【プログラム】海上自衛隊舞鶴音楽隊「ファミリーコンサート2009」

舞鶴市総合文化会館で行われた海上自衛隊舞鶴音楽隊の「ファミリーコンサート2009」を聴いてきましたよ?

海上自衛隊舞鶴音楽隊
ファミリーコンサート2009

2010年9月19日(18:00開演)
舞鶴市総合文化会館大ホール
【演奏曲目】
  • 第1部「♪音・いろいろ♪」
    • 口笛ふいて働こう
    • 象と蠅台所用品による変奏曲
    • 熊蜂の飛行
    • スピリット・オブ・ブラス~ファンファーレ
    • 「高貴なる葡萄酒を讃えて」より
      フンダドーレ……そしてシャンペンをもう1本
    • 暁の日本太鼓
  • 第2部「レッツ・ダンス」
    • レッツ・ダンス
    • 「おかあさんといっしょ」メドレー
    • シャル・ウイ・ダンス?
    • 魅惑のワルツ
    • ディープ・パープルメドレー
    • WAVE
    • マンボ・ジャンボ
  • アンコール
    • ロコモーション
    • ラ・バンバ
    • 行進曲「軍艦」
プログラム表紙
【出演】
  • 海上自衛隊舞鶴音楽隊

開場に入るとビデオカメラのようなものが目に入ったのでロビーコンサートの撮影でもするのかと思ったのですが、これがなんとサーモグラフィ。
インフルエンザ対策のようです。
ここまでやるということはこりゃ今回はロビーコンサートは無いな……と思ったのですが、まさにそのとおりで、今回はロビーコンサートはありませんでした。
ロビーコンサート、人と人の距離がものすごく近くなるので、これはしょうがないですよね。

今年はいかにも「ファミリーコンサート」らしいプログラムでした。
何よりゲストの地元演奏家に関してご年配の方々の評判が良かったことにちょっと感動です。
舞鶴さん、舞鶴さん(誰に呼びかけてるねん?)、毎回毎回わたし以上の容赦のない感想をポロっと口にしちゃうご年配の方々が太鼓は大喜びでしたよ!
わたしの前の人なんて身体前に乗り出して聴いてましたもの。
和太鼓、日本人に訴える何かがあるんでしょうね。
各種音楽まつりで開場待ちをしているときにお話しする方々の中にも「太鼓が楽しみ」とおっしゃる方が多いですし。

第1部は本当に「ファミリーコンサート」らしく、いろいろと趣向が凝らしていありました。
ディズニー映画「白雪姫」の挿入歌である「口笛ふいて働こう」にあわせて、楽器ごとに隊員さんが舞台にに登場してきます。
逆のパターンで順番に舞台からはけていくのはよくある演出ですが、順番にでてくるのは意外とありません。
全くないわけでもないのですが、ここまできっちり各楽器を見せながらというのは珍しいのじゃないかな。
舞台に登場した各楽器は舞台前でしばらく演奏したあと次の楽器と入れ替わるように席についていくのですが、あまり馴染みのない楽器(トランペットとかフルートとかそういうもの以外はほとんどですが)がでてくるとまわりの観客が興味を示しているのが気配でわかりました。
次々とでてくる楽器に観客の興味が完全に舞台に集中した頃に指揮棒を持ってた指揮者が登場して、演奏はクライマックスへ。
これNSBの譜面ですよね? 副題に「楽器紹介のための」とかついているやつ。
楽器紹介になっている曲をうまく使いましたね。
いや、1曲目からやらました。(笑)
今年のファミリーコンサート、どうやらいつもと違う雰囲気になりそうですよ?

