【プログラム】平成21年度自衛隊音楽まつり (音楽隊)

例年に比べると派手さはない公演ではありましが、各音楽隊が「らしい」曲を持ってきていたので、「たくさんの音楽隊を楽しむ」ということではよいプログラムだったように思います。
さんさ踊り、阿波踊りで地域色をだしてきた東北方面音楽隊と中部方面音楽隊。
「海をゆく」、[海兵隊賛歌」と、公式行進曲を演奏した東京音楽隊と海兵隊音楽隊。
得意の三枝ガンダムを持ってきた航空中央音楽隊。
人気がある曲を毎回のように演奏するより、こういう「らしい曲」を必ず演奏すればいいのに、というのがぴぎーさん的考え。
音楽隊のカラーも見せやすいでしょうし、公式行進曲みたいな曲は演奏し慣れているというだけでなく、隊員のその曲に対する思い入れがあったりすることもありますから。
定期演奏会などで毎回毎回同じような曲を演奏するとか(アンコールは別ですよ)、らしい曲ばっかりプログラムを組んじゃうというのはそれはそれでどうかと思いますが、自衛隊音楽まつりはむしろそういうイベントだと思うので、こういう選曲の方がいいと思うのですが。
総体的な感想としては、今回はテレビ、映画絡みの曲が多かったなぁ、と。
実質テレビ主題歌メドレー状態の「親から子へ」を除いても、ガンダム、ヤマト、999、もののけ姫……。
ご年配には不満残りそうな選曲だったかもですね。(^^;


オープングのファンファーレ。舞台下手に陸音の隊員さん、上手に海音の隊員さん。

今期の音楽隊のトレンドは「天地人」のテーマ。
どこの演奏会でもこの曲がのっていました。
というわけで、音楽まつりのオープニングもこの曲。
この曲があっての「風林火山陰雷」なのか、「風林火山陰雷」あってのこの曲なのかはわかりませんが、とにかく今期はこの「天地人」でしたね。

陸音の方面隊音楽隊は前述のように地域色をだしてきました。
プログラムのメモでも書きましたが、総体的に人員削減なドリルの中、カラーガードとさんさ隊を率いた東北方面音楽隊のドリルは印象に残りました。
オレンジ色の着物に色とりどりのたすきのさんさ隊は艶やかかつ、女性隊員の方がかわいかったです。
中部方面音楽隊は阿波踊り。
中方音の阿波踊りのとき、わたしの後ろの席の方が「こんなことまでやるの?!」と驚いていたので、ちょっと笑ってしまいました。
いやだって、東北音のさんさ踊りだったて普通に考えたら「自衛官の仕事」には見えませんよね?
でも、さんさ踊りでは驚かなくて中方音の阿波踊りで驚いたってことは、中方音が「やりすぎ」に見えたってことですよね?(笑)
いやいや、中方音のドリルはこれぐらい普通ですよ?
わたしはむしろ関東の音楽隊がおとなしすぎると感じることがあるのですが。(笑)
阿波踊り、ファミリーコンサートのときにはわざわざ阿波踊りの連に習ったという話だったので、今回も気合入れて練習してきたんだろうなぁ。


練り歩く中方連。

阿波踊りだけじゃありませんよ?
楽器もパフォーマンスもフルスロットルなのが中方音の持ち味です。
中方音は陸音共通の緑の制服ではなく白い服に赤いサッシュ(肩帯)という格好だったので、他の音楽隊と並ぶと目立ってなかなかカッコ良かったです。



海兵隊員の「海兵隊賛歌」に対する思い入れの強さは有名ですが、その「海兵隊賛歌」を海兵隊音楽隊の生演奏で聴けたので、ぴぎーさん大喜び。
平成18年度に出演したときは「海軍賛歌」をアカペラコーラスで聴かせてくれて、それはそれで感激しちゃったりしたのですが、やっぱり海兵隊なら「海兵隊賛歌」ですよね!
「親から子へ」は1曲ずつ各音楽隊が演奏してつないでいくというメドレー。
こういう演奏(曲)にゲストバンドが加わったのちょっと意外な感じもしたのですが、アメリカさんだったからできたこともかもしれませんね。
ちなみに「荒野の七人」が陸軍で、「スパイ大作戦」が海兵隊です。
東北音楽隊は歌とふり付きで「崖の上のポニョ」を演奏してここでも大活躍。
「童神」は女性海上自衛官の独唱でした。
伴奏はキーボードだけでしっとりと聴かせます。
最後の合唱も含め、今年の歌は海自ががんばりましたね。
そういえば今年は「ドラゴンクエスト」のテーマをわりと聴くような気がするのですが、なにか理由があるのでしょうかね?!

セントラルの演奏は各々「らしい」曲で。
陸は今年演技支援隊をつけないかわりに、警務中隊がサイレント・ドリル(ファンシードリルのようなもの)をあわせてきました。
海は制式儀礼曲の「海をゆく」と「軍艦行進曲」。
空はお馴染みの「交響組曲 機動戦士Zガンダム」と「交響組曲 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」をドリル用にアレンジしたものです。
ぴぎーさん的には海の「海をゆく」が嬉しい。
「海上自衛隊行進曲」のはずなのに、陸海空の三幕のテーマ曲として流れるのは「軍艦行進曲」ばかりで、案外生演奏を聴く機会がない曲なので。
儀礼曲としては「軍艦行進曲」の方が吹奏する場が多く制定されているのでしょうがないのですが、一応「海上自衛隊行進曲」なのは「海をゆく」の方なので、わたしはできればこういう広報の場ではこっちを演奏して欲しいと思っているのですけれど……。
そうそう、今年の東音のコンサートツアーの際にぴぎーさんが目を奪われっぱなしだったパーカッションの隊員さん、今回もマーチングドラム叩いてたような……?
いや別に探したわけじゃないですよ?
例によって太鼓の音に釣られてずーっとマーチングドラムの動きを追っかけていたもので……。(^^;

フィナーレは今年も合唱で。
「出発の歌」という、エライ古い歌を持ってきたのでビックリ。
かれこれ40年ぐらい前に流行った曲だと思うのですが、学生さん用合唱曲の定番か何かになってるのでしょうか? ……と思っていたら、ドラマ「3年B組金八先生」の挿入歌になっていたようですね。
なんかもうものすごく懐かしい曲を聴かせていただきました。(本当はぴぎーさんよりもう少し上の世代の方々にジャストミートな曲だとは思いますけれど)
歌いやすい曲ではないと思うのですが、きれいにまとまっていました。
ポップスっぽい歌い方ではなく、声楽っぽい歌い方にしたのがうまかったなぁ、と。

派手さには欠けましたが、各音楽隊のカラーは堪能できたんじゃないかと思う、今期の自衛隊音楽まつりでした。
最後に今回の公演でのぴぎーさんのお気に入りを♥

右の4人が順番にずれてドラムを叩いていきます。(中方音)


隣のドラムを叩いています。(東音)


うん、ごめんね。太鼓ばっかりなの。
笛とか太鼓とかの音に条件反射のごとくふりむいちゃうのは自分でもどうにかならんもんかと思ってるのですけどねぇ。(^^;





| 音楽まつり::自衛隊音楽まつり | 11:59 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑

コメント

コメントする








index

categorys

monthly archive

other

powered by