【プログラム】陸上自衛隊中部方面音楽隊Chamber Concert 2014

宝塚ベガ・ホールで行われた陸上自衛隊中部方面音楽隊のChamber Concert 2014を聴いてきましたよ?

陸上自衛隊中部方面音楽隊
Chamber Concert 2014

2014年2月14日(14:00開演)
2014年2月14日(18:00開演)
宝塚ベガ・ホール
【演奏曲目】
  • 第1部
    • 打楽器5重奏
      ティコティコ(Z.de アプレウ)
    • オーボエ2重奏
      大きな古時計(H.C.ワーク)
    • フルート2重奏
      2本のフルートのための3つのグランドヂュオ第1番」より 第3楽章(F.クーラウ)
    • トランペット4重奏
      4本のトランペットのためのソナチネ(R.シンプソン)
    • トロンボーン4重奏
      猫の組曲(C.ヘイゼル)
  • 第2部
    • クラリネット9重奏
      宝島(和泉広隆)
      ディスコ・キッド(東海林修)
    • ホルン4重奏
      映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より ニュー・シネマ・パラダイス~初恋~愛のテーマ~二人だけの映写会(E.モリコーネ)
    • ユーフォニアム・テューバ5重奏
      リベルタンゴ(A.ピアソラ)
      アディオス・ノニーノ(A.ピアソラ)
    • サクソフォン6重奏
      ドラマ「家族ゲーム」より 遊戯~opening~ ~寂寥~偏執~神話~遊戯(本多俊之)
プログラム表紙
【出演】
  • 陸上自衛隊中部方面音楽隊

 宝塚市のイベントガイドには14時からの公演が告知されていましたが、わたしは18時からの公演に行ってきました。
客席、前半分まるっと空いてましたよ……。(^^;
昼はどれぐらい入っていたのかしら?
平日午後なので満席はさすがにないかな。
 わたしは後援会枠での入場で、「発券はしないので入口で名乗ってくれ」という話になっていたのですが入口にたどり着く前から「どうぞ」「どうぞ」と招かれて、フリーパス状態でした。
昼、夜の区分がどうなっていたのかは不明ですが、昼もこんな感じだったのかしら?
入場券不要で入場できるのがわかっていたら聴きにきたかった人いたんじゃないかなぁと思ったりするのですが。

 「室内楽演奏会」でしたが「室内楽定期」ではないので演奏曲のほとんどがポピュラー曲という、室内楽定期とは対極のようなプログラムでした。
この演奏会の演奏情報を書いたあとに宝塚市の広報に室内楽定期の案内がでていることに気がついたのですが、ここしばらくの室内楽定期をやっていたホールだということと、ベガがコンサートホールだということで、勝手に室内楽定期のようなプログラムでくるのだろうと思っていたのでこれにはびっくり。
 びっくりはしましたが、自衛隊音楽隊の演奏会としてはこういうプログラムの方が正しいよなぁ……とも。
自衛隊音の演奏会に来る観客の多くは「自分の知っている曲を聴きたい」のですよね。
以前の室内楽定期では「知らん曲ばっかりや、オモロない!」と憮然とする人を必ずみかけましたし(ここ何回は中方音に思い入れがあるとか、熱心な音楽好きでもなければ演奏会に気づかなさそうな開催の仕方ので、さすがに「演奏会全否定」みたいな感じの不満を言うような方はみかけなくなりましたが)、途中で帰ってしまう方も結構いらっしゃいましたから。
そういう観客が少なくないことを考えれば、今回のような知っている人が多い曲が中心のプログラムこそが演奏の目的が広報である自衛隊音の演奏すべきプログラムなのだと思います。
ただ以前にも書いたことがあるように、わたしは「観客にあわせたプログラムでない演奏会があってもいいと思うよ」派なので、あまり観客に優しくないプログラムの演奏会(笑)も継続して欲しいとは思いますが。

 オープニング曲になる1曲目は打楽器アンサンブルで「ティコティコ」。
プログラムに「モントゥーノ風に」と書いてあります。
いやーん、わたし、キューバ音楽から発展したリズムの細かい区別がつかないのよーっ!(泣)
モントゥーノてソンだっけ?
ソンとルンバて同じものさす場合もあるんだっけ?
もう面倒くさいんで、全部ラテン音楽でいいじゃん。<よくないです。
 アンサンブルでは珍しく、ラテンの衣装をつけて奏者が登場。
打楽器アンサンブルですが木琴(マリンバ、シロフォン)が主体で鉄琴(ビブラフィン)もあるので、ちゃんとメロディーがあります。
鉄琴(ビブラフォン)も一緒にメロディーを奏でていましたが、2対1なので木琴の方が優勢です。
途中、ドラム以外の奏者がアフロ風のカツラをつけて前へでて、クラベス等でノリノリに。
ドラムもアドリブをすればよかったのに……と思ってしまいました。
終曲直前にそれっぽい演奏が一瞬ありましたけれど、もうちょっとやっても良かったかな。
ドラムのアドリブって観客喜ぶのになぁ。

 個人的には「猫の組曲」推し。
作曲者ヘイゼル氏の愛猫の名前がついた曲で組まれた組曲です。
元は「4匹の猫」(「3匹の猫」+「もう1匹の猫」)、「もう3匹の猫」という曲で7匹の猫が登場するのですが、今回は3匹だけお目見えでした。
猫の姿をそのまま描いているわけではなく、各々の猫の個性からの着想なので猫々した感じではありませんが、各々の猫がどういう猫なのかが想像できる楽しい曲です。
 わたしはトランペットしか吹いたことがありませんが、こういうトロンボーンのアンサブルを聴いていると、トロンボーンもおもしろそうだなといつも思ってしまいます。

 「大きな古時計」も演出つきでした。
鳩の鳴き声ぽい音がするので、一瞬オーボエが出している音かと思ったのですが、舞台袖からの音みたいだったので、「そういえば、替わった楽器が登場すると紹介されていたな」と。
鳩というかかっこうの鳴き方?
途中、太陽が登場して奏者を追いかけまわすのですが、手に太い竹筒に細い竹筒を刺したかっこう笛を持っています。
どうやら鳴き声の主はかっこうだったようです。
でもやっぱり声は鳩に聞こえるかも。(笑)
 最初に書いたように、今回は随分と「楽しませる工夫」をされていたようでした。
「ディスコキッド」には吹奏楽ではお馴染みの掛け声が入っていましたよ。

 前半と後半で司会の隊員さんがかわったのですが、後半の隊員さんが、ユーフォニアム・テューバアンサンブルの男性陣をネタにしているのを聞いていて、そういえばこの方の司会のときは「イケメン」だの「オッサン」だの隊員さんがネタにされるのはお約束だよなーと、ふと思いました。(隊長だろーが、副長だろーが容赦なく「いじられキャラ」に役にまわすところがステキなMCです)
人によって司会の傾向があるってことは、MCの原稿って基本担当者が考えているってことですよね。
「そーか司会も大変だなー」と今更みたいなことに気がついて、演奏以外のことに妙に感心してしまったそんな演奏会でございました。

| 陸上自衛隊音楽隊::中部方面音楽隊 | 11:48 PM | comments (0) | trackback (x) |


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