2曲目以降も台所用品を楽器に見立てた曲や金管十重奏とか、こういうクラシック系統の演奏に馴染みの無い人でも子供でも楽しめそうな演出も随所に。
「蠅と象」はピッコロろテユーバのソロがあるのですが、テユーバソロを吹いたのは音楽隊長さんでした。
こういうのっていつも驚く、というか感心するのですが、海音は隊長が普通に楽器の演奏にまわりますよね。
陸ではこういうのを見たことないような気がするのですが。
空は歌っている隊長さんがいた記憶がありますけれど。
このあたり、陸、海、空、各音楽隊のカラーなのでしょうかね。
「ファンファーレ」と「フンダドーレ」が金管十重奏。
金管十重奏は生で聴く機会がまずないので、これは嬉しい。
「高貴なる葡萄酒を讃えて」はアンサンブルコンサートなんかで結構人気あるみたいなのですが、実際は8本で演奏していたりとかそういうのもわりとあるので、十重奏を生で聴けたぴぎーさん大喜びです。

第2部のテーマは「レッツ・ダンス」ということだったので、ベニー・グットマンの曲を中心に(今年はどこのバンドもベニー・グッドマンですものね)ビッグバンドの曲でもやるのかと思っていたのですが、プログラムをみたら「お母さんといっしょ」と書かれています。
「NHKの「おかあさんといっしょ」のこと? それとも何か知らない曲?」と首をひねっていたのですが、前者で「おかあさんといっしょ」のメドレーでした。
なんか「シャキーン!」も混じってたみたいですけれど。(笑)
「マンボ・ジャン」を聴いているとき、なにかこうもの足りないような気がしていてしょうがなかったのですが、打楽器(ドラム、コンガ、ボンゴ)が大暴れ(笑)しはじめた瞬間、「そうそう、この音!」と。
ああ、そうか、わたしの中での舞音の音って2年前の「ラ・バンバ」が基準になっちゃってるんだなー、と気がついて自分で自分に呆れてしまいました。
あれ聴いたときはむしろ「え? 舞音ってこんな音だっけ?」とか思ったくせにー。
なんかインパクトあるものを見聞しちゃうと、イメージなんて簡単に上書きされちゃうものなんですね。(^^;
そういえば「マンボ・ジャンボ」もやってましたよね、2年前。
そのイメージも一緒になってるのかなぁ……。
演奏自体に不満があったわけではないのですが、なんとなく自分のイメージとちょっと違っていたせいでそんな風に感じちゃったようです。

アンコール1曲目は「ロコモーション」。
同じ列の男性が「軍艦」を期待していたように、会場内にはそういう観客がいっぱいなので更なるアンコールを催促する手拍子が続きます。
舞台の上からのコントールで手拍子のリズムが整ったところで、指揮者再登場。
パーカッションと手拍子のリズムの中で「軍艦」に行ったらすごいよなー。
「軍艦」というよりむしろ「トリステーザ」とかそんなのが始まりそうだよなー。
などと無責任なことを考えていたら……「ラ・バンバ」キタ━(゚∀゚)━!!!!!
打楽器もまたまた暴れます。
トロンボーンの音も響いて、「ああこれ、これ。この音を期待してたのよ、わたしー」状態に。
いや、さっきまで期待してたことに気づいていなかったりするのですけれど。……ごめん、いいかげんで。
もう「軍艦」やらなくても全然オッケーな気分ですよ、わたし的には。

昔クラッシク系の演奏会で余韻も何もなく「ブラボー!」を叫びまくる人のことを、大阪ブラボー隊とかオオサカ・ブラボー・コールを略してOBTとかOBCとか呼んでいるのを聞いて笑いころげたことがあるのですが(特にOBCはcallとchorがかかっているのがイイですね)ふと、それなら「軍艦マーチやれ!」と叫ぶ人はMGC(舞鶴軍艦コール)かな、とバカなことを思いつきました。
「ロコモーション」「ラ・バンバ」と続いたので、そろそろそのMGCがでてくるんじゃないかと実は気が気ではなかったのですが、舞音も慣れたものというべきか、「ラ・バンバ」が終わったあと、拍手がアンコールを要求する手拍子にかわる前に、隊長が指を1本立てて「もう一曲やります」ということを知らせることで、MGCが登場することもなく、きれいに「軍艦」の演奏が始まりました。
「もうね、各地の軍艦コールがうるさいので、海音のアンコールはもう「軍艦」だけでいいと思うよ」な今日この頃です。
「軍艦」以外は喜ばない人が少なくない状況で何曲も演奏するぐらいなら、たとえ10分でもさっさと引き上げて休んでください……という、そんな気分です。





| 海上自衛隊音楽隊::舞鶴音楽隊 | 11:59 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑

コメント

コメントする








index

categorys

monthly archive

other

powered by