【プログラム】平成23年度自衛隊音楽まつり (音楽隊)

アメイジンググレイス

「アメイジンググレイス」の独唱で自衛隊音楽まつりの開始です。
独唱はもちろん東音の歌姫。
そのあと3.11の犠牲者へ黙祷をささげるということでらっぱ譜「国のしずめ」がトランペット1本で奏されました。
本来この曲は我々のような自衛隊関係でない民間人が耳にする機会のない曲ですが、今年はいくつかのイベントでこの曲を耳にしました。
それだけ3.11の被害が甚大なものだったということです。
この曲を我々部外者が聴くことがもう起きることがないよう願うばかりです。

DECISIVE BATTLE「DECISIVE BATTLE」はタイトルを見てもわからなかったのですが、聴いた瞬間にふきそうに。
今年はエヴァできましたか。
「オープングに「決戦(decisive battle)」とはエライ選曲だな」とは思ったのですけど、まさかエヴァンゲリオンだったとは……。
オープングそれでいいのか?(^^;


エムシリムセ北方音の「エムシリムセ」はアイヌの剣の舞です。
わたしは女性の唄で男性が踊っている映像を見たことがあるのですが、今回は男性が唄でした。
民族芸能といっても地域差とかいろいろあるのでしょうね、きっと。
女性が口にしているのはムックリ。
竹製のアイヌの楽器です。
口で音を共鳴させるいわゆる口琴です。
なかなか珍しいものを聴くことができました。
こういうの地域芸能を楽しめたりするのも方面音楽隊の単独ドリルの面白いところです。
「コラール・デ・ソーラン」はよさこい系ソーランとの競演。
せっかくアイヌ音楽を持って北方(北海道)らしいイメージにしたのに、なんでソーラン節に鳴子使うかな……。
別に鳴子って郷土楽器じゃないのでどこの民謡で使ってもいいのだけど、なんかこの場では違うような気がするのぴぎーさん的には。
鳴子なくても十分なぐらいのパフォーマンスだったと思うのだけどなぁ。

世界に一つだけの花在日米軍2つはどちらも「絆」「愛」を意識した選曲ですね。
「Just a Closer Walk with Thee(主のみそばを歩ませ給え)」は曲名から想像がつくようにゴスペルソング。
「サモン・ザ・ヒーロー」は元々はアトランタオリンピックのテーマ曲ですが、「Summon the Heroes(出でよ英雄)」というタイトル(訳はぴぎーさんの意訳ですので、「そんなタイトルじゃねーよ」とかのツッコミは無しで)に、助けを求める声がある限りその声に応え続ける、みんなのヒーローであり続けるという意志が込められているようです。
「世界に一つだけの花」は良くある「外国人の歌うカタコトな日本語の歌」ではない、なかなか良い発音の日本語で歌われていました。
音楽のプロなので耳がいい=発音のアクセントを捕らえるのが上手いのでしょうね。
曲間に「ミンナイッショニ!」と声がかかっていましたが、そこはアメリカンな日本語なのね。(笑)

宇宙戦艦ヤマト陸中音が「凱旋」を始まったのでひとりこっそり盛り上がったのですが、短いよ……。
海東音の「イージス」、らっぱの直前で「ヤマト」になっちゃったよ……。
うんでも、やらないよりは短くてもやってくれた方が嬉しいからいいんだけどね。
「宇宙戦艦ヤマト」は歌とスキャット付き。
歌もスキャットも10月の定例と同じ隊員さんです。
このメモを書いていて今更ながら気づいたのですが、これ「スキャット」じゃないよね。
CDに「スキャット」とクレジットされていたのでスキャットで納得していたけど、どう聴いてもヴォカリーズです。(^^;
歌の隊員さん、前回はなんとなくささきいさお氏に声が似てるところがあって(いい意味で)笑ったのですが、今回は唄い方までささきいさおっぽいところがあったのでまたちょっと笑ってしまいました。
東音、人材豊富ですね。
空中音は「RESCUE WINGS」(「空へ~救いの翼」)を持ってきたのがちょっと意外。
空自的には「RESCUE WINGS」は「よみがえる空」も含めてなかったことになってるのかと思ってたわ。
いや、冗談抜きで。
あと、空中音創隊40周年記念委嘱作の交響詩「空の精霊たち」を持ってきたのも意外といえば意外でした。
空中音、音楽まつりで自衛隊の音楽はあまりやらないイメージだったのですよねぇ。(ブルーインパルス50周年だった昨年はブルーI絡みの曲をやりましたけれど)
そういえば今年はあれがなかったですね。
曲のイメージにあわせた絵柄の布でさーっと楽隊を覆うあれ。
あれ結構好きな演出だったのになぁ……。(´・ω・`)
と思っていたら全出演者合同演奏のところでできました。
ピンクの桜がさーっと広がって、客席からも「おー!」という歓声が。


