2013,10,12, Saturday
【プログラム】海上自衛隊舞鶴音楽隊「ファミリーコンサート2013」
舞鶴市総合文化会館で行われた海上自衛隊舞鶴音楽隊の「ファミリーコンサート2013」を聴いてきましたよ?
開演前と休憩時間の間、クロージング曲の「ヘイ・ジュード」のオルゴール調のメロディーが流れていました。
こういうちょっとした演出がわくわくした気持ちを盛り上げてくれます。
ただ聞いちゃいない人もたくさんいるとは思いますけれど……。
ほかにも終演後には「本日のアンコール曲」の掲示があったり(それも2か所に)、プログラムに演奏時間の記載があったりと、いろいろ「観客に優しい」仕様になっていた今回の演奏会です。
ロビーコンサートはクラリネット5本とパーカッションのアンサンブル。
ロビーコンサートではわりと珍しくシンバル、ウィンドチャイムが使われていました。
当然クラリネットがメインなわけですが、スネアがおもしろかったです。
いやまぁ、いろいろと叩き方があるもので。
「ポルカDE猫踏んじゃった」はポーランド民謡の「クラリネット・ポルカ」と「猫踏んじゃった」が同時進行するという楽しい曲です。
「クラリネット・ポルカ」を使った曲なので、もうちょっとクラリネットをたててもいいんじゃないかと思わなくもないですが、ぴぎーさん的には楽しかったのでOKと。
プログムはファミリーコンサートのわりには「舞踏組曲」とか「土俗的舞踊」が入っていたのでちょっと首をひねりかけたのですが、そういえば去年もこんな感じのビルドでしたね。
以前のファミリーコンサートはライトな曲でがっちり組んであって、逆に定期演奏会は吹奏楽や管弦楽の大曲が演奏されるという印象だったのですが、最近はそこまで明確に色分けをしていないようです。
このあたりは隊長の意向でしょうか。
舞音の演奏自体もかわってきているので、こういうプログラムの方がいいとは思います。
以前から書いていますが、舞音スマートになってきましたね。
東音や横音のような東のスマートさではありませんが、西の力とノリといった色が薄まってきた印象です。
洗練されるのは良いことですが、正直あんまり洗練されすぎても寂しいので、西っぽさも残しておいてもらえるといいなぁ。
全ての曲について個別に書いていてはキリがないのでざっとモメを。
総体的な印象としては吹奏楽曲>ポップスかな。
て、前も同じこと書きましたね。
ポップスも悪いわけではないのですが、ポップスに関してはわたしはスマートな演奏よりは勢いのある方が好みなので、こんな感想です。
オープニングが「日本海海戦行進曲」というのはなかなかびっくりしました。(笑)
というか、これは「日本海海戦行進曲」でなくて「日本海海戦記念行進曲」じゃないかと。
「日本海海戦行進曲」は江口源吾(江口夜詩)作曲で、瀬戸口藤吉作曲なのは軍歌としての「日本海海戦」とそれを自ら行進曲に仕立てた「日本海海戦記念行進曲」だと思っていたので気になって検索してみたら、普通に「日本海海戦行進曲」(瀬戸口藤吉)でまかりとおっているのですね。
wikiの一節と吹奏楽板ぐらいしか「日本海海戦記念行進曲」がひっかからなくて(あとはCDの収録曲名)軽く衝撃が……。
前述のとおり軍歌の「日本海海戦」が元になっています。
トリオの「君が代」はみなさまお気づきになられるでしょうが、実は冒頭と途中にでてくるトランペットのメロディーは喇叭譜の「気ヲ着ケ」です。
そんな感じのいかにもあの時代な行進曲ですが、瀬戸口藤吉らしいいい行進曲です。
「気ヲ着ケ」が直立不動を決め損ねたようですが、総体的には良い感じでした。
「夢やぶれて」はバグパイプの独奏という珍しいアレンジです。
舞音のバグパイプもすっかりお馴染みになりましたね。
プログラムにバグパイプがあるとちょっと得した気分になったする、そんな今日この頃。
「バンドのための「ゴジラ」ファンタジー」はゴジラの鳴き声、足音から始まります。
えーと……ゴジラの声長すぎ。
ゴジラ(平成版)~ゴジラ(初代)~レクイエム(ゴジラvsデストロイア)~ゴジラ(平成版)という構成です。
編曲の和田薫氏は原曲の作曲者伊福部昭氏に師事されていた方なので、原曲のイメージを損ねることのないアレンジがなされています。
こういう曲は音楽隊のようなミリタリーバンドには向いていると思います。
第1部の後半はちょっとファミリーコンサートぽくない曲が並びましたが、第2部はポピュラーな曲ばかりです。
舞鶴地方隊の創隊から時代を追っての選曲ということで、バックには時代時代の映像が映し出されていました。
