自衛隊音と警察音

随分前にチラッと「自衛隊音楽隊と海保音楽隊の雰囲気の違い」を書いたことがあるのですが、今回は自衛隊音と警察音との違いを少し。

「(同じように見えるけど)やっぱり違いあるの?」というのは、「どっちが演奏うまい?」と同じぐらい起こりがちな疑問です。
自衛隊も警察も海保も消防も同じような雰囲気の制服を着て演奏したりパレードしたりするし、なによりみんな公務員で、本来のお仕事のイメージからは音楽演奏という業務が想像つきにくいお仕事ばかりです。
みんな同じように見えちゃうのも無理はありません。
特に夏場は白い制服のところがほとんどなのでなおさら。

というわけで、まずこちらから。

陸上自衛隊第3音楽隊@日本橋ストリートフェスタ


日本橋ストリートフェスタ2012
2012年3月20日:日本橋でんでんタウン


大阪府警察音楽隊@日本橋ストリートフェスタ


日本橋ストリートフェスタ2012
2012年3月20日:日本橋でんでんタウン

どちらも楽曲中にあるソロパートの部分です。
ステージの前にでてくるのではなく、自席で立ち上がっての演奏です。
府警音は位置的に前に出ているように見えなくもないですが、椅子からほとんど離れていないのが見てとれるかと思います。
観客の目にわかる自衛隊音と警察音の大きな違いがここなのですが、気がつかれました?
そう、府警音の隊員さんは敬礼をしています。(わたしが見たことのある警察音はどこもこんな感じです)
自衛隊音でも以前紹介した「錨をあげて」ように敬礼が入ることもありますが、これはどちらかというと演出としての敬礼です。
自衛隊音もこの「錨をあげて」のようにドリル寄りの演出が入ったときには敬礼がつくことがありますが、通常の演奏では敬礼はありません。
自衛隊音を見慣れていると指揮者以外もいちいち敬礼をする警察音を「うわっ、面倒くさ!」と感じるでしょうし、警察音を見慣れていると敬礼のない自衛隊音に「挨拶(敬礼)なしかよっ!」と感じちゃうでしょうね。(笑)
ちなみに挙手の敬礼は無帽の時は行いませんので、警察音でも無帽で演奏する場合(大抵は屋内演奏)は敬礼はしません。

で、これが部隊章。
左が陸上自衛隊音楽隊、右が大阪府警察音楽隊。
自衛隊は左肩に、警察は右肩につけています。

 

どちらもモチーフはリラ(竪琴)ですが、陸音は大きなリラに小さな桜星(リラの下部、二本線の上あたりがそうです)が、府警音はリラと同じぐらいの大きさの星が配されています。
同じモチーフを使っても印象は全然違っているのがおもしろいですね。

ま、実をいうとぴぎーさんが一番驚いたのは敬礼とかそんなことではなく、女性隊員の髪型だったりするのですが……。(笑)
「見てわかる違い」はまだまだありますので、残りはぜひともご自身の目で見比べてみてくださいね。

そうそう、大阪は自衛隊があまり身近でないせいか、元々音楽に興味ないような人だと「制服の音楽隊=警察」な認識な人が多いように感じます。
もちろん制服の音楽隊は全部自衛隊音楽隊な人もいるのですが、たまたま野外演奏をやっているところに通りすがってそのまま通りすぎちゃうような人だと「警察のブラスバンド部や」と言う人がわりと多いので、あんまり自衛隊の音楽隊というのは知られてないのかなーと。
東京のようにいろんな音楽隊が定期的に街中でミニコンサートをやっているようなところだとまた違った認識なのでしょうかね?



| 閑話 | 03:12 PM | comments (1) | trackback (0) |


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コメント

護衛艦の乗員、音楽会会場で案内する隊員。
みなさん ズボンの折り目、刀の如く。靴、鏡如く。
これも鍛錬の成果ですね。

| のっぽ | EMAIL | URL | 2012/03/12 02:18 PM | 5.KcN96c |

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