【プログラム】平成22年度自衛隊音楽まつり (音楽隊)


今年はオープニングに「木星」がきました。
もう正式に陸自の国際貢献活動イメージ曲にしちゃえばいいのに……と思う今日この頃。

方面音楽隊は東部方面隊と西部方面隊の2つでした。
もうこのまま方面音楽隊の出演は2隊ということで定着しそうですね。
東方音の「黎明」はさわりだけという感じでした。
プログラムでは省略されていますが「防衛大学校のために」という副題がついています。
防衛大学校のためにかかれた曲なので関西ではまずCD以外では聴く機会がなさそうな曲なので期待していたのですが、さわりだけでちょっと残念。
「黎明」は直球で「黛敏郎」な曲という感じがあって、結構好きなので一度全曲生で聴いてみたいものです。
「東京ブギウギ」はジャズアレンジです。
男声コーラスはGG4のみなさまでしょうか?(ちょっとお顔がわからなかったので)
東方音はいつもながら素敵な歌を聴かせてくれます。
下のメモで書いた「らしさ」で言うなら、このコーラスは間違いなく「東部方面音楽隊らしさ」の一つだと思います。
思いますが、音楽まつりではよそもわりと歌を入れてくるので差別化になりにくいというか……。
しかも東音が歌専門員を持った今、音楽まつりで東音以外が歌で印象づけるのはなかなか厳しくなってきたかと思われます。(^^;
西方音は「サンバおてもやん」という、いかにも西方音な曲をはさんできましたが、こちらもはさんできただけでしたね。
手堅い実直な音を聞いていて、どこかで聞いた感じだな……と思っていら、西方音の隊長は前中方音隊長でした。
西方音へ移動されたことをころっと忘れてました。(^^;

セントラル3つは恒例のものを手堅く。
例年だと陸海空の順なのですが、セントラルのドリルの前に独唱が入った都合か今年は陸空海の順でした。
陸海空の順じゃないと座りが悪い気がするのはわたしだけでしょうか?(^^;
中音は昨年に引き続いて第302保安警務中隊と合同。
「アイーダ」を持ってきました。
アレンジ、なかなかカッコ良かったです。
中空音お馴染みのステージ手前から奥まで布が駆け抜ける演出では、今年はブルーインパルスのT-4が4機駆け抜けていきました。
ブルーインパルス創設50周年にあわせての選曲と演出です。
あとバーティカルキューピッド も再現されていました。
厳密には矢が「突き抜けて」いなかったのですが、音楽隊員の作るハートの中をカラーガードの矢が斜めに通っていました。
東音は海に関わる曲+「軍艦」で。
東音はカラーガードがなくなってしまったのが残念です。

東音が歌とピアノの専門員を採用したことで、ピアノ伴奏での独唱が定番になりそうですね。
今年はピアノとコントラバスの伴奏で「朧月夜~祈り」を。
元々はバイオリンなのですが吹奏楽なので弦バスの登場です。
歌っている方の声にはコントラバスの方があっていていい雰囲気です。

ゲストバンドはいつもの在日米陸軍軍楽と在沖縄海兵隊音楽隊と音楽まつり初登場のシンガポール軍楽隊。
在日米陸軍軍楽がいつもに比べるとちょっと控えめという感じでした。
いつもソロプレイのハイテンションぶりに感心するやら呆れるやら……という感じなのですが、なんだか今年はお堅い人ががんばってくだけた雰囲気にしてみました……みたいな感じがそこはかとなく。(^^;
ちょと意外でした。
下のメモにも書いたように、ぴぎーさんにとっては今回はシンガポール軍楽隊が拾い物でした。
先に書いたように、今回はバンドの個性というか、おまつり的要素というか、そういった雰囲気がやや薄めの中で、シンガポール軍楽隊はそのあたりを上手く突いてきていたので、ドリルの中では一番印象に残っています。
なにせドリルのテーマからして「A Celebration of Diversity」ですからね、シンガポール軍楽隊は。
「日本に行くなら日本の曲もやっちゃえ」「ついでに演技も日本風にしてみよう」なチャレンジが素晴らしいです。
4つある公用語言語の1つが中国語なだけあって、そこはかとなく中華っぽい匂いがしないこともないのですが、そこはまぁシンガポール軍楽隊の心意気を楽しみましょうということで。(笑)
ドラムメジャーのトワリングも素晴らしかったです。
「日本のみなさまのためにいつもより余計に回しておりますぅ~」というところでしょうか?(笑)
指揮杖って上下のバランスが違うんで、あれをきれいに上に放り投げたりするのはなかなか難しいのじゃないかと常々思っているのですがが、実際のところどうなのでしょう?
そのトワリング始まったときに演奏された曲がなんの曲か思いだせなくていつものように頭からメロディーが離れずモニョモニョ状態に陥ってます。
絶対どこかで聞いたことあるんだけどなぁ……。(^^;
どーでもいいことなのですが、プログラム上は「シンガポール軍楽隊」という表記になっていますが、スクリーンではちゃんとSingapore Armed Forces Central Bandになっていたのがぴぎーさん的に気になりました。
シンガポール軍には4つの音楽隊があるのですが、陸海空で区別されているわけではなく、中央音楽隊(SAF Central Band)と儀式用音楽隊3つ(SAF Ceremonial Band A,B,C)という、ちょっとかわった区別になっています。
なので、厳密に言うなら今回の出演の音楽隊は「シンガポール軍中央音楽隊」ということになるわけです。
TattooなんかでもSingapore Armed Forces Bandで紹介されているので、国外ではこれで通しているのかもしれませんが、どうも気になってしょうがないのはヲタクの性というかなんというか……。