希望の歌そして期待の曲1つめ「希望の歌」。
えっ? なんで空の隊員さんだけで歌ってるのかな?!
東音の隊員さんは? ……て、途中からでてきて同じ調子で歌うのね。
いやいやいや、この曲なら藤澤氏のオリジナルメロディー部分を空の隊員さんがポップス風に歌い、第9の部分を東音の隊員さんが声楽風に歌うという原曲ぽい演出の方がインパクトがあったと思うんだけどなぁ。
観客に一緒に歌ってもらうためなら、1回目はポップス+クラシックで2回目以降を全部ポップス風に歌えばいいだけだと思うし、歌手を活かせる曲を使っていながらクラッシク風の歌唱を避けなきゃいけない理由がわからないです。
ポップ・オペラという特徴的な曲を使い、しかもその特徴を活かせる歌い手もいるのにもったいない限りです。
結局、「希望の歌」の歌詞だけで選んだってことなのかな。
うんまぁ、確かに今回のテーマ向きの歌詞だとは思いますけどね、この歌。
ポップ・オペラだったから期待しすぎちゃったかも、ぴぎーさん……。

もう1つの期待曲は「七彩の奥羽国」。
いかん、これは屋内で演奏してはいかんぞ。(笑)
FH70はともかくとして装輪装甲車の重機関銃の音とかUH-1のローターの音とかとって付けた感全開です。
たそがれの中方音の「1812年」のときも感じたのですが、音のシャープネス具合が全然違う生音と録音の音合わせるのは無理がありすぎです。
「1812年」は大砲とはいっても太鼓で代用がつくような使い方をされているものなので、ぎりぎり「オモロイので可」という感じでしたが「七彩の奥羽国」までいっちゃうとさすがに違和感が。
とりあえずこの曲はぜひ野外で本物の装輪装甲車とUH-1呼んできて演奏していただきたいです。
田中賢氏の作曲ということを考えても、やっぱり本物の重機関銃等の音でやってもらわないとダメだよね。(笑)

全出演部隊が退場する際にはスーザの「名誉ある古代砲兵隊」が演奏されるですが、普通に「蛍の光(行進曲アレンジ)」じゃないのが自衛隊イベントらしいというかなんというか。
全出演部隊といえば最後は2階席通路にも出演者が並ぶのは恒例なのですが、わたしは第1回公演の際に2階通路横の座席に座ったので横に留萌千望太鼓の隊員さんが立っていました。
写真撮りたいのだけど、近すぎて無理っ!
クラッカーを取り出して手に持ったので鳴らす瞬間を撮りたくてしょうがないのだけど、近すぎてフレームに入りませんがな……。
まぁ、それぐらい近くで見られたのもいい想いです。


そして最後の最後は「消灯」らっぱ。
開場左右にトランペットが1人ずつ。
20、21年度と2回続けて「巡検」だったので、「消灯」は嬉しいな。
「巡検」のメロディーも好きだけれど、「消灯」は本物(駐屯地で吹かれているもの)を聞いたがある分、一段としみじみしちゃうのです。
2回公演に入る前、
「席、上だろうね」
「でしょうね」
「いや、この人数だともしかしたら、一番端ぐらいで前になるかなもしれない」
「それならいっそ、らっぱの隣で」
「あはは! あそこね」
「いいなぁ、あの席」
なんてことを言っていたぴぎーさんです。
どんだけ、らっぱ好きやねん。
ただ、なんでトランペットでやるのかなぁ、と。
らっぱの人が吹いていた年もありましたし、らっぱの隊員さんを使うのが無理でも音楽隊員の人だってらっぱ吹けるのにね。
上番があるのか、師団音楽隊とかうまい人いますよね。
楽器の吹奏としてうまさだけを言うなら、音楽隊の金管の人なら全員うまいとは思いますし、自衛隊らしい存在のらっぱを使わないのはもったいなくない?

今年はこういうのもありました。

でもね、やっぱり今年もこんなとこばかり観てたのでした。えへへ。
 
 
 





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