今回は時代を追ってということなので、「東京ブギウギ」もありですが、以前にも書いたことがあるように、「広い年代層に楽しんでもらうために」という意味での「東京ブギウギ」や「青い山脈」はもう役目を終えてるのではと改めて思いました。
だってね、わたしの隣の人、御三家(舟木一夫氏等)の写真がでるまでは無言だったのに、御三家の写真に声あげて以降は、いろんな写真に反応していましたもの。
わたしのまわりは他も似たような感じでした。
戦後歌謡の時代を記録や知識のような記憶を持っている世代は来ていても、自分の記憶として懐かしさを感じる世代はもうほとんど来ていないのだな、と改めて思いました。
ナツメロも時代とともに変わっていきます。
今の「青い山脈」のポジションにこれからどんな曲が収まっていくのでしょうね。
「My hometown 舞鶴」は舞鶴市の市制70周年記念のイメージソングです。
Chicago Poodleの作詞、作曲だそうで。
歌詞は公募したフレーズから作られているそうで、そのせいかなんか「がんばってフレーズを入れてみました」感が漂う部分があったりします。
作詞の人、大変だったろーな……。
でも舞鶴市民の皆様は非常に喜んでいました。
市民に愛される素敵な市のイメージソングです。
歌は男性隊員さんでした。
「潮騒のメモリー」も歌つき。
もちろん歌うは女性隊員さん。
そして「ヘイ・ジュード」は舞音の桑田佳祐氏の歌で。
いやこの方も大概なんでも歌われますね。
ただやっぱり本来は桑田佳祐氏のような歌が得意な方なのだと。
何を歌われれてもうまいので(地元のゲスト歌手が霞むぐらい)はずれはないのですが、せっかくならやはり得意なジャンルを聞きたいかな。
「みなさんご一緒に」の掛け声でいい具合に会場も一緒に歌っていました。
案外こういう曲でもみんなで歌えるものなのねー、と変な感心をしてしまいましたが、会場が楽しく盛り上がっていいクロージングでした。
アンコールは「浜千鳥」と「軍艦」。
「浜千鳥」が素敵で、もう「軍艦」なくて、これで最後でもいいわ……という気に。(笑)
いや、やってくれなきゃイヤですけれど。>軍艦
そんなこんなで、今回もまた長文になりました。
ごめん。
海上自衛隊舞鶴音楽隊 ファミリーコンサート2013 2013年10月12日(17:00開演) 舞鶴市総合文化会館大ホール |
【演奏曲目】
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【出演】
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開演前と休憩時間の間、クロージング曲の「ヘイ・ジュード」のオルゴール調のメロディーが流れていました。
こういうちょっとした演出がわくわくした気持ちを盛り上げてくれます。
ただ聞いちゃいない人もたくさんいるとは思いますけれど……。
ほかにも終演後には「本日のアンコール曲」の掲示があったり(それも2か所に)、プログラムに演奏時間の記載があったりと、いろいろ「観客に優しい」仕様になっていた今回の演奏会です。
ロビーコンサートはクラリネット5本とパーカッションのアンサンブル。
ロビーコンサートではわりと珍しくシンバル、ウィンドチャイムが使われていました。
当然クラリネットがメインなわけですが、スネアがおもしろかったです。
いやまぁ、いろいろと叩き方があるもので。
「ポルカDE猫踏んじゃった」はポーランド民謡の「クラリネット・ポルカ」と「猫踏んじゃった」が同時進行するという楽しい曲です。
「クラリネット・ポルカ」を使った曲なので、もうちょっとクラリネットをたててもいいんじゃないかと思わなくもないですが、ぴぎーさん的には楽しかったのでOKと。
プログムはファミリーコンサートのわりには「舞踏組曲」とか「土俗的舞踊」が入っていたのでちょっと首をひねりかけたのですが、そういえば去年もこんな感じのビルドでしたね。
以前のファミリーコンサートはライトな曲でがっちり組んであって、逆に定期演奏会は吹奏楽や管弦楽の大曲が演奏されるという印象だったのですが、最近はそこまで明確に色分けをしていないようです。
このあたりは隊長の意向でしょうか。
舞音の演奏自体もかわってきているので、こういうプログラムの方がいいとは思います。
以前から書いていますが、舞音スマートになってきましたね。
東音や横音のような東のスマートさではありませんが、西の力とノリといった色が薄まってきた印象です。
洗練されるのは良いことですが、正直あんまり洗練されすぎても寂しいので、西っぽさも残しておいてもらえるといいなぁ。
全ての曲について個別に書いていてはキリがないのでざっとモメを。