そして今年は日米安全保障条約改定50周年ということで、在日米軍の音楽隊だけではなく、アメリカ本国から陸軍軍楽隊の隊長とクラリネット奏者も招かれていました。
中音のクラリネット奏者と陸軍軍楽隊のクラリネット奏者とのアンサンブルと陸軍軍楽隊隊長の指揮で自衛隊の音楽隊、在日米軍の音楽隊の合同演奏がありました。
更に中音隊長の指揮で自衛隊、在日米軍の両音楽隊に自衛太鼓まで加わるというなかなか豪勢なことにもなっていて、今年の目玉は明らかにこのスペシャルセレモニーです。(明らかもなにも「スペシャルセレモニー」とはっきり書いてあるわけですが。(笑))
以前、米軍音楽隊と自衛隊音楽隊の楽隊の性質が全然違うものに感じると書いたことがあるのですが、陸軍軍楽隊隊長の紹介にタングルウッドのセミナーへの参加経験があげられているのを聞いて、こういったところが米軍の音楽隊らしいなと思ってしまいました。
もっともこういうのって軍隊の性質だけでの問題ではなく、自国の音楽レベルの問題もあるのでしょうけれど。
あと、どーでもいいことその2なのですが、「バルセロナ交響楽団音楽監督大植英次に教えを受けた」と紹介されてましたが、大植氏、Music DirectorじゃなくてArtistic Adviserだと思うのですが。
というか、なんで大フィルじゃなくてバルセロナかな。
大阪フィルハーモニック交響楽団じゃ聞こえが悪いですか、そうですか……。(´・ω・`)


フィナーレの「WAになっておどろう」はなかなか楽しいことになっていました。
陸軍の方々はいまさらですが、海兵隊の音楽隊隊員までノリノリな様子なのにはびっくりしつつも、ああ、やっぱりアメリカさんだなと。(笑)
そしてシンガポール軍楽隊のパーッカションの方々が本当に楽しそうで、最後の最後まで「おまつり」を通してくれたシンガポール軍楽隊に嬉しくなっちゃいました。
菊水太鼓の部長さん(多分)もまわりの人以上に元気に踊っているのに目がいったら最後、もうそこから目離せなくなっちゃって困ったぴぎーさんです。
今年は客席の通路に並ぶ出演者の姿が見える席にいたので、退場する様子を見ようと思っていたのですが(見たいポイントがヘンでごめんね)、うっかり最後まで菊水のメンバー見送っちゃったわ。
うん、別に後悔はしていない、むしろ菊水見送れて満足よ。(笑)

インターネット配信みましたが、あいかわらず……ですね。(^^;
とりあえず女性の演技があるとドリルとしての見せ場<女性のズームになるのだけはなんとかして欲しいなぁ。
空中音ラストの部隊奥の「50th Anniversary」の文字を見せずにカラーガードのズームとか、シンガポール軍楽隊のドラムメージャーのトワリングよりカラーガードの顔アップというのは、インターネット配信なので諦めもつきますが、DVD買ってこれだったら泣くわ、わたし。<毎年泣かされているわけですが。(;´д`)
あれって音楽隊側から「このドリルはここが見所」みたいなアドバイスもらうわけにいかないものでしょうか?




| 音楽まつり::自衛隊音楽まつり | 11:39 PM | comments (0) | trackback (x) |


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