でした。

 「イージス2」は「あれ? 音楽まつり版「イージス」?」とか思っていたら実は「イージス2」に進化していて、更に歌までついていて、それも歌っているのは隊長みたいだし、ピットにはなんかあばれ太鼓も混じっているような気がするし……で本当に本当にびっくり。
後ろのピット、なんかえらい人が多いな……と思ってズームをしてみると、見覚えのある叩きっぷりの方が。
えーと、あの叩き方は呉音のたそがれコンサートで「あばれ太鼓」の和太鼓を叩いていらっしゃった隊員さん……かな?
気のせい?
 そして「歌」。
男性の隊員さんがお二人登場されたのですが、先に出てこられた方がまず歌いだします。
明るいテノールでいい声です。
でも聴いたことない声だなと思って、もう一度ズームを。
ええっと……隊長?(^^;
いやちょっと待って、待って。
なら今指揮してるの誰?
プログラムを見ていないので隊長が振っているものだと思いこんでいました。(^^;
もうお一方は東音の演奏ではお馴染みの隊員さんです。
こちらは張りのあるバリトンです。


イージス
紺碧の海を行く
希望の光
そうさイージス
輝く盾
君の夢ぼくが守るよ
ヒーロ物の主題歌ばりのメロディーと歌詞です。
しかもお二人とも、こういう歌が映える声と歌い方ですし。
ヒーロー物の主題歌が大好きぴぎーさん、もうすっかりこの歌の虜。
久しぶりに音楽まつりのDVD発売にwktkですよ?(ごめん、普段はわりとDVDはどうでもいいの、一応買ってはいるけど)
歌のあとにはこれまたお馴染みのドラムパフォーマンスもあるし、もうこの曲一曲でテンションあがりまくって疲れました。(笑)

 ゲストバンドはほぼレギュラーな米陸軍軍楽隊と海兵隊音楽隊、それからタイ王国陸軍軍楽隊。
この3つが既に書いたようにサービス精神たっぷりの演奏で、まさに「まつり」状態でした。
 米陸軍軍楽隊はここ何年かの音楽まつりでやたら流暢な日本語の歌を披露していらっしゃる隊員さんによる「ライジングサン」がご本家EXILEもびっくりの力強い歌とパフォーマンスで、観客から盛大な手拍子が起きていました。
 海兵隊音楽隊は「あまちゃん」を持ってきました。
確かに今期の旬です。
吹奏楽のフェスに出演した学校の半数が演奏していたという話があるぐらい人気で、どこの演奏会でもこれ演奏したらご年配もものすごくテンションあがります。
でも海兵隊ってどちらかというといかにもアメリカ的な作品のテーマ曲を演奏することが多かったので、これはものすごい方向転換じゃないかなぁと。
ありがとう海兵隊音、日本のお客さんは大喜びです。
 タイ王国陸軍軍楽隊。
民族衣装ぽい人がでてきてピー・チュワーを吹きだしたら、微妙に観客がどよめいていました。
あんな音がでるとは誰も思っていなかったんだろうなぁ。
わたしも思ってなかったけれど。(笑)
いやだって、持っている物が伝統楽器とは思わなかったし……。
更にトランクにグローブ姿の男性が2人登場してムエタイが始まりました。
ムエタイといってもパフォーマンス用のムエタイ風な動きなのですが。
ああ、それでステージ前にクロン・ケークが置いてあったんだ……て、いやいやいや、そうじゃなくって。
楽隊、ムエタイのリンクと化しています。
フロントにはピー・ムエがいるし、完全にムエタイ・ショー状態です。
確かにタイの国技ですけれど、ムエタイ。
楽隊としてはそのパフォーマンスでいいのかと。
わざわざ日本まで行くのだから楽隊としての見せ場も作りたいだろうに、観客を楽しませることを優先なのね。
正直に言うとパフォーマンスの錬度は自衛隊や米軍と比べると落ちるのですが、「日本の観客を楽しませたい」という姿勢が良く伝わってくる良いパフォーマンスでした。
シンガポールの時も感じたのですが、音楽まつりのような場では必ずしも練度が高いパフォーマンスが最良なわけではないと思うのですね。
「音楽まつり」なので、いかにおまつり気分を作り出せるかが勝負なのではないかと思っています。
その意味では今年のゲストバンド3つはそのあたりを的確についていた感じです。
わたしは基本、「ゲストバンドは別になくてもいいんじゃないかな」派なのですが、こういった良い(「上手い」ではありません)パフォーマンスが見られることがあるので、完全に「いらない」とまで言いきれないでいます。