総体的な印象としては吹奏楽曲>ポップスかな。
て、前も同じこと書きましたね。
ポップスも悪いわけではないのですが、ポップスに関してはわたしはスマートな演奏よりは勢いのある方が好みなので、こんな感想です。
オープニングが「日本海海戦行進曲」というのはなかなかびっくりしました。(笑)
というか、これは「日本海海戦行進曲」でなくて「日本海海戦記念行進曲」じゃないかと。
「日本海海戦行進曲」は江口源吾(江口夜詩)作曲で、瀬戸口藤吉作曲なのは軍歌としての「日本海海戦」とそれを自ら行進曲に仕立てた「日本海海戦記念行進曲」だと思っていたので気になって検索してみたら、普通に「日本海海戦行進曲」(瀬戸口藤吉)でまかりとおっているのですね。
wikiの一節と吹奏楽板ぐらいしか「日本海海戦記念行進曲」がひっかからなくて(あとはCDの収録曲名)軽く衝撃が……。
前述のとおり軍歌の「日本海海戦」が元になっています。
トリオの「君が代」はみなさまお気づきになられるでしょうが、実は冒頭と途中にでてくるトランペットのメロディーは喇叭譜の「気ヲ着ケ」です。
そんな感じのいかにもあの時代な行進曲ですが、瀬戸口藤吉らしいいい行進曲です。
「気ヲ着ケ」が直立不動を決め損ねたようですが、総体的には良い感じでした。
「夢やぶれて」はバグパイプの独奏という珍しいアレンジです。
舞音のバグパイプもすっかりお馴染みになりましたね。
プログラムにバグパイプがあるとちょっと得した気分になったする、そんな今日この頃。
「バンドのための「ゴジラ」ファンタジー」はゴジラの鳴き声、足音から始まります。
えーと……ゴジラの声長すぎ。
ゴジラ(平成版)~ゴジラ(初代)~レクイエム(ゴジラvsデストロイア)~ゴジラ(平成版)という構成です。
編曲の和田薫氏は原曲の作曲者伊福部昭氏に師事されていた方なので、原曲のイメージを損ねることのないアレンジがなされています。
こういう曲は音楽隊のようなミリタリーバンドには向いていると思います。
第1部の後半はちょっとファミリーコンサートぽくない曲が並びましたが、第2部はポピュラーな曲ばかりです。
舞鶴地方隊の創隊から時代を追っての選曲ということで、バックには時代時代の映像が映し出されていました。
今回は時代を追ってということなので、「東京ブギウギ」もありですが、以前にも書いたことがあるように、「広い年代層に楽しんでもらうために」という意味での「東京ブギウギ」や「青い山脈」はもう役目を終えてるのではと改めて思いました。
だってね、わたしの隣の人、御三家(舟木一夫氏等)の写真がでるまでは無言だったのに、御三家の写真に声あげて以降は、いろんな写真に反応していましたもの。
わたしのまわりは他も似たような感じでした。
戦後歌謡の時代を記録や知識のような記憶を持っている世代は来ていても、自分の記憶として懐かしさを感じる世代はもうほとんど来ていないのだな、と改めて思いました。
ナツメロも時代とともに変わっていきます。
今の「青い山脈」のポジションにこれからどんな曲が収まっていくのでしょうね。
「My hometown 舞鶴」は舞鶴市の市制70周年記念のイメージソングです。
Chicago Poodleの作詞、作曲だそうで。
歌詞は公募したフレーズから作られているそうで、そのせいかなんか「がんばってフレーズを入れてみました」感が漂う部分があったりします。
作詞の人、大変だったろーな……。
でも舞鶴市民の皆様は非常に喜んでいました。
市民に愛される素敵な市のイメージソングです。
歌は男性隊員さんでした。
「潮騒のメモリー」も歌つき。
もちろん歌うは女性隊員さん。
そして「ヘイ・ジュード」は舞音の桑田佳祐氏の歌で。
いやこの方も大概なんでも歌われますね。
ただやっぱり本来は桑田佳祐氏のような歌が得意な方なのだと。
何を歌われれてもうまいので(地元のゲスト歌手が霞むぐらい)はずれはないのですが、せっかくならやはり得意なジャンルを聞きたいかな。
「みなさんご一緒に」の掛け声でいい具合に会場も一緒に歌っていました。
案外こういう曲でもみんなで歌えるものなのねー、と変な感心をしてしまいましたが、会場が楽しく盛り上がっていいクロージングでした。
アンコールは「浜千鳥」と「軍艦」。
「浜千鳥」が素敵で、もう「軍艦」なくて、これで最後でもいいわ……という気に。(笑)
いや、やってくれなきゃイヤですけれど。>軍艦
そんなこんなで、今回もまた長文になりました。
ごめん。
| 海上自衛隊音楽隊::舞鶴音楽隊 | 11:59 PM | comments (0) | trackback (x) |