 方面音楽隊は今年は東北音と西方音。
東北音は福島(会津藩)が舞台の大河ドラマ「八重の桜」から。
西方はエイサーの衣装をつけたフラッグと、「島歌」で沖縄のイメージを。
担当区域にちなんだ曲を演奏するのは、地域の紹介の意味もあると思うので、去年単独で武道館のステージにでた沖縄より、佐賀とかあのあたりの地味な扱いを受けている県を華々しく取り上げたりできないものなんだろうか……とか考えたりしたのですが、西方音、前回の出演したときに「サンバおてもやん」をやりましたね。
さすがに続けて九州推しもなぁ……。

 セントラルは中音が映画「バックドラフト」の曲を。
「バックドラフト」の曲と言うより「料理の鉄人」の曲と言った方がわかりやすい?
聴いているうちに「バックドラフト」のラストシーンを思いだしました。
 東音は前述のとおり。
今回の「海をゆく」は男女の二重唱。
 空中音は空を飛ぶことにちなんだ曲ばかりを4曲。
委嘱曲大好きぴぎーさんの一押しはC.T.スミスの「フライト」。
米国立航空宇宙博物館の公式行進曲です。
なぜ博物館に行進曲が必要なのかはよくわかりませんが(笑)、その博物館だかアメリカ空軍軍楽隊だかからの委嘱曲です。
短く編集されてしまっているので、この曲のおもしろいところも随分バッサリいかれていますが、C.T.スミスらしさはちゃんと残っています。

 あとはホビットとかモンハンとか。
合唱は「花は咲く」。
いやもうね、米陸軍のボーカルの人、本当に流暢な日本語だことで。
こういう一語一語はっきりと発音しなきゃいけない歌でこの発音なのは本当に恐れ入ります。
歌なので、言葉をうまく音(メロディー)として捉えているのかもしれませんが、日本語教師の経験のある身としては、どうすればその発音を取得できるのかぜひ教わりたいです。(笑)
 あれ? そういえば「威風堂々」とか「海を越える握手」とかは?
えっと、昨年も無かったんでしたっけ?
退場は別にどんな曲でしてもいいけれど、出演バンドの国旗が入場するときはやはり行進曲にあわせて堂々の入場というのがいいな。
ゲストの国旗に対する儀礼的な意味でも。
で、その「別にどんな曲でもいい」退場は今年は「オリンピックファンファーレとマーチ」。
ステージ上の観客席に並んだ6人のトランペット奏者によるファンファーレのあと「オリンピック行進曲」が演奏されます。
観客席を使った演出は例外なくかっこいいですね。
ていうか、これで国旗入場させれば良かったのに。
 帰ってプログラムを見たら「東京オリンピック」のあとに「(1964)」と書いてありました。
そうか、今後は「東京オリンピック(1964)」と「東京オリンピック(2020)」を区別しなきゃいけないのか。
 そしてエピローグはフルート4重奏で再度「花を咲く」を。
アンサンブルでエピローグというのもすっかり定番となりました。

 とまぁ、こんな感じのプログラムでした。
とりあえずわたしの印象は「イージス2」に全部持っていかれた感じです。
というか、なにがあっても、なにがなくても、ぴぎーさんは結局はここ↓に行き着きつくのでありました。(笑) 


| 音楽まつり::自衛隊音楽まつり | 11:24 PM | comments (0) | trackback (x) |


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